詩人:ストロベリーシンドローム | [投票][編集] |
私は情熱 貴方は知性
私はロマンチスト 貴方はクール
私は恋愛好き 貴方は恋愛下手
私は愛したくて 貴方は愛されたい
私は赤で 貴方は青
私は赤薔薇 貴方は青薔薇
私は短気 貴方は冷静
私は怒号 貴方は冷酷
私は赤で 貴方は青
私は貴方が好きで 貴方は私が好き
私は貴方が嫌いで 貴方は私が嫌い
私は貴方に夢見て 貴方は私に夢見た
私は貴方を憎んで 貴方は私を憎んだ
私は赤で 貴方は青
赤と青 真逆で凸凹で
チグハグ過ぎた二人
私は青に恋焦がれ
貴方は赤に恋焦がれ
赤×青
どんなに互いに嫌っても
どんなに互いに離れても
二人はいつも紫 怪しい恋の陽炎
詩人:ストロベリーシンドローム | [投票][編集] |
夢を見ていたの 楽しかった
人生を分かち合った日々よ
愛が全てだと あの頃は心から信じ
夢は永遠だと 恋に恋して生きて
若さゆえの傲慢さ 恐れ知らず
我儘に駆けて無駄に 愛をすり減らして
何も気づかずに 青薔薇は枯れ果てた
夜の暗闇は 全てを飲み込み
夢は悪夢へと変わる
私の人生 日々は幻 全ては夢
望み高く生きて
こんなはずじゃなかった
貴方の笑顔の 中に今も
ただ独り みすぼらしく生きて
神様も居やしないと憎んだ あの頃
だけれど夢に見てしまうの
赤薔薇は青薔薇に焦がれ
愚かな夢を 幻の中を
生き甲斐に生きて
何もそこには無いのだと
現実(いま)を思い知らされ
こんなはずじゃなかった
それでも貴方との日々
夢に恋して 恋に生きて
全ては幸せだったと
懐かしく思い起こす日々で
そして終わりを告げる
悔いなき人生
「永遠の夢に生きて」
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜を待ち遠しくさせているのは
ずっと忘れていた寒さのせいだろう
かじかんだ手を こすりあわせながら
雪が降るのを君は 待っている
テーブルの上のスノードーム
君が去年くれたプレゼント
手にとって 眺めてみたよ
君は 今頃何をしているだろう
気になり出したら眠れない
夜の終わりを告げる 白い雪が
街を 覆いつくして夜が明ける頃には
膝まで 積もっているだろう
電話の向こうで 笑っていた君
何がそれほどまでにおかしいのだろう
カレンダーを一枚めくるたびに
季節の移ろいに どこか心は揺れて
仕事も うまくいってる訳じゃない
たまには失敗だってするけれど
恐れてばかりもいられない
強がりでも意地っ張りでも
勇気を持って 歩いて行くんだ
クリスマス間近の街は浮かれて
赤と緑の電飾で きらめいて
君は僕のためにマフラー編んでいる
立ち止まり見上げた夜空に
流れる星は 輝いて
光を 降らせる
言葉さえ 凍りついたように 口を閉ざして
夜の終わりを告げる 白い雪が
街を 覆いつくして夜が明ける頃には
膝まで 積もっているだろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ワンルームの 部屋の隅に転がる猫
小さな悩みの積み重ねで死にたくなった
きっかけがつかめないだけで
もう何度も 死んでる
遠くのほうで工場のサイレンが 鳴って
抱えてるすべてはうやむやになって
いつの間にか 忘れたように 目覚めて
カーテンを 開く こぼれる陽射しは
悲しみなんかまるでないような
偽りの希望をちらつかせ 僕に優しく笑う
だから僕は死ねない
だから君も死ねない
だからみんな死ねない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
答え合わせをするように
定まらない焦点を 合わしてく
照準を絞って 解き放つ理論
誰かの積み上げた理論を 片っ端から論破
ほんの少しのひび割れから崩していく
計算なんかしている暇はないぜ
次々に答えを出していかないと
とても間に合わない 急かされる 毎日だ
飛ばし読みして ページの先へ
たどり着いても 終わらない物語
ほらまた 凡ミスだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
君だけの幸せを 思いながら
費やしてきた日々
思い出が 増えていくたびに
僕の知らない君が まだこんなにいるよ
笑った顔が 一番好きで でも泣いた顔も 捨てがたくて
やっぱりどんな顔も好きで
何度でも抱きしめたくなる
君と出会えて よかったよ
いつか そんな言葉を 待ってるから
今は 情けない僕に呆れながらついてきてよ
長い時間をかけて二人 年をとったときに 何気なく
