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[192627] 幽霊塔
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

安物の扇風機の

すぐ下に切とかかれたスイッチを

その隣の一番弱い力を示すボタンと同時に押し付け

ゆっくりと

動力を司るボタンを解除していく


たった100ボルトの電圧で涼をもたらすモーターは

血液を失い惰性によりその意思を永らえようと府抜ける


ただひたすらに夏を謳歌した心臓は

微熱を纏い

その息を

その機関を 


止められた


その機械に付属する無機質に時を刻む時限装置は

己がこの世でもっとも叙情的な機械だと言うことには気付きはしないだろう


人の数と同じだけ夜の数あり


時を刻む機械である以上


お前も差ほどの変わりはないのだよといっているくせに


私は

どのボタンも押し込めないまま


ただ


時の刻まれる音だけを


聴きながら寝るとしよう

2016/09/26 00:10



[192626] 紺碧
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

詩は
海原を背にし
空を見上げながら横たわる
二次元上の生と死の境目の煌めき
境目の、どちら側にいようが
こちら側と向こう側とで
お互いを魅力してやまない

波しぶきの立つ
ほんの一瞬の一滴の雫石の中
まばたく
生身の肉に包まれ
こちら側と向こう側とを行き交う

「お父さんはお前が好きだよ」
「そんな事、急にいわれても」
「いつも思っているから言うだよ」

イルカのような瞳で

2017/03/26 02:31



[192625] 無題
詩人:ai [投票][編集]

«道»

黒い波の向こうに朝の気配がする
消えない星が私の胸に輝きだす
悲しい歌もいつか懐かしい歌になる
見えない傷が私の魂彩る

転んでも起き上がる
迷ったら立ち止まる
そして問う あなたなら
こんな時どうする

私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
独りで歩いたつもりの道でも
始まりはあなただった
It's a lonely road
But I'm not alone
そんな気分

調子に乗ってた時期もあると思います
人は皆生きてるんじゃなく生かされてる

目に見えるものだけを
信じてはいけないよ
人生の岐路に立つ標識は
在りゃせぬ

どんな事をして誰といても
この身はあなたと共にある
一人で歩まねばならぬ道でも
あなたの声が聞こえる
It's a lonely road
you are every song
これは事実

私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
どこへ続くかまだ分からぬ道でも
きっとそこにあなたがいる
It's a lonely road
But I'm not alone
そんな気分





※宇多田ヒカル “Fantôme”より
母を彷彿させる歌
弱さの中に揺るぎない強さを感じる詩
とても素敵だからこの場をかりて







2016/09/25 21:07



[192624] 夜明け前
詩人:どるとる [投票][編集]


もういくつも 積み重ねた言葉なんだよ

でも何度でも繰り返したい言葉なんだよ

容赦ない風に 芯まで冷やされて

泣きそうになって こらえて笑った

夜明け前の 空はどこか君に似ている

果てのない優しさに寂しさを隠してる

僕が君を思うとき 君も僕を思うのかな

都会と地方で遠く離れたふたつの場所で
互い違いに 暮らす僕らをつないでるのは

たまに取り交わす電話やメールではなく
それ以外のときにあなたを思うときの

寂しさや ちょっとした気がかりが火種さ

僕の中に 笑ってる君を描くよ

つないだ手のあたたかさはなんだろう

簡単に幸せになれてしまうから不思議だ

近づく夕闇に 先に追い越されないように

走った 帰り道で転んだ君を 抱き抱えた

案外 軽いんだなって 内心思ってたよ

幸せはそんな何でもない時間の中にある

君が泣いてたら世界の反対側にいても

すぐに飛んでいくから無理はするなよ

そう言ってる僕が無理してしまうことを
君は見通していたようで見たことかって
泣きながら僕の 涙を 拭いてくれたよね

弱さをみせることも時には必要らしい

強がって意地を張っても辛いだけだ

服の趣味も 映画の好みも 読む小説も

笑っちゃうくらい 重ならない僕らだけど
なんとなく タイミングが 重なるよ

悲しい映画を観たとき 泣く場面が

一緒だったり 同じところでつまずいたり
些細なことだけど 僕らは その時だけ

互いを わかりあえてた気がする

僕が君を思うとき 君も僕を思うのかな

都会と地方で遠く離れたふたつの場所で
互い違いに 暮らす僕らをつないでるのは

たまに取り交わす電話やメールではなく
それ以外のときにあなたを思うときの

寂しさや ちょっとした気がかりが火種さ

僕の中に 笑ってる君を描くよ。

2016/09/25 16:12



[192623] あした
詩人:どるとる [投票][編集]


