詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜が またひとつ世界のページをめくって
まだまっさらな新しい 一日をそこに描く
最初の一歩で どこまでやれるかな
まだ知らないことばかりだ
まだ見えないものばかりだ
夜明けに間に合うように 自転車を走らせる
擦りきれそうなほど タイヤは アスファルトを擦る
生まれ変わるよ おざなりの日々も
どうかしている そう思ったときから
多分僕は昨日より
少しだけ 新しい
空を飛ぶための 羽がないのなら
足で稼ぐさ 夢までの距離を
あきらめないことでまだしがみついてる
今にも千切れそうな縄にかじりついている
夜明けに 射した光が街を照らし出す
海沿いを地平線に沿って走る
生まれ変わるよ せめて強がれる自分に
つかみたい夢がある そう思ったときから
世界は広がって僕に少し近づいた
すり減らした靴
やり場のない思いを踏んづけていた
少しやさぐれた心も
生まれ変わる ここから
夜明けに間に合うように 自転車を走らせる
擦りきれそうなほど タイヤは アスファルトを擦る
生まれ変わるよ おざなりの日々も
どうかしている そう思ったときから
多分僕は昨日より
少しだけ 新しい
世界は広がって僕に少し近づいた。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
廃線になったレールを辿って歩く
見えない地図を片手に旅人の真似をして
夜明けまえの町並みはまだ静まり返って
路地裏の野良猫も今目覚めたばかりだよ
好きな色に染まって
好きな形に変わって
イメージを 追いかけていく
記された足跡を 辿るように
高いビルの屋上から 助走もつけずに飛び立った 風をつかんで空に舞い上がる
滑空していく 小さなその体で くるりと旋回して
まだ夜明けの来ない町並みを 眺めのいい場所から見下ろしてるスワロー
何か笑えるような話を探して歩く
夏が塗り替えた 町並みはパステルカラー
目を閉じたまま描いた 光の閃光が
闇を照らせば そこに生まれる太陽
日はまた昇って
そしてまた 沈んで
繰り返す破壊と再生
一歩踏み出せば一秒先だって未来だ
時計の終わりを目指して走る グッバイ ハロー 同じ台詞をまた型通りに
卵を割り落とせば そこに黄身と白身が生まれるように
夜と朝はいつも同じ世界の出来事なのに背中あわせで 向き合うことはない
何が言いたいのだろう 僕はただ歌う
この心が 求めるままに 宛もなく
高いビルの屋上から 助走もつけずに飛び立った 風をつかんで空に舞い上がる
滑空していく 小さなその体で くるりと旋回して
まだ夜明けの来ない町並みを 眺めのいい場所から見下ろしてるスワロー。
詩人:あいく | [投票][編集] |
まだガラケー使ってます。「えっ、誰が?」「【あいく】さんが」と、とりあえずネタではなく一つの事実として。
使ってる本人がソレを指して「ガラケー」と呼ぶことに自虐的意識もなければ、微塵の違和感も感じる事が無くなっているのわ、まったくもって世間様がそう言う空気、、、いえ、あえてココわ私の脆弱なる反骨精神を奮い立たせて申し上げましょう「世間様の風潮が成している」からです。ですが「言葉わ生き物である」と常々に思い、無闇な言葉バッシングなどする気は無いのですよ、と言うのが【あいく】さん的スタンスで御座いますからあげくん。「ガラケー」も既に世に生まれ落ちた一つの「言葉」であるのでしょう。
ツイッターとかLINEとかした事が無い【あいく】さんが、明らかに世の時流に乗り遅れているのわ否定しようもありません。なんだろう?形としてわ、なんどきも流行に背を向けて生きている様な事になっております。ですが、決して偏屈な年寄宜しく機械的文明、享楽的文化を厭離穢土するものでは無いのですよ。寧ろそれ等を好ましく思っているくらいですから、それならば何故?ですよね。ぶっちゃけて言いましょう。「新しーこと憶えんのめんどいし、無くても生きていけるんぢゃね?」です。
コレ読んでる人いるのですかね?もし居たらすごく申し訳ない気分になるのですけど。前回から引き続きエッセイとしてテーマにたどり着く気配が些かにも感じられない、と思われるでしょうね。そうでしょう、だって私もそう思ってます。どーしてこーなるかなぁ、、、テーマについて考えてるとね、それこそまるで蜘蛛の巣みたいに四方八方に考える事が伸びていくのです。例えるならば、昔懐かしいTV番組「伝言ゲーム」に出演したガッツさんみたいなものです。思いもよらぬ方向に発想が飛んでいくのですよね。ただし全ての思考わ最初の点から枝分かれして在るものなので根気よく手繰っていけば、いつかはテーマに辿り着くんぢゃないでしょうか、いかがなものか?
