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[191996] あの日誓った事
詩人:香奈 [投票][編集]


『そんなの間違ってるよ』


言う人が
いるかもしれない

けれど

あの日誓ったんだ


些細な事で
母親と言い合いになった

『アンタの事がストレスだ!』
『こっちがピリピリする』
『イライラさせないでよ!』
『お金は誰が出してると思ってんの!?』


言い合った少し経った後に

母親は
『…さっきは言い過ぎた』

と謝った

でも
本心だったんでしょう?


私は親が大好きだ
母親は
毎日働いて
ヘトヘトになっても
ちゃんと夕飯を作る
休日があっても
掃除したり家族の為の
食料品を買いに行ったり

父親も
毎日朝早くから働いて
遅くに帰ってくる
家事はほとんどしないけど
家族を養う為に
会社で問題があっても
毎日毎日働いて
腰痛めても働いている


そんな親が大好きだ


でもね


私も一応…
頑張ってたんだよ
一度は自殺考えるほど
マイナス思考でいっぱいだったけど

それでも
少しの光を信じて
前に少しずつ
進んでたんだよ


でも

もうダメみたい


『自殺』は悲しいよね
きっと親は
『なんで救えなかった』って責めてしまう


それなら
私は


『過労死』を目指す


働いて働いて働いて働いて働いて
体が悲鳴をあげても
働いて
心が壊れそうになっても休まずに
自分で自分を虐めて



いつか限界が
きっとくる

倒れる

それが『死』となる



そしたら

『頑張りすぎ』
って


死んだ私を

『褒めて』くれるかな



あの日誓った事



【私は私を殺します】


2016/06/23 12:39



[191995] かまってちゃんと言われても
詩人:香奈 [投票][編集]

死にたい


『死にたいとかほざく奴はさっさと死ねばいい』

消えたい


『鬱々しいつぶやきばっかしてる人とかマジうぜぇ。かまってちゃんかよ』


『死にたい死にたいとか言うわりにネットしてんじゃん。本当に死にたい奴はとっくに死んでる』

『結局はかまって欲しいんだろ?』




知らないなら
それでいい
知ろうとしないなら
それでいい

『死にたい』
と嘆く人は

寂しくて
辛くて
逃げたくて
悲しくて

手を伸ばしても
払いのけられる

求めても
何も得られなくて
何も無くて

頑張ろうと踏ん張っても

思うように
踏ん張れなくて

なんて自分は
ダメなんだろう

って
責めてしまうから


だから叫ぶ 嘆く

『かまってちゃん』と
言われても

私はここで
叫び続ける


誰にどう思われようと


弱音吐いたって
いいじゃないか

辛い気持ちを
言葉にしたって
いいじゃないか



私は叫び続ける


死ぬまで
死ねるまで

2016/06/23 12:09



[191994] まるで線香花火のような
詩人:香奈 [投票][編集]

学生の頃は
友達が沢山いた

小学生の時
馬鹿やって笑い合ってた

中学生の時
バドミントン部に入って仲間と一緒に汗を流した

高校生の時
色んな人と仲良くなった

専門学校の時
一番楽しかった
毎日友達と笑いあって、幸せだった


でも『学生』を卒業し
社会に出た私は
どんどん落ちていった

友達は
…一人また一人と
遠のいて

携帯の電話帳には
もう連絡取れない
友達『だった』人の
名前が沢山残っている


まるで線香花火のようだと思った


パチパチと
火花を散らし

それはそれは
綺麗な花


咲いたと思ったら
だんだん火花は
小さくなり



ぽたりと

落ちてしまう


残されたのは
ただの燃えカス


私はそれが捨てられない

燃えカスを見ると
綺麗に火花を散らしていたあの頃を
思い出せるから


でも
所詮は燃えカス


もう火花を散らして
咲く事は出来ないのだ


『花火楽しかったね』

「うん」

『じゃあもう終わったし…バイバイ』





『またね』とは言ってくれないのね

2016/06/23 05:20



[191990] HappyBirthday
詩人:どるとる [投票][編集]


