詩人:どるとる | [投票][編集] |
家に帰ったらまずは手洗いうがい
そして しばらく落ち込んで惚ける
コンビニ弁当レンジで温める
今日あったこと 思い出しながら
自分とさえ 向き合うことができない
だけど とにかく隙あらば笑う
何気なく 過ぎてく僕らの毎日は
なんとなく どことなく何かが悲しくてうれしくて
何色でもなく どんな形とも言えなくて
「生きている ことが楽しくて仕方ない」
そんな気持ち 滅多には味わえないけど
生きていこうと 決めたからには
誰かの世話になりながらも
生きていこうと とりあえず前を向いたよ
ない希望を あるように 思いながら
元気な人を よそおう日々に疲れた
誰もが似たような暮らしをしている
その中でやっと見つけた小さな幸せ
生き甲斐ってやつを 持ってる奴はいい
目的もない人は何を宛に生きていけばいい?
昨日 今日 明日 年をとればとるほどに
時間が過ぎるのが早い気がしてる
なんだかんだもうこんな年です
もう若いなんて言えない年になりました
若さを言い訳をしてきたけど
それももう通用しないね
どこかで頑張る名も知らない誰かを
僕も見習って 生きていこうと思った
時間を追いかけているというよりも
時間に追われながら生きている
誰もがそれぞれの暮らしを抱え
今日も 人知れず泣いて笑って
それを誰にも誉められることもなく
それでも一生懸命に生きているんだ
何気なく 過ぎてく僕らの毎日は
なんとなく どことなく何かが悲しくてうれしくて
何色でもなく どんな形とも言えなくて
「生きている ことが楽しくて仕方ない」
そんな気持ち 滅多には味わえないけど
生きていこうと 決めたからには
誰かの世話になりながらも
生きていこうと とりあえず前を向いたよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ぼんやりした頭を 重たそうに
抱えながら 君は歩いていく
真夏には何をする 気にもならない
温度計は 沸点を越えてる
まばたきひとつで 変わる景色が
少しずつ 愛しくなっていくのは
この街が 見慣れてしまってるから
飽きるほど歩いたこの道も味わい深い
雲をならべた空を見上げて
心をしばらく あずけた
風に寄りかかって立っている
僕もあの屋根の上のカザミドリ
今日気づいたいくつかのことは
思い出せないから忘れたふりだ
ありふれた 気持ちに染まっていく
すべてがこの世界のひと欠片
パンクした 自転車で歩くような 路程
どこまで行けるかな
いつまで続くかな
答えのない 答え合わせ
宛もない 明日の空は 今日と同じ ブルー
まばたきひとつで 変わる景色が
少しずつ 愛しくなっていくのは
この街が 見慣れてしまってるから
飽きるほど歩いたこの道も味わい深い
昨日より少しだけ新しい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
嘘とハッタリで ここまで渡ってきた
騙し討ち 猫だまし 駆け引きランデブー
知識の階段を上っていく
発育も目覚ましい
今にも 狂いそうな
喜びが 溢れ出してる
終わらない夜に 何かを探してた
サバンナの夕暮れに
都会の喧騒に
不意の誰かの思い付きや悪企みに
それは そっと 隠れてる
まだ名もないブルースだけど
もう誰かの 心を その色に染めている。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
終わらない 夜の真ん中で 待っているよ
可愛い顔した 猫のように凛として
満月が まばゆい光を 降らせてる
待ちぼうけをくわされてる 表通りで
傘なんか放り投げて
どしゃ降り雨の中で
ステップ踏めば
ほら 心も 躍る
今夜は どうやら
眠れそうにない
でもそれが嬉しい
食べ尽くしたお皿の上に 盛られた時間
胃が爆発しそうなほど食べたはずなのに
その美味しさに舌鼓をうてば
もう引き返せない 魅惑のパラダイス
どこかの 名前も知らない街角で
女と男が 出会う 映画みたいだ
ワインなんて 飲めないけど
酔うだけなら 雰囲気だっていい
口づけをしよう 魔法仕掛けの
誰かが 始めた名もない物語
世界は 歩き出すよ
ひとりでに
傘なんか放り投げて
どしゃ降り雨の中で
ステップ踏めば
ほら 心も 躍る
今夜は どうやら
眠れそうにない
でもそれが嬉しい。
詩人:もとり | [投票][編集] |
あいつはすぐ追ってくる
振り切っても
振り払っても
拒絶しても
嫌っても関係なく
あたしを捕まえ離さない
裏切るのに
平気で傷付けるのに
また今日も笑いながら
あたしの心を踏みにじるんだ
好きなの?
嫌いなの?
