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[192021] コール
詩人:どるとる [投票][編集]


ほどけかけた靴紐はそのままで
あとでも結べるさと風にさえ強がったよ

他人の痛みなんて知らないふりをする
見える物だけしか信じようとしない

駅に到着したばかりの電車から押し出されるように人がホームにあふれた

見上げた空の向こうに知らない明日があって
僕らは見えない先々の不安とたたかいながら

自分のことを思う合間に 誰かのことを思ったりしながら
余裕を見せておきながら実はいっぱいいっぱい

電話のコールを 君は拾ってくれるかな
出るまでは もどかしい気持ちは消えない

雨が続きます傘が手放せない1日
テレビの天気予報で今朝やってたよ

最近何をやっても味気ないのは
幸せってやつを見失ってから

やりたいこともいまいち見つからずに
ただいたずらに過ぎていくだけの 毎日

今自信を持って自分は幸せですと 言える人が何人いるかな
きっと幸せだと胸を張れない人が多いはず

いくら愛されても いくら愛してみても
なにかが やっぱり足りない
悲しい映画を観ても 涙を流すのは 君だけ

心はあるの?って言われたから他人の幸せや悲しみに涙なんか流せるかって言った

それなりに喧嘩もしながら 程よく二人はすれ違って
たまに交わすキスが 退屈しないように
飽きないように
距離が 近づきすぎないように でも遠すぎないように
二人の間には いつも 見えない壁があるみたいにさ 遠慮というものを上手く使おう

見上げた空の向こうに知らない明日があって
僕らは見えない先々の不安とたたかいながら

自分のことを思う合間に 誰かのことを思ったりしながら
余裕を見せておきながら実はいっぱいいっぱい

電話のコールを 君は拾ってくれるかな
出るまでは もどかしい気持ちは消えない

話すことなんて 特には ないけど
今なぜか 君の声が聞きたい。

2016/06/28 18:50



[192020] 手首
詩人:香奈 [投票][編集]

切りたくなって

でも怖くて
痛いし

でも怖くて
出来ない自分が
もっと嫌で

死にたいくせに
リストカットも出来ないのかと

薄く薄く
こすりつけるように
刃を立てた

何度も何度も


やっと血がにじみ出た


垂れる方は
出来なかったけど


出来た事に
少し嬉しかった


痛みが
少し心地よい


何年かぶりの

リストカット






もっと深くえぐれたら良かったのに

2016/06/28 06:36



[192019] お母さん
詩人:香奈 [投票][編集]

「自分の金で買った物なら大事にするでしょ
親の金で買った物だからって…乱暴に扱わないでよ」


そんな事ないよ

自分で買った物なんて
大切にしない

だって自分が大嫌いだから

「自分」すら大切に
出来ないもの


お母さん

あなたが私を
不快にさせたり
嫌な気分にさせたり
イライラさせたり
してしまうんだよね

あなたのストレスが
私だと言った

私が目の前にいたら
きっと嫌なんでしょ

鬱々しい悩みなんて
聞きたくないんでしょう


お母さん

大切にしたいのに
大事に想っているのに


お母さん…

お母さん…

私は死んだ方が
いいですか?


生きている以上
あなたの「子供」
である事に
変わりはないから

死んでしまえば
過去の人
居なかったと
思っていいの


お母さん


親孝行したかったけど

あなたを笑顔に
していたかったのに

私があなたの笑顔を
奪う原因なら



居なくなればいい


鬱々しく、弱く
忍耐力無く
甘えん坊



死ねよ自分

2016/06/28 06:23



[192018] 何年たっても。
詩人:カィ [投票][編集]

ありがと。

ぼくはこの部屋が好き。

流れる空気が好き。

心を言葉にすることも好き。

現実は目が回りそうなくらい早く時間が過ぎるから

時々

ここへ逃げ込んで

ぼくの流れる時間をゆっくりに戻すんだ。

するとね

本当に大事なものが見えてくる気がするから。

早いとぼくは焦って不安になって

要らないもの全部抱えて生きていこうとするから。

時々

ここで言葉に変換して

そっと秘密にふたをする

どんなに離れても会えなくても忘れることない

君への好きなんかを。

2016/06/27 11:06



[192017] 名も無き海月
詩人:清彦 [投票][編集]

意味もなく、あてもなく

真理もなく、もはや

求めることさえ無き

漂う海月よ


海の流れに逆らわず

ぼんやりと輝く神秘

君は謎に満ちている

君は私の憧れだ


例えるなら君は

風や雲や火のようだ

善も悪もきっと無い

有るのは恐らく事実のみだ

つまりなにも望まない


なにも望まないものに

私はどうして憧れをもって

君のようになりたいと

そう思うことが出来るだろう


月は太陽ではないように

望まぬ事は憧れではないのだから



だけど本当は君も私と同じで

私も迷い、漂う現象に過ぎない

すべてはそうであって

またことごとくそうではない


これ以上は言葉遊びの域をでない

私はこれを書くことをやめて

人生を謳歌するとしよう


海月よ、さようなら




2016/06/27 07:20

[192014] 透明人間
詩人:香奈 [投票][編集]

誰もいない

声も届かない

誰も見ない

『悩み聞くよ』

言ったら
頼ったら

『忙しくて…』


うそつき


信じない
期待しない


誰もいない
誰もいない
いるのは私1人


誰も見ない
誰も聞かない

私は透明人間?