今日は 年に一度の私の誕生日
きっと忙しいパパも祝ってくれるだろう
「残業だから 仕方ないわね」ママが言ったの
パパは悪くないのにパパのせいにしちゃったんだ

1日違いだけど君の誕生日を祝おう
またひとつ 歳を重ねて君は大人になる

歳の数だけろうそくをケーキにさして
今日という日を祝おう HappyBirthday

生まれてきた日のことを考えていたよ
君は難産でママも苦しかったって言った

でもその苦しみは君が生まれてきてくれたことの喜びに比べたらちっぽけだってママは言ってた

ささやかなことしかできないけど
君が喜んでくれる顔を見たいんだ
写真を撮ろう ハイチーズ
またひとつパパの思い出ができたよ

昨日はごめんねそんな顔しないで笑ってよ
プレゼントも買ってきたんだよ
優しいパパは 仕事より子供を一番に考えてる
でも、仕事も大事だ わかってね

1日違いだけど君の誕生日を祝おう
またひとつ 歳を重ねて君は大人になる

歳の数だけろうそくをケーキにさして
今日という日を祝おう HappyBirthday

誕生日が来るたびにその日を迎える
今日という日は
君にとっても パパやママにとっても
大事な日 君が生まれた日 HappyBirthday。

2016/06/22 18:45



[191989] 夜明け
詩人:どるとる [投票][編集]


夜を光が包んでいく 明けていく空 海鳥が颯爽飛んでいく

バイクのエンジンをうならせて走る
青い空と海がすぐそばには広がる

悲しみは いくら考えたって悲しみにしかならないから考えるべきは 他にある

広げた翼を たたまずにそのまま
開いていって 僕はせっかちな
夜明けを待てない鳥になる

昨日の傷痕は まだ癒えないままで
悲しい報せも 尽きることのない世界だ
たくさん転んだ価値はあるみたいだ

ほら未来は思ってたよりも少しだけだけど眩しいよ。

2016/06/22 18:22

[191988] 手のひら
詩人:どるとる [投票][編集]


沈む夕日を 背にして君は 一人泣いた
今日が 終わってしまうことが悲しいんだと

歩道橋から 眺めてる 手をつないだ親子
その手のぬくもりには誰も勝てない

一人一人の手のひらに誰かを愛せるようにと
生まれたときから たったひとつだけの魔法が そなわってる

それは太陽のようにあたたかくつないだ人の手のひらを
じんと温めて 寂しさや悲しさから そっと君を守っている

大切な人と手をつなぐとき伝わるぬくもり それが疑いようのない愛だ

悲しいときは鼻歌を歌いながら帰る
片方の手には猫じゃらし もう片方は君とつなぐための手

どんなに慰められても 癒えない傷もある
そんなときは強がる前に心にしたがえ

間違っても誰一人傷つけないように

僕が君のために何か出来ることがあるのなら それはきっと
いつもそばにいて悲しみや喜びを分かち合うこと

最後に願うのは そんなありふれたことだ
魔法も使えない僕は流れ星に祈る あなたが幸せでありますように

大切な人のために僕の体は今日も 考える前に動くからから回り

夜の片隅に 咲いた小さな 光の花を
摘んでいく 時間の列車が走り去ったら

夜明けを待って 二人はこのまま 重ねた手のひらを ほどかずに 同じ夢を見る

一人一人の手のひらに誰かを愛せるようにと
生まれたときから たったひとつだけの魔法が そなわってる

それは太陽のようにあたたかくつないだ人の手のひらを
じんと温めて 寂しさや悲しさから そっと君を守っている

大切な人と手をつなぐとき伝わるぬくもり それが疑いようのない愛だ。

2016/06/22 18:13



[191987] 洗濯物
詩人:どるとる [投票][編集]


