ホーム > 詩人の部屋 > 新着順表示

新着順表示  〜 新着順に10件ずつを表示しています 〜


[192521] 相違。
詩人:もとり [投票][編集]



常識に囚われて

物事の本質を見極められず

思考の範囲内での想像で

型に嵌めて考えて


理解したつもりで満足感

特別視 故の優越感



ふと翳り出す矛盾点に

疑問符を掲げて

疑心に駆られて

責め立てて追い詰めて


言葉を信じるのと

言葉に縋るのは

根本的に違うというのに

都合の悪い事は見えぬ振り



まるで悲劇のヒロイン気取り

お涙頂戴のとんだ茶番劇


いつか幸せに成れるだろうなんて

何故安易に身を委ねたのだろう



それでも彼女は夢を見る


いつか事実を受け止める様に

いつか現実を受け入れるまで



2016/09/08 23:24



[192520] 夜明け前
詩人:どるとる [投票][編集]


キーを回してエンジンをあたためて
助手席に座り犬を 膝に乗せた君
なだらかな坂道を ゆるやかに下ってく

裸足で砂浜を駆け回り爪先を 水面に浸したい

海鳥が すぐ目の前を横切ってく
カーステレオから流れる ラジオ
快晴を告げる 天気予報
この胸に生まれた小さな好奇心
夜明け前の 空に 夢を描いてる

夜になったら流れ星を 見よう
君の心に残したいよ 忘れられない景色
思い出という名前のかけがえない宝物

夜明け前にはもうすでにはやる心が うずき出してた

遮るものなんかない 果てしない世界
ずっと忘れてた気持ちを思い出す
ビーチサンダル脱ぎ捨てて駆けていく
見上げるほどに遠くなる 青い空
描いた夢を 未来に運んでいこう

ありふれた出来事も魔法みたいに君となら 輝いてく
今この瞬間を 抱きしめていたい
永遠よりも 大切なものを 僕らは知ってる

海鳥が すぐ目の前を横切ってく
カーステレオから流れる ラジオ
快晴を告げる 天気予報
この胸に生まれた小さな好奇心
夜明け前の 空に 夢を描いてる。

2016/09/08 23:00



[192519] あくび
詩人:どるとる [投票][編集]


笑うと一緒にあくびをすること
足の中指が親指より長いこと

くだらないことも 大切なことも
積み木みたいに 積み重ねた

風の中で笑った
こんな時間を 永遠にしたい

そう思ったときから愛は 輝いた

笑えずにいる君は
無理やり笑うけど
涙より悲しいね
鏡に映したように
心はありのままを
見つめてる

夜の中を 光が走る
時計を抱いて
僕は あてずっぽうで天気を占う

ありふれたことも特別なことも
すべてが思い出になっていく

いつもの景色に幸せが描かれている

猫のように忍び足で秋が迫る

誰かの引いたレールをなぞるばかりで
ちっともつまらない退屈な毎日なら
せめて 何か胸躍るようなニュースを

笑えずにいる君は
無理やり笑うけど
涙より悲しいね
鏡に映したように
心はありのままを
見つめてる

その先の世界を
一歩先の未来を
見つめてる。

2016/09/08 22:20



[192518] 残照
詩人:さみだれ [投票][編集]

深い眠りの底に
昨日が積もって
あなたを象る

誰かを思う
胸の温かさが
あなたのぬくもり

この手に触れて
自分を見つけたよ

約束の果てに
消えていく灯火を
あなたの命と呼ぶなら
いつまでも守っている

桜の葉が落ち
見える陽のなかに
あなたの声を聞いて
頬をなぞる雨

あなたは歩く
思い出の街路を
その先にまだ僕は
たどり着けない

2016/09/08 22:09



[192517] 秋の気配と夜の風
詩人:猫のあし [投票][編集]

ふと

懐かしい名前を目にした

全てを捨てる覚悟を

忘れてはいないけど

僕は

普通の道は歩けなかった

それは

少し淋しかった

子供の頃に見たような夢は

もう見れない

僕はこの先の

自分で思い描く未来を生きる覚悟はある

でも

今日は少し

風に当たっていたいな

2016/09/08 21:53

[192516] サンデー
詩人:どるとる [投票][編集]


なんでもないいつもの日曜日
なんとなく君に会いたくなって
電話したよ たいした用もないのに

優しさに 救われるときがあるように
優しさが尖って 痛いときがある

おざなりの言葉で愛を騙って
同じ小説を何度も読み返すような毎日

今夜、君の部屋に星を降らせるから
窓を開けておいてね

使える魔法はあいにくひとつもない
だけど自由に動く手足がある
手をつないだり 重ねたりしながら
今は答えを出さないで探してるんだよ
叶えたい夢やたどり着きたい未来を

流れ星を 見たら願いをささやいて
ばからしいと思ってもいい
それが この世界を輝かせるんだ

夢と憧れだけではお腹は満たされない
でもお金だけではむなしくて仕方ない

好きなことだけをして生きていけたらいい
でもそれではだめだ

冷たい風に吹かれる意味を 考えてみる

今はまだ見えない未来は あとどれだけ歩いたら
たどり着けるのだろう
どんなに手を伸ばしても
届かない空は 遠くて
傍らにある夜が
昨日と同じ 言葉で
あざやかな今日を歌うから
僕はその声に 耳を傾けずにはいられない

使える魔法はあいにくひとつもない
だけど自由に動く手足がある
手をつないだり 重ねたりしながら
今は答えを出さないで探してるんだよ
叶えたい夢やたどり着きたい未来を