声聞こえてますか


姿が見えますか


私はここで
泣いているのに


独りぼっち
独りぼっち


『悩み聞くよ?』





うそつき!!!!!!!


2016/06/26 03:35



[192013] しわしわ
詩人:ゆなぎ [投票][編集]


このまま永遠に 今が続けばいいのに

って、君が笑う。
照れくさそうに、切なそうに、

愛しそうに。

僕は嫌だな。うん。嫌だ。
だって永遠に今が続いたら
これから先の君を
何一つ、知れないのだから。

大人になって、綺麗になっていく君を
小さな命を抱きかかえて、笑う君を
少しだけ、笑顔のあとがついてきた君を
髪の色を気にする君を

しわしわになって、少し、腰の曲がった君を。

そうやっていつか、
繋いだお互いの手が
そっと重力に従って
パタリと音を立てた時

永遠にも代えがたい
大切で、愛おしくて、かけがえのないものを
抱きしめていけるはずだから

永遠の今はいらない。
君と刻む時間をその時まで。

2016/06/26 02:52



[192012] 壊せない壁
詩人:香奈 [投票][編集]

愛しい人がいる

その人の名前を
何度も
何度も
呼んで 想って

『愛してるよ』
と言葉にする


でも


私と『彼』の間には
決して壊れる事のない
壁がある


どんなに
『愛してる』と
叫んでも
どんなに
『会いたい』と
願っても

壁があるかぎり
『会う』事が出来ない



聞こえるのは
『声』だけ


『愛してる』
「うん、愛してるよ」


何で会えないの?
何で触れ合えないの?

『ちゃんと』
触れ合って
愛し合いたい

言葉だけじゃ
足りない



だって私は

あなたの
匂いも 体温も
知らない 分からない



寂しい…寂しい…
会いたい会いたい…


私は独りぼっち
あなたが居なきゃ
寂しさで泣いちゃう

どうか
『壁』を壊す方法が
見つかりますように

そう祈りながら
今日もあなたを
想って眠ります

夢でなら会えるよね





―――――――
※分かる人にしか分からない詩かな
もし分かって、この詩が異常だと思っても
かまいません…

2016/06/26 00:13



[192010] 
詩人:どるとる [投票][編集]


少し無理やり つないだ手を
振りほどく 君は僕を追い抜いていく

遠くから君の背中を眺めて
離れて知る 今までは見向きもしなかったこと

公園通りには 春を迎えると
膨らんだ蕾が そろそろ 目覚めて
いつもは ただ過ぎるだけにとどまる景色も
見惚れるほどに あでやかになるよ

君を愛し君に愛された 月日を宝物のようにしまったまま
僕は ずっと美談に酔いしれたように歩いて行くんだろうか

誰もみなそれぞれの愛を 思い描きながら
誰かを愛するのだろう僕もそうやって
君を愛したことをまだそらで覚えてる

君は幸せだったかい?って本当は聞きたいのに
君はもう春を待たずに散ってしまった

青く広がる空の下に繰り返される営み
もう君がいないことにもいくらか慣れたよ

笑った顔が太陽みたいで
君を見てると 元気が出てくるんだ魔法みたいに

悲劇の主人公にはなれそうもないよ
人は一人では生きていけないのです

僕は君を愛したように また誰かを愛すときが来ても
愛するつもりはないよ だって君は世界に一人しかいないから

嘘もつくし時にはわがままにだってなるよ
それでも心だけはなくさぬように生きる

君にもらった 優しさっていうまだ
曖昧な理解でしかない 愛を
その人にも伝えていけたらいいな
君は笑っていてくれるだろうか
青く澄みきった空のように 君じゃない人を抱くその時も

誰もみなそれぞれの愛を 思い描きながら
誰かを愛するのだろう僕もそうやって
君を愛したことをまだそらで覚えてる

君は幸せだったかい?って本当は聞きたいのに
君はもう春を待たずに散ってしまった

残された僕が今
言えることは
きっとただひとつ
「愛してくれてありがとう」
君のおかげで人を愛せるようになったよ。

2016/06/25 07:41



[192009] かけっこ
詩人:どるとる [投票][編集]


遠い昔のことを 思い出していたんだ
なんでも人より 覚えるのが苦手で
運動会のかけっこも最下位だったね

でもあなたは言ってくれたんだ
「大切なのは順位じゃないよ。どれだけ頑張ったかだ」

あの時の僕は一番
頑張っていた
みんながゴールしたあとで
僕はそれでも諦めずに
ゴールを目指した
みんなが応援してくれる声に
支えられながら ゴールテープを切った
あの時の気持ちを忘れないで。

2016/06/25 07:18
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