詩人:どるとる | [投票][編集] |
小雪混じりの 空 白く染まってく
街並みを 眺めながら 季節は過ぎてく
本のページをめくるように
繰り返す 昨日と同じような今日を
少しずつ僕の手から離れていく
君の温もりを 僕は覚えているから
君にはただのさよならでも
僕には少し 意味合いが違うよ
溢れそうなほどの思い出がある
本棚にしまわれた大小様々な本
君と見たもの あるいは聞いたもの
一つ一つ思い出しながら 記憶をたどる
君の温もりを失った僕の右手は
寒さですぐに冷えてしまうだろう
この手にはもう取り戻せない
温もりは僕のものじゃないから
白さに 埋もれてく
刻んだ足跡さえも
もう見えないよ
君のあの笑顔
思い出を 濡らすのは どんな色した涙だろう
僕は どうしようもなくなって
自分を 自分で抱きしめた
少しずつ僕の手から離れていく
君の温もりを 僕は覚えているから
君にはただのさよならでも
僕には少し 意味合いが違うよ
君の温もりを失った僕の右手は
寒さですぐに冷えてしまうだろう
この手にはもう取り戻せない
温もりは僕のものじゃないから
つい昨日までは 僕のものだった
温もりで 今君は 誰をあたためているのだろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
空に浮かぶ 雲に憧れを抱いた
あの頃の僕の中にあったものは
情熱と呼ぶには些か大げさで
でもふれれば火傷しそうなほどだった
急な坂道を自転車でかけ降りる
少年を見たとき 僕の中で何かが変わった
歌いたいのは多分ちんけな 夢なんてものじゃなく
一言では語れない ロマンを越えた その向こう側にある何か
行こうと決めたその日に 僕は鞄に適当な荷物詰めて
なけなしの勇気を たてがみみたいに風に揺らしながら最初の一歩を踏み出した
旅人と名乗るのもおこがましいが
そう呼んでくれてかまわないよ
若さが手伝って僕は強がった
ダンデライオン 青空を染めるイエロー
魔法みたいな言葉を探してる
たとえば君の涙を消してしまうような
信じていたいのは 君を守れる僕自身
暑さに負けない頑丈な体も めまいを起こしそうな最高気温
君の手をつないだときに僕は何かを誓ったのを覚えてる
それは君を何があっても愛すること 自分でも恥ずかしいほど赤く染まる頬
そしてまた 僕は同じ坂道を かけ降りる
同じ気持ちと 同じ決意を胸に秘めて
歌いたいのは多分ちんけな 夢なんてものじゃなく
一言では語れない ロマンを越えた その向こう側にある何か
行こうと決めたその日に 僕は鞄に適当な荷物詰めて
なけなしの勇気を たてがみみたいに風に揺らしながら最初の一歩を踏み出した。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
渚を走る 海風
コンパスは南を指す
小さな車に乗って
好奇心を走らせよう
君はどこを目指しているの?
それは心だけが知ってるんだ
空と海の青が混ざりあって
その境目を曖昧にする
ドーナツうかべた空
書きかけの絵日記
どこに続いてるのかもわからない道
そのすべてが ただただ眩しかった
学校の屋上 突き刺すような陽射し
プールに飛び込んで
50メートルを制覇
小さな 僕の決意は揺るがない
一人で旅立つ 電車に飛び乗って
太陽を一抱えにして夏をひとりじめ
心まで空と同じ色に染まってく
下ろし立ての自転車
坂道を一気に駆け降りる
話題は尽きなさそうな夏休み
あの頃のすべてが今でも眩しい
大人になって 手にしたもの
そのかわりに 失ったもの
その一つ一つが その人を形作る
だから何を失っても 何を得ても
僕は 無駄だなんて思わないよ
今のすべてが 例外なく僕のすべてだ
空と海の青が混ざりあって
その境目を曖昧にする
ドーナツうかべた空
書きかけの絵日記
どこに続いてるのかもわからない道
そのすべてが ただただ眩しかった。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
笑った顔がやっぱり君には似合うね
ずっとこのまま時が止まってほしい
虹を降らせる 雨上がりの空が
真っ白な画用紙に悲しみを描く
一人が二人になっただけなのに
それが 今の僕には何より心強いんだ
虹が生まれた日 僕は悲しみと喜びを知って
人を愛すことの幸せとその難しさを 知った
つないだ手から伝わるぬくもりは
あるはずもない 永遠をくれました
いくつもの 日々が思い出になっていく
宝箱にしまった色とりどりの宝石
君がいることが僕にとって 一番大切なことになった
君と出会って いくつの季節が過ぎたかな
指折り数える暇もないくらい忙しかった
色を変えてくすべて
存在するものは 等しく 変化を 遂げるもの
でも僕は思う
変わらないものも確かにあると
それは形を持たぬ気持ちだ
虹が生まれた日 僕は悲しみと喜びを知って
人を愛すことの幸せとその難しさを 知った。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉にできないことが僕にはありすぎる
人への感謝も憤りも言葉にはならない
凝りのように抱えてる 不安や焦りを
隠せずに 今日も誰もが生きてる
それを下手くそな笑顔でごまかしてたら
ある時、涙になって頬を伝うのでしょう
それはまるで予報にはない
にわか雨のよう 差す傘もない