君のいなくなった部屋を見渡して気づいたよ
片付けてみたらこんなに広かったことに

慣れない手つきで洗濯物を畳むけど
君のようにはうまくはいかないなあ

折り紙のように角と角を合わせるようにするのがコツだと
君は 簡単にやってのけるけど 僕にはどうやら向かない作業だ

時には強がってみたり意地っ張りになった
頑張れば僕だって 出来るんだと最後まで見栄を張った

ほら 時間はかかるけど 君がいなくなってできた胸の隙間を 埋めていくように
足りない 優しさを探して 歩いてる

悲しみはひっくり返しても悲しみのままで
喜びにはならないと気づいてしまった

ほらうまく畳めたよ って 言うけど
君はもう僕には笑ってはくれないんだね

洗濯物を干すとき 雨も降っていないのに濡れるのは
僕の瞳からこぼれる涙のせいだ 受け流す傘もない

言葉はいつも 思いとは裏腹に 君を傷つけた
素直になるその一歩手前で 強がる自分に追い抜かれる

ほら 今日も君のいない部屋の中で
僕は すっかり乾いた 洗濯物を取り込んで畳んでる
どんなにうまく畳めても悲しいだけさ

夕暮れの道に 立って 沈む夕日を 歩道橋から 眺めてる

さよならは こんなにも呆気なく 今日も夜を連れてくる
まだ 何も始まってもいないのに

時には強がってみたり意地っ張りになった
頑張れば僕だって 出来るんだと最後まで見栄を張った

ほら 時間はかかるけど 君がいなくなってできた胸の隙間を 埋めていくように
足りない 優しさを探して 歩いてる

洗濯物を畳めるようになった そのくらいしか
変わったことはないけどそれが君がいたことの確かなしるし。

2016/06/22 17:56



[191986] 戦争
詩人:どるとる [投票][編集]


殺戮は繰り返される。
真の平和がこの世界に訪れるその時のために。

2016/06/22 12:56



[191985] 
詩人:どるとる [投票][編集]


そこで、くじ引きやら抽選で選ばせていただくことになったのです。

あなたは名誉ある被験者ですよ。
これから幾世にも続く人類のため未来のためあなたには尊い犠牲になってもらいます。

おめでとうおめでとうと何度も繰り返すモニターの科学者はまたフフフと笑う。

やがてどこからかあらわれた白い服の数人にオギクボは連れていかれた。
もちろん名誉ある被験者になるために。その血を捧げる誇り高き生け贄として。

2016/06/22 12:31



[191984] 
詩人:どるとる [投票][編集]


その日は社長を含めた上層部の社員一同が会議のために一日中会議室に籠っていた。

社員のオギクボはなんの会議をしているのだろうと聞き耳を立てるが、中からはなんの音も聞こえない。

声を出さずに会話が出来るのか。ドアを挟んでいるとはいえ声が聞こえないのはおかしい。

ついには社員の数名がその会議の内容を当てようと賭けをし出した。

ある奴は社運をかけたプロジェクトの会議だとか
ある奴は社内旅行の行き先を決める会議とか
ある奴は社長を含めた上層部連中はみんな悪の組織のメンバーでひそかに地球征服を企んでるとか
いろんな憶測が飛び交うが、

オギクボは会議の内容を誰より先に知りたかったので会議が終わるまで残業をすることにした。

一人も中から出てこないところを見ると会議はまだ続いているようで、12時になっても会議は終わる気配はない。

さすがに辛抱の出来なくなったオギクボは叱られることを覚悟でドアを少しだけ開けて中を覗いた。

するとなかには誰一人いない。それどころか真っ暗で何も見えない。

首をかしげていると次の瞬間、部屋は明るくなった。そこは会議室ではなく何ヘクタールもありそうなだだっ広い場所だった。

何十分か歩くと上から急に巨大なモニターが降りてきて

「おめでとう。あなたが被験者に選ばれました」

科学者らしき男はそう言うと不気味にフフフと笑った。

なんのことだと聞くと

くじ引きで全国にある会社や店舗、個人宅の中からいくつか選ばせてもらい被験者をその中から抽選にて選ぶ方法をとっていたのですが、秘密会議という餌でネズミのように人を誘き寄せたわけです。

被験者とは何かを訪ねると

実は今、今だかつてない最も凶悪な殺人ウィルスが見つかったのですがそのウィルスには人一人ぶんの血液があれば血清をつくれるので一人の犠牲で地球は救われるのです。しかし誰もすすんで協力はしてくれない

2016/06/22 12:27
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