幸せだったと 気づければいいな
プロポーズの代わりに
この歌を 歌おう
思えば あなたに 面と向かって 好きって
言葉にしたことはなかったね
なんだか気恥ずかしくてさ
赤くなる顔を 隠せない
昔読んだ絵本のように
ハッピーエンドならいいな
悲しいことがあったとしても
君がいれば 何度でも立ち直れる
君が 僕を思う気持ちに負けないくらい
僕も君を思って いるから 見くびらないで
君が くれる言葉を 何一つ忘れたくない
君と過ごした時間 君と見た景色
君と聞いた浜辺の波の音
小さなことに 大袈裟に感動する君
言葉にするのは 難しいけど
ちゃんと幸せに させてもらってるから
僕ばかり 思ってもらってるみたいで
申し訳なくなるけど たまには
僕が 君をリードして 感謝されるような
そんな強い僕で 君の前を歩けたらいいなと 思ってるんだよ
少し生意気かな
君と出会えて よかったよ
いつか そんな言葉を 待ってるから
今は 情けない僕に呆れながらついてきてよ
長い時間をかけて二人 年をとったときに 何気なく
幸せだったと 気づければいいな
プロポーズの代わりに
この歌を 歌おう
この先も ずっと
世界で 一番
大好きな 君に。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
いくつになっても 調子っぱずれなメロディ
相も変わらずお人好しで
損得で生きられない
誰かのためを思うと いてもたってもいられない
涙を流す 人に 差し伸べる手を
いつでも持っていたいよ
たとえば 裏切られたとしても
道端に 吸い殻や空き缶が落ちてるような
すさんだ世の中でも ちゃんと愛はあって
新しい命が 今日もどこかで産まれてる
そんなささやかな喜びを一つずつ集めて
僕はこの世界にある良心を信じたいよ
今日も 世界は回っているのさ 僕らの足元で そして頭の上で
ゆっくり 気づかないくらいのスピードで
君を 明日に運んでいく 長い夜が明けて今日も 始まる
背丈ばかり 伸びました 身の丈に似合わず寸足らず
夕暮れの道に ひとつ影を落として
爪先で 蹴った石ころが 側溝に落ちた
上手に運べたならいいな 明日に今日の思い出を 残らず
夜明け前の街に 犬の散歩する人と
すれ違って 挨拶をしたら 挨拶が返ってきた
それだけで嬉しくなってしまう単純な僕だ
学校にも職場にも どんな世界の果てにでも
幸せはあって それに気づく目を持てるか
それに かかってるよ僕らの未来の行方は
東から 差した 日差しの光線 おはようで目覚める朝 今日が始まる
雑踏の中でふと目を閉じると
いろんな人の声が 聞こえる
そこには愛は あるかな
手をつなぐ恋人や並んで歩く親子の
手のなかには 小さな種がひとつ
未来を咲かせる 種さ
道端に 吸い殻や空き缶が落ちてるような
すさんだ世の中でも ちゃんと愛はあって
新しい命が 今日もどこかで産まれてる
そんなささやかな喜びを一つずつ集めて
僕はこの世界にある良心を信じたいよ
今日も 世界は回っているのさ 僕らの足元で そして頭の上で
ゆっくり 気づかないくらいのスピードで
君を 明日に運んでいく 長い夜が明けて今日も 始まる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
風にささやいた 誰かの悪口
胸を突き刺して えぐったよ
やっぱり僕には悪役は 似合わないな
脇役でも 優しさを捨てられない
ひたすらばかで 正直な人だよ
公園通りに 桜がずっとどこまでも
風に運ばれてきた春が ちょうど
土に落ちた綿毛がタンポポになるように
春は言葉もなくいつの間にか そばにいる。
詩人:たかし ふゆ | [投票][編集] |
目を閉じて
目を開ける
一瞬の行為の間に
ふと
世界がブリンクする
雨粒の切れ間
雨上がりのバス停と、差し込む夕暮れ
逆行する時間と
それから
これから
名前の無い歌を口ずさみながら
虹を待ち
遠くに
君の名を呼ぶ
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夕暮れの町は 夜を待たせている
ため息をひとつ 風にくれてやる
あふれる人混みに 酔いそうになって
なぜか小説の一節を 思い出す
歩道橋の上で 落ちる夕日を眺めて
そのまま 夜が来るまで待ちぼうけ
忙しさから 少しでも抜け出せたなら
どこか遠くまで 行きたいのに
そんな時間もなく 家と会社の往復
家から帰って寝てすぐに次の日
くたくたに疲れはてるまで働いて
笑って泣いて 誰かを愛してまた愛されて。