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[192177] とどかないSOS
詩人:どるとる [投票][編集]


生きていることが 時に苦しくなるのは
生きていることの あらわれだというよ

痛みでしか 感じられない生きている証なら
その痛みは 僕にとって大切なものだろう

悲しみや寂しさを 抱きしめる時
僕の命はなぜか輝いて光を帯びる

飽きもせず 争いあう僕らのつまらないいさかいの中で
奪われる命があるなら どう償うことができるだろう

こんなにたくさんの人がいるのに 気づかないことがある
情けないな 恥ずかしいな 昨日までの僕やあなたは

何を見ていたんだろう 何を聞いていたんだろう
そばにある涙や傷痕を抱える人に かける言葉さえ見つからなかった

目には見えないものに 向き合ったとき
耳には聞こえないものに出会ったとき

僕の心が アンテナみたいに 誰かの声を拾うよ
その声はあなたの心が発するサイン

頭で計算したって出ない答え
でも心は知っているその答えを

いじめが横行している あろうことかその傍観者に成り下がる
加害者は反省の色もなく自殺した少年をあざけ笑った

テレビには映らない痛々しい現実が 今日もリアルタイムで
誰かの瞳に 耳に 心に 直接発信されてる

僕に何ができるだろう あるいは何ができただろう
感動ドラマじゃないから幸せな結末は期待できないからへんに希望は持たない

飽きもせず 争いあう僕らのつまらないいさかいの中で
奪われる命があるなら どう償うことができるだろう

こんなにたくさんの人がいるのに 気づかないことがある
情けないな 恥ずかしいな 昨日までの僕やあなたは

何を見ていたんだろう 何を聞いていたんだろう
そばにある涙や傷痕を抱える人に かける言葉さえ見つからなかった

声にならない「SOS」が 今日もどれだけあるのだろう
その殆どが とどかないSOSです。

2016/07/19 20:23



[192176] 砂時計
詩人:どるとる [投票][編集]


途方もなく 積み重ねられた
いくつもの物語の中で生きている

泣いたり笑ったりしながら
それぞれの時計は限りある時間を刻む

短い一生もあれば長い一生もある
僕の人生はあとどれだけ残されてる?

忘れないよ 大切なたくさんのあなたと刻んだ時間を
とりとめもない時間さえちゃんと思い出になってく

どんなに愛していても 時に残酷に奪われる命がある
いつまでも一緒にはいられないことくらいわかっている

回る地球の スピードにあわせて
夜と朝が 繰り返しやって来る

たまには喧嘩したりもする
離れた寂しさが教えてくれるものがある

普段は気づかないけど今わかったよ
一緒にいれないだけでこんなに寂しいこと

それは時間を旅する旅人が記した百年あまりの物語
足跡は見えないけど見上げた空にも 刻まれる

人は争う生き物だけど 理由もなく人を傷つけるよりずっと
なりふり構わず人を愛するほうが 僕には似合っている

雨はか弱い人の上にも降る
泣いてしまうだろう
運命をうらむだろう
でも憎しみからは何も生まれない
強くなるには 悲しみの先にある
喜びに 向かって歩き出す勇気を持つこと

忘れないよ 大切なたくさんのあなたと刻んだ時間を
とりとめもない時間さえちゃんと思い出になってく

どんなに愛していても 時に残酷に奪われる命がある
いつまでも一緒にはいられないことくらいわかっている

一人にひとつ用意された砂時計が
少しずつ落ちるのをなんとなく
感じながら最後の一粒が落ちるまで
僕は何かを信じていたい
僕は何かに信じられていたい。

2016/07/19 20:04



[192175] 糺ノ森
詩人:Cong [投票][編集]

夏の涼みに、社叢、砕石道、椋の馨り、
水辺に浸ける白い踝

川面の水黽に気を取られ
奥手な椿の刺繍をあしらった白いワンピースの裾
強かに濡らす
微かに響みた微笑みと飛沫の音が相まって
君の機嫌が良い事に倖せを感じる

寒蝉が日暮が謳う万葉集
私と君の名も糺ノ神にまかせて

2016/07/19 03:08



[192174] 指先の僕ら
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

 当時の僕は朝方まで喋っていた、顔の見えない誰かとこの世のどこかで。LINEどころか電子メールやポケベルなんてものさえまだ登場していなかった頃だとその場所の説明も特定をするのも難しいけれど、声を出さずに言葉を使ってやり取りするようなもの。それこそ、黒電話すらなかった白黒の世界だったならもう僕の貧困な語彙ではどうにもなりはしない。


高級スプーン>
嗚呼 嗚呼 あの空に
恋とか、しながら
[01/01 00:00]
−−−−−−−−−−−−−−−−
高級スプーン>
そろそろ遊んじゃおうかな
そっと出かけてみようかなーんて
[12/31 23:59]


 世紀末から新世紀へ。年末年始にそんなことをひとり呟いていた僕の孤独な遊びについては、ノストラダムスも見て見ぬ振りを貫いた。事細かに予言されても恥ずかしいだけだったろうけど、本当はそんなことを呟いていたのは一人じゃなく何人も居たし、僕は違う名前だったし、でも画面のこちら側に居るのはいつも一人。真夜中、四畳半のガラパゴス諸島で独り、煌々と輝く新世界を愉しげに見つめながら、ひたすら文字を打ち込んでいた(^-^)←この顔文字、今でも使っている人は居ますか?
 現実に背中を向けて向き合った非現実な現実世界なのに、時にそれらをオフにして、目を背けた現実で顔の見えなかった人たちと出会ったこともあった普段は指先だけの繋がりの僕ら。それらは何ら不思議なことではないけれど、当時としては出会い系殺人もあったことだし、LINEのような繋がりはどちらかと言えば少数派? といえるかどうかはわからないけれど迫害される魔女的な一面もあったから、割と秘密裡に水面下で会合は進行し、身近な世間様には言えなかったんだ。白兎を追いかけて迷い込んだ虚構のようでいて、何よりもリアルで鮮明だった指先の僕らの世界。読んでいる人にも伝わりにくいこの言の葉が、それなりの誤解を与えるのではと危惧するだけの頭は当時にもあった模様。どんな模様かと。