この胸にくすぶっている思いはなんだ
煙草の火が 湿ってなかなか点かないぞ

見上げた夜空に 飛行機を見つけたよ
どこに行くのかな あの銀色の翼は

駅前にあふれた人波をかけ分けて
火照った体を 引きずってく

いつまでも明日を知らないままでいたい

悲しみも喜びも必要以上はいらないよ

いくら逃げても ついてくる時間

難なく明けてしまう夜に 怯えていた

悩ましく 煙るため息が 風にかき消えた

駅を いくつか過ぎたあたりで降りた
名前も知らない街のぬくもりにふれた

夜を待つばかりの 僕は うわのそらで
猫のように丸くなって暗闇にかくれた

人混みに酔ってしまいそうで
ビルの影で 日が暮れるのを待った

待てど暮らせど来ない 幸せになんて

期待なんてしない 手を振ってさよならさ

重ねた唇乾いてささくれて痛い

このまま時間が止まって欲しいと思った

せめて明日を平穏無事に過ごせるように

夕暮れの街 迫る夕闇 走る誰かの後ろ姿
影が 長く伸びて 隣に並ぶあなたを 追い越した
握った手が 熱くなる 幸せと迷いなく思った

いつまでも明日を知らないままでいたい

悲しみも喜びも必要以上はいらないよ

いくら逃げても ついてくる時間

難なく明けてしまう夜に 怯えていた

悩ましく 煙るため息が 風にかき消えた。

2016/09/25 15:50

[192622] 
詩人:どるとる [投票][編集]


眠れない夜に さまようような 意識が
ゆらゆら 煙のように悩ましく揺れる

浅い眠りに落ちたとたん 世界は少しだけ
その足を止めて まん丸月を見上げる

何でもないようで何かしら特別に光るもの
探してる
この世界を我が手に
ピアノの 鍵盤を 跳ね回るメロディ

明日からは もっと楽しいぞ。

2016/09/25 13:46



[192621] サテライト
詩人:どるとる [投票][編集]


夜明け前の街は 眩い光が 集って
海鳥が 群れをなして
君を待ちわびていたように 出迎える

昨日の涙も 乾いて重ねた 傷跡も いつか誇りになって
懐かしく 語り明かせる日が来るだろう

電車を次々に乗り換えてくように
新しい僕に 生まれ変わりながら
今はひたすら自問自答の毎日

どこまでも 手を伸ばして
いつか この手に したい夢を
今はただ イメージしながら
真っ白な 未来に明日を描いてる
途中まで 下書きしていた
モノクロの 未来を完成まで持ってく

誰かが描いた 未来とは少し違うよ
特別な未来は望んじゃいない
でも 腹がよじれるほど笑ってたい

夜明けの街に放たれた サテライト
暗闇を 根こそぎ さらってった
悲しみなどは もはや跡形もない

いつまでも 駄々をこねるプライドを
おとなしくさせて 歩き出すときには
大人って ところまで 行けるかな
大きな夢と 小さなチャンスを
両手にこぼれるほど抱えながら
幸せだよって 微笑む明日まで走ってく

空高く 掲げた僕らの旗に映る 昨日
なりたいものへの憧れは 日毎に 増してくばかりで 仕方ないなあ

どこまでも 手を伸ばして
いつか この手に したい夢を
今はただ イメージしながら
真っ白な 未来に明日を描いてる
途中まで 下書きしていた
モノクロの 未来を完成まで持ってく

完成した未来を 次の未来を担う
君に手渡すその時まで

この決心は 捨てずに とっておこう。

2016/09/25 13:16



[192620] 
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しみの中でも どんなどしゃ降りでも
笑ってる君は 強くてたくましい

でもたまには 涙もちゃんと見せてほしい
君が無理して笑うと僕は悲しくなるから

積み重ねられた 二人の思い出
いつどこで笑ったのか 泣いたのか
それさえうまく 思い出せないや

車窓から流れる景色のようにただ
過ぎていく 毎日の中で
時間だけを浪費してくだけでも
十分なのに誰かを愛する苦労を
わざわざ なぜ僕らはしたがるんだろう

離ればなれの 糸と糸が結ばれるとき
握手をするように重なりあうとき
僕はその意味を 知る
人として生まれ やがて
この人と決めた 誰かを 愛して
たまに すれ違うことも想定内
それさえ楽しんでみせるわと 君は笑う