正直に申し上げれば今回わ、【あいく】さんと「コンピュータ」との馴れ初め的な話を書くつもりだったのですよ。まぁそれにしたってよく解らない話題のチョイスだと皆さまわ思われるでしょうね。なんとか次回に頑張りますね。
←TO BE CONTINUED。。。
『指先の僕ら』
詩人:あいる | [投票][編集] |
モルタル製のオルガンに
銀色の雨が張りついて彩
なんてイメージが
いきなり浮かんできて
また頭の中のあっちのほうとこっちのほうのイメージが点と点で繋がりあってく
こんなふうに
ショートムービーが頭に走ってそれを文章に書き起こすのがボクの言葉には多くて
エッセイなんて
書いたことないけど
詩のキッカケは
こーゆうのおもしろいと思ったのは
中学生のときに夢でイカした猫とビルの屋上からたくさんの人を見下ろして
その人々はみんな半透明で
胸にはコップ
形やサイズはバラバラで液体が溜まってる
感情の起伏であれが零れたら涙さ!
って夢が衝撃的で、まだ幼い感性や創造力が揺さぶられたのが1番始めかな
上を書きながら続くイメージは
雨上がりの森
葉っぱにも感情はあるのかな
溜まった雫がポトリ鍵盤を
いやオルガン全体を撫でるように叩いて響いた
オルガンも優しく泣けるといいな
なんて今、心が疲れてて気持ちがナイーブだからボクの思いでに気持ちにも引っ張られて詩が涙色になる
純粋に純粋に
詩は口下手な自己紹介とかTwitterみたいなものなのかなって今なら思えるんだ
ケータイパソコン、
音じゃなくて指先で繋がるボクらはどーしようもない見えない、もっとしっかりした何かで繋がる瞬間が確かにあるんだ
次があるかはわからないけど
指先と書いてなんて読もう?ボクらなりに読めたらいいななんて思うの
そう思うとやっぱり
ここの空気間が好き
指先の僕ら
詩人:香奈 | [投票][編集] |
※この詩は何かの障害を持っている方、持ちながらも頑張っている方々にはとても失礼な事を言っています。
不愉快になると思いますので、この時点で不快に感じた方は読まない事をおすすめします。
たまにテレビで
障害を持ちながらも
頑張っている人
前向きな人
事故や病気で
障害者になってしまい
人生に絶望したけど
諦めずに前を向き
不可能だと言われた事も越えて見せた人
そんなテレビ番組を
見ると
いつも思ってしまった
『羨ましい』と。
私はどこにも障害はない。
あるとすれば『心』
手も足も
両方動くし
目も見えて
言葉も聞けるし話せる
でも
テレビを見た
親はいつも言う
『こういう人達偉いよねぇ』
『頑張ってるよね』
そしてその後に
『それに比べて…私の子供ときたら…いつになったら自立してくれるんだか』
と
私は酷い人間だ
障害を持つ方は
頑張ったから
歩く事が
出来るようになり
『偉い』『凄い』と
言ってもらえると
羨ましいと思った
私も障害者に
なりたかった
酷く歪んだ考え
『普通』なんだから、なんでその『普通』の事がアンタには出来ないの
と言われて
とても
歪んだ考え
障害者になりたいと
障害を抱えた方が
どんな努力をしたかも
知らずに…
ある言葉を思い出した
「普通の事が出来ない」
『貴方にとって『普通』って?』
「皆と同じ事が出来ないから…」
『私は私であって
貴方は貴方でしかない。皆と同じように『普通』の事が出来なくたっていいじゃない』
『貴方は貴方なんだから』
そうだよね
皆が出来る事が
普通に出来なくたって
私が出来る事を
私なりにやれば
いいんだよね?
私の『普通』は
私が決めても
いいんだよね?