指先の僕ら其のいち

2016/07/19 03:45



[192173] 過ち
詩人:tamagawa [投票][編集]

ごめんね。本当にごめんね。
僕の気持ちに君を巻き込んだ。

僕は最低だよ。

解っていても君をまだ欲しがってる。

愛して貰う資格なんてないね。

2016/07/19 01:08

[192172] 恋人になれなくても
詩人:tamagawa [投票][編集]

気付いたよ、君の笑顔が好きだった
ことに。

欲を捨てれば良いじゃない。
君の幸せを支えられたら良いじゃない。

君の人生に軌跡を残せるなら、良いじゃない。

大好きだよ。


2016/07/19 01:06



[192171] 不毛
詩人:tamagawa [投票][編集]

君を想えば想う程に嫉妬していく。どう足掻いても越えれない壁だとも解っている。
君の愛を少しばかり貰ったからといって、君を包む愛のほんの一欠片をすくえただけなのも、理解している。

どれだけ僕の想いが負けていないよと伝えたところで、僕が君を包み、君に包まれる事はないんだろうと、想う程に僕の胸に突き刺さる。

なぜもう少し、なぜもっと早く、君に出逢えなかったんだろうと、悔しくて死んでしまいそうになる。

そんな事を考えてもどうにもならないのに、考え出すと止まらなくなる。

一度で良い、一度でも良いから、神様チャンスを下さい。
お願いします。一度でも良いから。

でもその一度すらないんだろう。君が好きになり、信頼を置くくらいの彼なんだから。
僕の大好きな君が選んだ人、「裏切れない、こんな人は他に現れない。」と、君に言わせるような人。きっと素敵な人だから。

そんなチャンスは巡って来ない。

2016/07/19 01:03



[192168] 時と私
詩人:ヨワムシ [投票][編集]

いつのまにか
時はすぎ
流れた時に
立ち尽くす


時と共に
歩んでいたのに
いつのまにか
時に押されてる


聞こえない
あの歌も
全部時のせいにして
私はまた立ち尽くす


終わりは
もうそこにいて
ただただ
そこに向かうだけ


いつのまにか
いつのまにか
時の必然
私の必然


覚悟した
時の結末
いつのまにか
真実に変わる


望んだのも
選んだのも
全て私自身だから
後悔などしない


ああそうだ
一つ後悔があるならば
時の力に
怯えたこと


あの日の私が
笑ってる
きっとどこかで
笑ってる

2016/07/18 12:04



[192167] 夏化粧
詩人:どるとる [投票][編集]


お元気ですか?おかわりはございませんか?
しばらく会っていませんが お体のほうは万全ですか?

伝えたい気持ちなんて 数えきれないほどで
でも言葉にしようとすると うまく言葉にならない

あなたにしたためる手紙には
どんなことを書こうかな
相変わらず暑い日々が続きますが
なんてつまらない
風鈴が鳴るような小さなときめきを
手のひらに乗せて風にしたためる 手紙

花火の音に振り返る君は 着物姿で
うなじがやけに色っぽくて 伝う汗まで飲み干したい

いくつもの言葉を知っているくせに
どんな言葉でも伝えきれやしないんだ

遠く離れた 東京に住むあなた どんな顔をして毎日生きているのかな
笑ってるのかな 泣いてるのかな
それだけでも知りたいよ
なんて 野暮かなあ
蝉しぐれ 急な夕立
アジサイを染める色 夏を彩るすべて

坂道を 降りてくるバスに乗っていくなら
思い出も連れていってよ 夕暮れの色が切なくて
隠せない涙 宝石みたいに輝いて
化粧をしたように華やかに何気ない景色を 染めていく

あなたにしたためる手紙には
どんなことを書こうかな
相変わらず暑い日々が続きますが
なんてつまらない
風鈴が鳴るような小さなときめきを
手のひらに乗せて風にしたためる 手紙。

2016/07/18 08:19



[192166] 
詩人:どるとる [投票][編集]


桜が咲く季節は とても悲しくなるんだ
あなたのことを思い出してしまうから

緩やかな陽射しが坂道に降り注いで
君は自転車でゆっくりと降りてくる

重ねた月日と つないだ手と手が描いた未来は
揺るがないものだったはずなのに

いつの間にか 僕は一人で空を見上げてた
つなぐ手を探すけれど 君はもういない

この寂しさは 僕を強がらせるよ

口笛が下手くそで 君によくからかわれた
そんな思い出も今は宝物になってるよ

大切なのは過ごした時間ではなく
その中に込めた思いや気持ちだと思う

風が吹いて タンポポの綿毛が 空に舞い上がる
旅に出るんだね 白い帽子をかぶって

どこでもない自分だけの場所を探して
春の旅人は 宛もない明日を探す

地図に足跡を刻むように

ひとつ
あるいは
ふたつ
増えていく

大切な人
大切なもの
どれだけ守れるかな
いつまで守れるかな
そんなことを思っています

重ねた月日と つないだ手と手が描いた未来は
揺るがないものだったはずなのに

いつの間にか 僕は一人で空を見上げてた
つなぐ手を探すけれど 君はもういない

この寂しさは 僕を強がらせるよ

そんな想いを 忍ばせて 桜は咲いて
そして散っていく。

2016/07/18 08:01
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