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[192010] 
詩人:どるとる [投票][編集]


少し無理やり つないだ手を
振りほどく 君は僕を追い抜いていく

遠くから君の背中を眺めて
離れて知る 今までは見向きもしなかったこと

公園通りには 春を迎えると
膨らんだ蕾が そろそろ 目覚めて
いつもは ただ過ぎるだけにとどまる景色も
見惚れるほどに あでやかになるよ

君を愛し君に愛された 月日を宝物のようにしまったまま
僕は ずっと美談に酔いしれたように歩いて行くんだろうか

誰もみなそれぞれの愛を 思い描きながら
誰かを愛するのだろう僕もそうやって
君を愛したことをまだそらで覚えてる

君は幸せだったかい?って本当は聞きたいのに
君はもう春を待たずに散ってしまった

青く広がる空の下に繰り返される営み
もう君がいないことにもいくらか慣れたよ

笑った顔が太陽みたいで
君を見てると 元気が出てくるんだ魔法みたいに

悲劇の主人公にはなれそうもないよ
人は一人では生きていけないのです

僕は君を愛したように また誰かを愛すときが来ても
愛するつもりはないよ だって君は世界に一人しかいないから

嘘もつくし時にはわがままにだってなるよ
それでも心だけはなくさぬように生きる

君にもらった 優しさっていうまだ
曖昧な理解でしかない 愛を
その人にも伝えていけたらいいな
君は笑っていてくれるだろうか
青く澄みきった空のように 君じゃない人を抱くその時も

誰もみなそれぞれの愛を 思い描きながら
誰かを愛するのだろう僕もそうやって
君を愛したことをまだそらで覚えてる

君は幸せだったかい?って本当は聞きたいのに
君はもう春を待たずに散ってしまった

残された僕が今
言えることは
きっとただひとつ
「愛してくれてありがとう」
君のおかげで人を愛せるようになったよ。

2016/06/25 07:41



[192009] かけっこ
詩人:どるとる [投票][編集]


遠い昔のことを 思い出していたんだ
なんでも人より 覚えるのが苦手で
運動会のかけっこも最下位だったね

でもあなたは言ってくれたんだ
「大切なのは順位じゃないよ。どれだけ頑張ったかだ」

あの時の僕は一番
頑張っていた
みんながゴールしたあとで
僕はそれでも諦めずに
ゴールを目指した
みんなが応援してくれる声に
支えられながら ゴールテープを切った
あの時の気持ちを忘れないで。

2016/06/25 07:18



[192008] 
詩人:来永 [投票][編集]

幸せと

背を向けて

歩いた
この道を

照らして
くれたのは

貴方でした

照らされた光は

温かくて

もったいなくて…

この光が

消えてしまう日が

きたら…と

不安が

胸を打つ

一度知ってしまったら

暗闇を

どう歩いていたのか

忘れてしまいそうで

壊れたライターを

握りしめ

光をたどります

2016/06/25 02:23



[192007] 老夫婦
詩人:香奈 [投票][編集]



いつか動画で見た
『老夫婦』
の動画

おばあさんだけ
重そうな買い物袋を持ち
おじいさんは
何も持っていない

酷いおじいさん

と思ったら
『ジャンケンポン!』

『やっと交代ね』

『負けちまったか』


そんなほっこりする話

長年連れ添い
時には喧嘩し
時には笑い合い

若かった頃は
ドキドキや
キュンとした事
沢山あったりしたけど


長年連れ添えば
同じ部屋にいても
普通にオナラして
食事後には
歯に詰まった物を
爪楊枝で取ったり

何年何十年といれば
それが普通になる



『オナラしちゃった!!恥ずかしいっっ!!』
とか
『うわ…こいつ目の前でオナラしたよ;引くわ』
とかじゃなくて


『あ、ごめん(笑)』

『ゴホッゴホッ(わざと)(笑)』

の方が
笑えるし、それが
作り上げてきた
絆みたいで
(オナラの絆…?(笑))