私が
私を認めてあげても
いいんだよね
頑張ってると…
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ただ順調に流れていく日々を
退屈に思うのは贅沢なことだろうか
今日もまた 残業で終電近くで帰る
シート席に座ったらそのまま夢の中
誰かが誰かを思う気持ちでさえも僕にはまるで縁のないもののように思える
ただのつまらない寂しさや悲しさが
涙になって浮かんでは消えていく
今の季節が何かも知らないまま
死んでいくのもまた幸せと笑った
「旅のラゴス」を読みながら旅をしたい
銀河鉄道ならば 機械の体を探すのに
目と鼻の先にある光は いつも僕を照らして悲しみから守ってる
小説の前書きのような歌を歌うよ
説明もなく ただやって来る感傷に浸る
お前は引っ込んでろって 押し込めたのは
いつぞや 捨てたはずの ジャンク品の心
舞い戻ったのか 僕の心はまた弱音を吐く
無理やり強がるよりはいいと 笑った
小説を 数ページ読んだあたりで
悟れるような物語なら 今すぐ窓から
飛び降りて 星になる
ただのつまらない寂しさや悲しさが
涙になって浮かんでは消えていく
今の季節が何かも知らないまま
死んでいくのもまた幸せと笑った。
詩人:矢野元晴。 | [投票][編集] |
もうどうしようもなくなって
僕から終止符を打ってしまった
それでも今でも君が好きで
これからもずっと君が好きで
笑い合ってたあの頃には
戻れないと思うと
現実がモノクロになって
夢の中の君だけが鮮明に映る
未来は誰にもわかんなくて
答えを探しまわってたあの頃
結局最後まで答えないまま
後悔だけが残ってしまった
ブッブー。残念でした!
って言われても良いから
ちゃんと答えればよかった
僕は君が大好き。 って
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どうしようもなく
心の中に積み重なっていく思い出
あんなこともあったなとあとで 思い出す
いくつかの反芻と
いくつかの怠惰を
抱いた 僕は
繰り返しの 中を
さまよって
押しては引いてく
波にさらわれる
今日を 思う
つないだ手のぬくもりに
全てが 救われていく
悲しみもまるで 見えないみたいに
描いた 心のあらましの一つ一つに目をくばる
そこにある 醜さはきっと僕の戒めだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
適当な席に座る
項垂れて少し眠る
がらがらの車内
窓は夜を映してる
星を並べた 空と月を浮かべた水面
曖昧な線のその間にある世界
レールはどこまで続いていくのか
電車は走る 夜の闇の中をガタゴトと
終わらないような気がした悲しみも
置いていくことが出来るなら
忘れることが出来るならばいいなと
ふいに思っただけ 思っただけだ
終電間近の電車
まばらな人いきれ
様々な人の暮らしを乗せた電車は走る
涙と笑顔のつまらない物語を
筋書き通りに辿りながら読み進めて
なくした何かに 別れた誰かに
もう一度出会えることが出来るならば
片付かない宿題も 置いていくことが
もしも 出来るならば
肩代わりしてくれると言うのなら
この退屈もまた いいなと思っただけだ
終電間近の ホームに灯る明かりの 侘しさ
暗がりを ぼんやりと浮かばせてる
ポケットで 鳴った電話
探り探りの 間違い探し
謝る言葉を 考える
終わらないような気がした悲しみも
置いていくことが出来るなら
忘れることが出来るならばいいなと
ふいに思っただけ 思っただけだ
でも全てを忘れるにはあまりにも
きれいな思い出だから
もう少しこのまま
この揺れに 僕は
まかせて 旅を続けようと思った。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
子供の手から空に放たれた風船
見上げる君の瞳は 夕暮れの空を映してる
「悲しいことなんてない」
無理やり書き換えた
上書きの世界
下書きもしないで
隙間なく つなぐ
手のぬくもりに
抗うこともできず
愛に包まれていく
ほのかに香る髪の
甘い 花の匂い
薄化粧の 空
昼下がりに見た夢
電車の窓の外
流れる景色が変わる
手を伸ばせばすぐにでもふれられる
思い出はいつも
明日に道は 続いてる
あの丘の向こうに
咲いたひなげしの花
ゆらり ゆらり
水面をただよう
花びらに
思い重ねてた
目を閉じて
耳をすませば
返り咲く夏の記憶
隙間なく つなぐ
手のぬくもりに
抗うこともできず
愛に包まれていく
ほのかに香る髪の
甘い 花の匂い
薄化粧の 空
昼下がりに見た夢。