誰かが電車の中で忘れた小さな傘
黙って持ち帰る 傘を忘れたから

思いもしない 運命が突如降ってきて
役に立つ間もなく終わるはずだった

忘れられた傘もこうやって 役に立って
僕の 凡そ 20分足らずの 帰り道を 保証してくれる

時計の 針が 刻んでく時間は
いつか 終わるんだと いつ知ったのだろう?
焦りを隠せない 僕は生き急いだ
今にも雨が降ってきそうな空の下を
濡れながら駆け抜けた

ありふれた言葉でいいから 愛をくれと叫んだ
抱きしめたよ 自分を自分で 眠れない夜に

車窓から流れる景色のようにただ
過ぎていく 毎日の中で
時間だけを浪費してくだけでも
十分なのに誰かを愛する苦労を
わざわざ なぜ僕らはしたがるんだろう

離ればなれの 糸と糸が結ばれるとき
握手をするように重なりあうとき
僕はその意味を 知る
人として生まれ やがて
この人と決めた 誰かを 愛して
たまに すれ違うことも想定内
それさえ楽しんでみせるわと 君は笑う

だから僕も 笑うんだ。

2016/09/25 11:34



[192619] 甥っ子、義姉、タンギー爺さん
詩人:村和緒 [投票][編集]

甥っ子が磁石を持って来て
俺にどくように言う
甥っ子のおめがねに叶わない
行為が目立つとまずいので
義姉を呼んで来て
甥っ子の心をやわらげる
必ず怒る義姉が言うには
せこいタイミングは
口の中で発生するので
外に漏れるのもそのせいなのだから
甥っ子に従わなくてはならない
和歌が無くても
口中に目いっぱい食べ物を詰め込んでも
どうしても義姉を怒らせるわけにはいかなかった
タンギー爺さんが上から下がって来て「やあ」と言う
スワヒリ語をしゃべって居る様なタンギー爺さんは
義姉とはグルで
摘果実験でもパートナーで
二人が出て来るタイミングはいつも不思議で
そんな意味でも義姉が怒る訳はないのだが
野心を持った帰りには
どうしても現れる国事御用係の様な
タンギー爺さんは貴重だった
甥っ子もおこらせたくないし義姉も怒らせたくないので
前方を飛び出して来る猫に
それをやらせようと思って
うちにこもった

2016/09/24 22:20



[192617] 手紙
詩人:どるとる [投票][編集]


離ればなれの二人をつないでるのは
月に数度の手紙のやりとりだけ

メールが嫌いな君は手紙が届くのを心待にしていたよ

贅沢して たまに電話をした日には
僅かな時間の中に 永遠を感じた

もうどれくらいの 手紙をやりとりしただろう
いつも同じことを書いてる 気がしてるよ
会いたいって 気持ちばかりが先行して
君の迷いに 気づけない僕がいた
季節は 移り変わって
もうしばらくしたら 薄着じゃ いられなくなるね

この街に白い 綿帽子が 降ってきて
冬を 届けた 何でもないいつもの街が

二人で並んで歩くときれいに見えた
冗談を言い合いながら寒さをごまかした

今悩んでること
迷ってること 何でも話してよ

小雨降る ホームにたたずんで いつまでも 帰れない僕らは
別れの日、離れてく手を 何度もためらった
窓越し 遠くなる君を見送ったあと
一人泣いたことを覚えてる
これでもう 会えない気がして
さっきまでつないでた手がまだあたたかい

君も ついに観念して携帯を 持った日
君は電話に出たとたん しどろもどろになってた
そのしぐさが目に浮かぶようでおかしくて 僕は笑った
でも君は 嬉しそうだった
僕らは時間を忘れいつまでも話した

君と重ねた手紙のやりとりも その日を境に終わった
でも、君がくれた手紙をまだ 残してる
これは僕の宝物だと大切にしまってる
今じゃ 僕より携帯の使い方がうまい君だけど
また君のあの 下手くそな字を 見たいな
思ったことがつい口に出たら
君に叱られたよ

君も まだ持ってるかな 僕が 送った手紙
二人が まだ恋人だった頃の思い出。

2016/09/24 16:43
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