ホーム > 詩人の部屋 > 新着順表示

新着順表示  〜 新着順に10件ずつを表示しています 〜


[192468] 
詩人:どるとる [投票][編集]


あれからどれくらいの年月が経ったろう
うまくは思い出せないくらい時は流れた
春はもう何度も巡っているはずなのに
どんなふうに歩いたのかも思い出せない

君は 春の終わりになるととても悲しそうな顔をした
もう春は終わりなんだねと 舞いながら散る花びらにそっと涙を流した

ノイズの走る 古ぼけた映画みたいに
記憶を巡らし 君を思い出の中に探すよ

笑った顔もある 泣いた顔もある
そのすべてが例外なく思い出ならば

消えない痛みを 抱えたままで歩く
明日も何度も新しい春に芽吹く蕾

まぶたを閉じて そっとよみがえる午後の
陽射しの差し込む部屋で寝転んだ

離ればなれの二つの手を 結んだ
運命は信じない でも不思議な出会い

遠い距離をつなぐ 小さな携帯電話
くだんない話をして 時間も忘れて
翌月の携帯料金に驚いた

ピントのずれた カメラで写真を撮った日がいつか思い出になるのを知ってたかい?

雨が降る日も晴れた日もある
いつだって変わらない気持ちだったよ

引かれた線の上をなぞるような恋
軸がずれないように そんなんばかり考えてた

桜は今年も 例年より早く咲くらしい
でも僕には悲しみが 早まるだけだ

あまりに失ったものが大きすぎるから
今年は桜は 見たくないと目を反らした

ノイズの走る 古ぼけた映画みたいに
記憶を巡らし 君を思い出の中に探すよ

笑った顔もある 泣いた顔もある
そのすべてが例外なく思い出ならば

消えない痛みを 抱えたままで歩く
明日も何度も新しい春に芽吹く蕾

醜くてもいい
どんな 花が咲くかな。

2016/08/28 18:36



[192467] 道しるべ
詩人:どるとる [投票][編集]


前を向いて 歩いて行こうと決めた日に
悲しみばかり見ていた自分に気づいた

僕を取り巻く様々な悩みや迷いなんかも
軽く笑い飛ばす程に僕は愛されていた

風は吹いていく 目の前に吹くのが向かい風なら 追い風に変えるだけだ

頼りの道しるべを 見失ったときにこそ
本当の僕の旅がそこから始まる
どこまで行けるかなんて
今から考えても仕方ないや
とりあえず今は行けるところまで
躓きながらでもいいから歩いて行こうか

僕を追い越してく 同じような年格好の人
僕はペースを崩されそうになるけれど

競争するつもりはないんだ
邪魔くさいならどうぞ追い抜いてくれ

雨を降らす空は 雨上がりには虹を架ける
「希望はない」だが可能性はゼロではない

もう駄目かと思ったときにこそ
チャンスは巡ってくるものだって思う
僕を見守るようにそばにある眼差し
僕を疑うことなど知らない顔をしてる
そんな人を裏切ることなんてできない
だからもう少し あがいてみようか
悪あがきだっていい 歩いた分だけ足跡になる

たくさんの人でごった返す街並みで
どれだけ僕らは人を思いやれるだろう
消えそうな優しさを 愛を思い出して
消えないようにもう一度強く抱きしめて
道しるべは君だと言ってみせるから
僕が迷わないようにこの手を握ってて

頼りの道しるべを 見失ったときにこそ
本当の僕の旅がそこから始まる
どこまで行けるかなんて
今から考えても仕方ないや
とりあえず今は行けるところまで
躓きながらでもいいから歩いて行こうか。

2016/08/28 18:12



[192465] 迷子の心
詩人:里雨夜 [投票][編集]


眠さと疲れを感じながら

それでも書かずにいられない心


何が原因かは分からないけど

抱え込んだ疲れと傷は夢に現に影響してる



寝たいけど寝たくない

きっと夢でも仕事をしているから

2016/08/26 22:52



[192464] 帰宅
詩人:里雨夜 [投票][編集]


今日の最高気温は平熱

夕方いっとき降った雨でムンムン


帰り道は30分

平坦に見えて実は登り道


9時間の疲労を引きずり

目指す私のオアシス

2016/08/26 22:44



[192463] 結び目ほどいて
詩人:どるとる [投票][編集]


さよなら 君は軽くまばたきをして
悲しみから上手く目をそらしたね

嘘をつくことが 平気になりました
嘘をつくことに 痛みを感じなくなりました

僕は僕を嫌いになる

雨の中に 立ち尽くして 得られるはずもない答えを
もしかしたら誰かがくれるんじゃないかって 待っている

結び目ほどいて そっと明ける夜を空の向こうに 見つけた

さよなら 平らげた皿に盛られた時間を
鼻をつまんで 胃袋に流して消化してく

人の悪いところばかり 見えてしまう
人の良さより粗を気づけば探している

僕は僕を やめたくなる

いつまでも 降りやまない雨に降られて
傘はやがて 意味のないものになって
雨宿りをするのも嫌になった

目を閉じて 広がる暗闇に描く光 イメージでこしらえたよ

雨の中に 立ち尽くして 得られるはずもない答えを
もしかしたら誰かがくれるんじゃないかって 待っている

結び目ほどいて そっと明ける夜を空の向こうに 見つけた。

2016/08/26 20:11

[192462] 一秒と永遠の隙間
詩人:どるとる [投票][編集]