いつか私も
そんな相手と出会いたい

そんな風になれる
相手を見つけたい


かっこいい人が好き!
とかあるけど

でも
カッコ良くても
特別イケメンでもなくても

いつかは
しわくちゃのおじいさんになり

ビールっ腹で
お腹が出ても

白髪混じりに
なったり
むしろハゲたり

そんな風に
年をとって
すっかり年老いた爺さんになったとしても

『この人と出会えて一緒に居れるのが嬉しい』

と心から思える

そんな人と
出会いたい


互いに
しわくちゃになっても
いつまでも
しわくちゃな笑顔で
笑い合える



理想を高く持ちすぎかもしれないけど


会いたいな…

2016/06/24 23:24



[192006] ほーくねすと
詩人:あいく [投票][編集]

乳首なめようと思ったら
乳毛はえてたから
引っこ抜いたら
すごく怒られたって
南方の立ち飲みで
隣で飲んでたあんちゃんが
言ってたんだけど
下の方わタカスに任せた方が
よさそうだなぁ
とか考えながら
イイチコをあおった。。。

2016/06/24 20:34

[192005] 
詩人:どるとる [投票][編集]


少し無理やりつないだ手を振りほどいて君は僕を追い抜いていく
思えばそんな出来損ないの恋だった

求めれば求めるほどに 離れていく気がした心
気づいたんだ 君の中にはもう僕への愛がないこと

ひらり ひらり 風に舞いながら落ちる
桜の花びらが 涙に見えた日に 別れた

二人が歩むのは別々の未来 僕は君の思い描く未来には どうやらいないみたいだ

さよならを言ったかどうかも覚えていないほど
憔悴したような僕はため息ばかりついてた
このまま一生人を愛せない気がした

最終の愛に つまずいた痛手が
人を愛することや人に愛されることに
恐れを抱かせるなんて思わずに

たとえば二人が出会ったあの日のように
またいつか誰かを心の底から愛せるかな

君と出来なかったこと 誓えなかった永遠を
本の続きを読むように始められたなら

駅前の桜も 満開になって
思い出すのは 君の笑った顔
もう二度と見れないあの仕種
手のひらに 落ちる花びらが
また風に運ばれ 何処かへ 行ってしまう

ひらり ひらり 風に舞いながら落ちる
桜の花びらが 涙に見えた日に 別れた

二人が歩むのは別々の未来 僕は君の思い描く未来には どうやらいないみたいだ。

2016/06/24 12:46



[192003] 痛み入る
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

牛の死体を焼いて食べて
「美味しい!」って喜ぶ姿も
人間以外のぼくからしたら
十分狂気を感じるけれど
そういった議論は今更で
牛肉は食べても
そのことには誰も
手をつけないし口にはしない
明日あさって自分が死ぬのも忘れて
ホラー映画に恐怖する
みたいな感じ
ジェイソンよりも貞子よりも
いつか自分の命が終わることの方が恐ろしいはずなのに
悪夢から目を覚ませばほっとする
猿の時分から
女子高生の今までも
恋に茶をしばいて悩みは尽きず
愛に救われ突き落とされる
不老不死になれば
子どもは要らない
子どもが要らなければ
セックスも性欲も愛も
恋に患う必要もないのに
いつになったら人間は
次の世代に機種変するの
がん脳卒中心臓病から
頭痛に胃痛に腰痛に心を痛ませて
ラブ&ピースを謳い歌われながら
エイズに感染
未だに戦争は無くならないし
人は亡くなるし
深い悲しみ
怒り涙する人は絶えない
人は死ぬ
死ぬのが怖い
絶望の連鎖を断たない限り
死にたいと死に絶えることだけが
生きる絶望から救われると
信じて病まない人たちも救われない
人間以外のぼくからすれば
別にどうでもいいことだけど

本当は
苦しむことが大好きで
どうしようもないことに悩んで
どうしようもなくなって絶望することが
望みなのか
だから
太古の昔には備わっていた永遠を手放して
恐怖を手に入れ
日々恐怖し
恐怖に囚われ恐怖を忘れ
そう遠くない未来に死ぬのか

他人事の恐怖を
我が事のように愉しんで
己が人生の最期を逃れようと
今に踏み止まろうとするも
実に呆気なく
命を喪失う
人という名の得体の知れない生命体の恐怖

明日はトンカツだ

2016/06/24 02:13



[192001] 
詩人:どるとる [投票][編集]