多分今日は飽きるほど繰り返した日曜日
ただひとつだけ 違うのは 色違いのサンデー。

2016/09/08 21:21



[192515] 路傍
詩人:どるとる [投票][編集]


毎日が 流れていく
代わり映えのない景色のように

空と地平線を 映した瞳が
ページをめくるようにただ
移ろうように景色を変えてく

悲しみは彼を
あるいは彼女を
包み込んでく
人生を言い訳に

人混みの中にある孤独に 気づいた
僕らは一人 暮れてく空を見上げた

歩道橋の真ん中で思い出した笑顔は
いつか君がくれた 思い出に咲いた花

日に日に 忙殺されていく 永遠であるはずもない時間

フィクションの中で描かれた 無償の愛など偽物と笑うよ
血なまぐさい愛を
届けたいと叫べば忽ち非難される

絶望は人を
変えていく
化け物にも
空気にも

遠い国の戦争をテレビを通して
胸を撫で下ろす冷酷さは無理もないよ

他人の痛みに気づけない僕らは
無視をすることがせめてもの優しさだ

あなたに下手な
愛を与えるなら
僕はどこまでも
冷淡でいよう
路傍に咲いた
花のように
ただ 気配を消して
影に徹するよ

人混みの中にある孤独に 気づいた
僕らは一人 暮れてく空を見上げた

歩道橋の真ん中で思い出した笑顔は
いつか君がくれた 思い出に咲いた花。

2016/09/08 20:56



[192514] 夜明け前
詩人:どるとる [投票][編集]


キーを回す あたためるエンジン
夜明け前の ささやかな思いつき
ドライブに行きたくなった

助手席には あくびする犬を乗せて
全開にした窓の向こう流れる景色

そして長い夜が明けていく
東から放たれたサーチライト

笑ってるつもりなのに いつの間にか泣いてる
心配してもらうほど弱くはないはずなのに
一人になるととたんに無口になって
泣くくらいしかやることがないのと 強がり意地を張る

全くどうしようもない人ねと彼女は笑いながら
それでも抱きしめてくれるから ますます僕は 泣いてしまうよ

エンディングに向かって走る映画
つまらないアメリカンカントリー
カウボーイが馬を追うだけのストーリー

昨日見た夢のことや些細な出来事
聞いてもらうことはごまんとあるよ

やがて たどり着くだろう季節の終わりに僕は何を最後に思うのだろう

気づかないうちに嘘をついて 見栄を張るようになった
僕は自分の小ささが情けなくて笑ってしまう
探してるのは答えではなく 逃げ道や言い訳ばかりだ

心は意地悪だね 肝心なとき 何も教えてはくれないから
飲み干した珈琲 際限なく注ぎ足される 24時間

なんとなくで 体を寄せあいそれを 愛と嘯いていた
この頃 謝ってばかりだね
でもそれもいいねって うやむやにした
嘘だっていいさ それを 愛と思えれば

笑ってるつもりなのに いつの間にか泣いてる
心配してもらうほど弱くはないはずなのに
一人になるととたんに無口になって
泣くくらいしかやることがないのと 強がり意地を張る

全くどうしようもない人ねと彼女は笑いながら
それでも抱きしめてくれるから ますます僕は 泣いてしまうよ

泣き疲れた頃にやっと 笑うよ
思えば いつも君に助けられている
今さら気づいた 君の空っぽのベッド。

2016/09/08 20:36



[192513] ドライブ・ア・ゴーゴー
詩人:どるとる [投票][編集]


ドライブに連れてって
夜明け前に君が突然言い出した

悲しみも 笑い飛ばす君の笑顔
わがままに咲き乱れて

カーブを曲がれば
海が見えるよ
夜が明けていく
その瞬間を
君に見せたいな
窓の向こう 流れる景色を風が運ぶ
海鳥の群れ
光と影のダンス
ドライブ・ア・ゴーゴー
どこまでもこのまま。

2016/09/08 20:16



[192512] 悲しみの居場所
詩人:どるとる [投票][編集]


少しのことで泣き声上げる この心は弱くて
誰かが側にいないとすぐに 泣き出してしまう

がらがらの電車の中、窓に映る月
闇がすっぽりと世界を覆って
何も見えない

降りだしたとたんにすぐ止んだ雨が
濡らした 肩に雨粒が人懐っこく ついてる

あなたがあなたであるという
ただそれだけのことが
どれだけ僕には大切なのだろう
あなたを知らない人からすれば
あなたが いなくなっても悲しむこともない
それでもあなたをよく知る
僕には誰かには「それだけ」のことが
深い 深い悲しみになる

ちょこんと座る 葉っぱの上に 一匹のかたつむり
おまえはいいなと 勝手な憧れを 突きつけて

悲しみの居場所さえこの街にはない
涙は邪魔だと 邪険にされるだろう
優しい色をしている

悲しみを見つめて 愛しいと思えたら
たまには 抱きしめてください

あなたが あなたを否定したら
あなたはあなた以外の何ですか?
あなたは あなたから一歩も逃げられない
何しろあなたはあなたでしかない
あなたはあなただからこそ素晴らしい
誰かの優しさに気づくとき 悲しみの存在に気づくだろう
優しさと悲しみは家族のようなものだ
つま弾きにすべきではない

悲しみはそっと
孤独に 生きる
優しさの影に
隠れて 雨上がりの虹のように
悲しみという種から芽が出て
優しさになっただけ 。

2016/09/08 19:24
5198件中 (3051-3060) [ << 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 >> ... 520
- 詩人の部屋 -