だから誰かの優しさが傘の代わりに
僕を 濡れないように悲しみから守ってくれる
その時こそ僕の気持ちは言葉になるのだろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕はあなたのその目に映るすべてに
疑いを隠せず時々あなたを信じられない
向かいあって見えてくるお互いの醜さに
目をそらす狡さも必要だと 思い知ったよ
誰かが 歌う愛にごまかされそうなら
時には汚れてみないかと裸になった
答なんてないなら自由が約束されてる
ゆがんでるくらいが丁度よかったりする
ドラマにあるようなつまらない生や死を
鼻で笑う僕らには少し世界は美しすぎる
夕暮れの街 水面が空を映してる
誰かがついた嘘さえ紛れてしまうよ
もしも目を閉じて生きれたのなら
余計なものを見ずに幸せになれるのに
一人になりたいのに一人がこわいのは
僕も寂しさを覚える人間だということ
夜が広がってく 闇の中で息をころす
たずさえた光は 希望にもどこか似ている
物語は続いてくページが途切れるまで
人を愛することで自分を愛そうと思う
変わらない 日々の退屈や 卑屈さえも
風になって吹いてく 明日へ
誰かが 歌う愛にごまかされそうなら
時には汚れてみないかと裸になった
答なんてないなら自由が約束されてる
ゆがんでるくらいが丁度よかったりする
ドラマにあるようなつまらない生や死を
鼻で笑う僕らには少し世界は美しすぎる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
それは僕を 困らせまいとする
君の決死の強がりなんだろう
優しさは時に とても悲しくて
心に深い傷を負わせるから
神社の長い石段を上るとき
すれ違った 子供たちに僕は
あの頃の僕と君を重ねて見てた
どんなときも 二人だからできたことがある
それはきっと恋なんかじゃなくて
なんとなく 曖昧なものだったのだろう
明日もまた会えるって疑いようもなく
そう思ってた僕らに突然訪れた別れ
それは夏の暑さが 見せた幻なんだろうか
君が好きと気づいたときに終わった恋
指切りして 簡単に破ったり守ったり
できる約束なら いいのにね
約束をすることもしなかったのは
する必要がなかったからだろう
映画のラストシーンを飾るように
雨は降る 咲き乱れる傘の花
その中の一つに君はいるのかな
見つけられるはず これがもしも運命なら
世界でたった一人を 愛するなら君以外にいないよ
多分そんなことを伝えるために
僕はあなたを思い続けていたのだろう
僕は果たして夢を見ていたのだろうか
覚めてしまえば ふれることさえかなわない
もしも大人になっても気持ちが
今と変わってなかったら
その時は 恋人になろうって約束した
あの日を僕はまだ消せずにいる
だってまだ僕の中には君への思いがあるから
それはきっと恋なんかじゃなくて
なんとなく 曖昧なものだったのだろう
明日もまた会えるって疑いようもなく
そう思ってた僕らに突然訪れた別れ
それは夏の暑さが 見せた幻なんだろうか
君が好きと気づいたときに終わった恋
多分僕が生まれて初めて 味わった恋。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
あなたを見てた 午後のベランダで
永遠を見つけたのは何でもない
いつもの昼下がり 太陽が輝いてた
積み重ねていく日々の中
増えてく 思い出を指折り数えた
ありがとうなんかじゃ伝えられないから
もらった愛は愛で返していくよ
いつの日か 君に幸せって言わせてみせるから。
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
誰かが 受け止めてやらなきゃいけない
誰かが 我慢してやらなきゃいけない
この子は まだ
自分のしていることの 過ちを
気付けないでいるから
口頭で伝えるよりも
暴力に訴えるよりも
体験して 失敗して
学んでいった方がいい
人は 所詮
他人の話に 真剣になる瞬間なんて
ほんのわずかだ
ほとんど 聞いちゃいない
自分で 痛い目に遭って
初めて 考え始めるのだから
そうなるまでは…
でなければ きっと
あの子はずっと
独りきりになってしまうだろう
誤解され続けてしまうだろう
だから あえて
声をかけない 手を差し伸べない
黙って見守る なにがあっても
優しく強く いなければ…
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どこか遠くへ 行こうよって 君は言った
まだ恋も知らないような少年の僕に
電車に乗って 君の手を引いてく
窓の外に 見えた景色が生まれ育った街を 遠ざけてく
僕はこれから行く場所を知らない
宛もない旅の始まりはいつも
気まぐれで風のように自由
少年は世界地図とにらめっこしてる
旅人気取って でもどこかが間違ってた
とりあえず一番高い切符を二枚買って
君と肩を寄せあいながら 電車に揺られて終点を目指す
炎天下の 空の下に落ちてくる太陽光
宛もない旅の始まりはいつも
気まぐれな屋根の上のカザミドリ
踏み出した 未来は水溜まりを
飛び越えるくらい簡単ならいいな
でも迷いは振りきれない
悩みも尽きそうもない
仕方ないなと呟いてまた進む
僕はこれから行く場所を知らない
宛もない旅の始まりはいつも
気まぐれで風のように自由。