踏切近くの アパートに二人で住んでた 東の窓から見える公園のひときわ大きな桜の木に
春を見たような気がした 午後に
僕はドーナツを頬張って お茶を飲んだ

ドシラソファミレド
音階をたどるようにただ
流れに逆らわず 過ぎていく日々を思う

ひらり ひらり 記憶を掠めながら
小さな桃色の花びらが 風に乗って
宛もなくどこかに旅立つのを見送る
僕の 思い出にはいつも桜の花が咲いてる。

2016/06/23 20:18



[192000] 未来
詩人:どるとる [投票][編集]


もしも過去に戻れるタイムマシンがあるなら
僕はあの日の言葉を謝りたい
そして失った愛を 取り戻したい

イメージにそぐわない未来でも
隣には当たり前のように君にいてほしい

今がいたずらに過ぎて いつか
今日を 懐かしく恥ずかしく思い出すとき
ちょっとだけでも 今日が特別な日になりますように
僕は今日という日を
そして明日という日を
1日も欠かさずに 大切に生きようと 決めた

ずっと先の未来で今という過去が
どうか 大切な日になりますようにと
願う僕の小さな声は雑踏をさまよって消えた

悲しいときさえ君を笑わせられる
そんな掟やぶりを 起こしてみたいんだ

僕らが思い描く未来はいつも 薔薇色で
眩しすぎて とても向き合えそうにない
だから 控えめに夢を見て控えめに頑張る
努力という言葉は 好きじゃないけれど
未来のためというなら 必要な犠牲だと苦労をしてみよう

時計は回って 君を大人にしていく
僕は子供のままで大人になった
心は 体より小さく
体は 心より大きい
そんなところかな

今がいたずらに過ぎて いつか
今日を 懐かしく恥ずかしく思い出すとき
ちょっとだけでも 今日が特別な日になりますように
僕は今日という日を
そして明日という日を
1日も欠かさずに 大切に生きようと 決めた

後悔をしたってかまわない
だけど生きててよかった
その答えに たどり着くために 生きようと決めた。

2016/06/23 19:50



[191999] 365日
詩人:どるとる [投票][編集]


耳をすませば 何処からか風の声に混じって聞こえる君の声

ひとつひとつ消えていく明かりを数えて
手のひらに 灯ったぬくもりは
今日が過ぎれば 消えるような
使い捨ての愛には ならないしさせない

365日ずっと 君を僕は思っていて
君は 僕を思っていてくれる

ある瞬間にふっと重なる二人の思い
離ればなれの心と気持ちを線で結ぶ

「今、会いたいと思ったでしょう?」
なんとなく わかるのは気のせいかな
電話の向こうに 涙の君を見つける

夜の街 道路は混雑の模様 空は雨模様
傘を差して 頭上に聴く雨音オーケストラ

人通りを かき分けて寂しさが僕に追い着く

開いた傷痕 そっと隠さないで見せて
魔法は使えないけど 君が悲しんでるなら間違っても僕だけ喜んだりしないから

365日もあるのに何一つ肝心なことは
話せないまま 打ち明けられないまま

下手くそな嘘やごまかしで繕った
急拵えの 優しさは君を傷つけた

君が会いたいときは僕も会いたいと思う
そんな事嘘だけどそうでありたいと思う
嘘の中にちらりと垣間見える小さな本心

1年って長いけどあっという間なんだね
カレンダーにはたくさんの数字が並んでるのに
もう僕らは同じ一年間を何度となく
繰り返してきたんだね
笑った日 泣いた日
喧嘩した日
すれ違った日
すべては思い出せないくらい 思い出があることが 今はとても嬉しい

365日ずっと 君を僕は思っていて
君は 僕を思っていてくれる

ある瞬間にふっと重なる二人の思い
離ればなれの心と気持ちを線で結ぶ

「今、会いたいと思ったでしょう?」
なんとなく わかるのは気のせいかな
電話の向こうに 涙の君を見つける

切る間際になってまだもう少し
話したい 僕がいる。

2016/06/23 19:35
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