高い空見上げながら
なんとなくやるせない気持ちになって
急な雨に開いた傘
頭の上でダンスをする無数の雨粒

積み重ねる一秒のずっと先にある
誰も知らない永遠と
その隙間に流れる途方もない時間

時計は 今を刻むよ
急いでも立ち止まっても流れる時間は同じ

脈打つ胸の音色に絶えず耳をすまして
生きている そんな当たり前なことを
何度でもかみしめて

高架下の壁に描かれた 落書きはためらい傷
決意表明みたいな やり場のない気持ちを形にした物だ

この街で一番高いビルの屋上にのぼって
そこから見下ろす街を一望するんだ
何もかも手にしたような気持ちになる

日々何かを失っている
人はその事に気づかないまま生きてる

川のせせらぎに見るささやかな足掻きを 荒ぶる風の唄
一秒と永遠の隙間に存在する すべて
僕もまた その中のひとつ

時計は 今を刻むよ
急いでも立ち止まっても流れる時間は同じ

脈打つ胸の音色に絶えず耳をすまして
生きている そんな当たり前なことを
何度でもかみしめて。

2016/08/26 19:59



[192461] 待ちぼうけ
詩人:どるとる [投票][編集]


なんでもない何時もの夜の片隅で
僕は誰かのことを思っている
ポケットの中にある携帯
メールが来るまでの少しの時間も
寂しいと思うようになったのは
一体いつからなんだろう

こんなふうに誰かを思いまた誰かに思われながら
伝わることもそんなつもりもない気持ちも
遠く離れた僕らを目には見えない何かがつないでいるんだな

夜明けまではまだ遠い夜の片隅で
待ちぼうけをくわされている気分だ
はみ出しそうになって慌ててしまった涙
君は笑わず 抱きしめてくれた
そんなことの積み重ねで僕の中で君は特別になったんだろう

僕らは何度も 出会いそして別れていく
同じ寂しさと喜びを分かち合う
人混みの中に見紛うことのない君を見つけて安心したのか とたんに泣いてしまうんだ

流れてった数分が
全部報われるとき
それは君に出会えたとき
寂しさが喜びに変わる瞬間
僕は この上なく幸せになるの

こんなふうに誰かを思いまた誰かに思われながら
伝わることもそんなつもりもない気持ちも
遠く離れた僕らを目には見えない何かがつないでいるんだな。

2016/08/26 19:45



[192459] カインとアベルと俺と
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

金で買えるセックスにも飽きたので

よければ私に金で買えない大切なものを教えてください

とてつもなく尊く

艶かしい光を放つ真実を



長押しすればカメラモードになるボタンは

嫁の実家に一人で泊まった時に出された嫌いな食べ物の味に似ている

むき出しの善意が

ただ無性に苛立ちを掻き立てる



恋愛ストーリーが嫌いでたまらない何て言う頭の悪いくずに

世界中で絶賛されたらしいくだらないSF映画を見せたら

夢という漢字の書き順なら知ってると

小2の少年がどや顔をかました



私がただなんとなく生きていることを生まれてはじめて思い知ったのは

テストの点数を頑なに隠すやつを見たとき

釣ったブラックバスは

食うものだって先輩がいってたから



意味があるかないか

そんなことはどうでもいい



押さえきれない欲求は

先月の笹の葉に吊るしてやった



私が唯一捧げたい金メダルは

あなたが人生を終える前に


きっと


私が唯一隠し持った戦略レベルの弾道ミサイルは

弾頭に積むべき毒をまだまだ必死に研究中である

2016/08/26 09:28



[192458] 
詩人:ストロベリーシンドローム [投票][編集]

ねぇ 貴方
どうしたら良い?

私は知ってしまったの
貴方の罪を 愛する人の罪を


大人にも成りきれない
初々しい蕾たちを
まだまだ何も知らない
可憐な花達を

次から次へと その汚い手で
へし折った・・・

そして貴方は 不適な笑みを
浮かべた

愛らしい蕾は 花達は
健気に耐えた
それでも善人面した悪魔は
何度も何度もその花を
汚いその足で踏みつけた

可憐な花達の大半は風に吹かれ
残りの花達は枯れてしまったの

今 貴方は独り
遠くから私に向けて
不適な笑みを浮かべている


あの可憐な花達に施した
甘き香油を
あの汚れた施しを
今度は私にしようというのですか?

でももう知ってしまったのです
貴方の罪 愛する人の罪を


2016/08/26 04:14



[192457] a
詩人:羅憂里 [投票][編集]


ひとよりも
「存在している感覚」がない
だから怖い
「生きている感覚」がない
だから辛い

だから教えてほしい
会話してほしい
抱きしめてほしい
私を、見てほしい

本当に、それだけでいいのに。

それだけで、よかったのに。

2016/08/25 22:59
5197件中 (3091-3100) [ << 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 >> ... 520
- 詩人の部屋 -