俺様エゴイズム
その質問すら愚問で
滑稽で馬鹿馬鹿しいくらいの
ストレートさをぶちかまし
理解不能の思考回路を張り巡らせ
あたしの行く手を幾重にも塞ぐ
理解し合えない
価値観が合わない
思考が違う
そんな事すら関係なく
ただ愛情にも執着にも取れる
乱暴で横暴な歪んだ愛を
押し付け捻じ込み埋め込んでいく
見慣れた笑顔も
抱いた腕の力も
重ねた思い出も
君を纏う香りも
君を形作るすべての物が
あたしを繋ぐ足枷みたいな物で
詩人:泪 | [投票][編集] |
辛いことや嫌なことが起こる
それを何でもないことだと思おうとする
だけどそう簡単なものではなくて
少しずつ少しずつ心の中に溜まっていく
楽しいことや嬉しいことよりも
辛いことや嫌なことの方が世の中多い
楽しいことや嬉しいことよりも
辛いことや嫌なことの方が記憶に残る
少しずつ少しずつ溜まっていったものが顔を出す
心がどんどん深い闇に落ちていく
詩人:亞利芻 | [投票][編集] |
ママはいたんだ
たぶん
いつからかな
ノライヌって名前貰ったの
ふふふ
心配しないで
離れて行くキミは
とっても優しい
大丈夫だよ
ボクはノライヌだから
ご飯をみんながくれるんだ
キミの給食のパン
美味しかったなぁ
キミは大丈夫かな
知らない街で迷子になったりしないかな
ひとり泣いたりしないかな
キミは人だから
誰かと一緒にいるんだよ
助けてってちゃんとゆうんだよ
哀しくなったら
夜
耳をすませてみて
わぉ〜〜〜ん
きこえるかな?
優しいキミに
ごめんね
ボクは飼われる事を望んでいないんだ
だからボクはこの街で
キミを思って鳴いているよ
詩人:どるとる | [投票][編集] |
歩き疲れた 体を夕日にさらして
今日あったこと 思い出そうとしていた
覚えたのは たいしたことはないよ
嘘のつき方 上手くなってもむなしいだけ
笑おうとすると笑えなくなった
笑おうとすると 泣くようになった
ゆっくり歩いてるつもりでも
すぐにたどり着く明日
変わらないことの幸せと 変わらないことのむなしさで満たされ
ただ過ぎてくだけの デイバイデイ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
テキトーな言葉で相槌打って
やり過ごした 昨日の僕を
今日の僕がため息ついて呆れてる
夜明け前の 空を見上げてる千の瞳に
同じ星が映るなら それは奇跡だ
数年に一度だけ彗星が 見られるのが今夜
眠れない夜になるよ
雨のように降る星が尾を引いて走るように駆け抜けてく
何をそんなに急いでいるのか
願い事を言う暇もないからもう少しゆっくり流れてくれ
アンモナイトの化石が 渦巻いて
見たこともない昔話を語っている
坂の上までのぼったら即席の展望台の完成
覗きこむホロスコープ
思い出せないのに なぜか記憶の中に
あざやかに 刻まれてる 過去の記憶
それは 命が歩いてきた旅の足跡
僕じゃない僕が見上げた空に輝く星
僕の小さな一歩が地図になる
雨のように降る星が尾を引いて走るように駆け抜けてく
何をそんなに急いでいるのか
願い事を言う暇もないからもう少しゆっくり流れてくれ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
遠い昔の物語を 誰かがそっと語ってくれる
開いた目に まぶしい光が 突き刺さるように降る
南の窓を開けて 待っているよ 長い夜が明けるのを
それまでは月の揺りかごで 君と七色の夢を見る
天の川のレールをたどって銀河を走る 列車に乗って
もしも今夜旅に出るなら 僕は風になる
ここから眺める 景色は小さな街明かりだけ
名もない星に名前をつけて呼ぶよ
君が 孤独になんてならないように
猫は喉を鳴らしながら 屋根の上夜空を見上げてる
何を見つけたのかな 君のその丸い宝石みたいな瞳で
月を尻尾で撫でながら 宙返りをひとつ 決めてみせたの
図鑑にも載ってない星を探して 旅する心が見つけたのは
遠く離れたところから光を放射する あの星の名前はベガ
魔法なんて 使えないことを思い出して
泣いた思い出の中に星が 輝いていた
幼い僕の瞳が 一生懸命に見つけた光は
尾を引いて 未来に駆けてった
追いかける その足で
いつか追い付けるかな
本当に星になるまでには
もしも今夜旅に出るなら 僕は風になる
ここから眺める 景色は小さな街明かりだけ
名もない星に名前をつけて呼ぶよ
君が 孤独になんてならないように
孤独でいることに慣れてしまわないように。