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[191925] つるぴか
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

あなたを照らす
光になれるなら
どれだけ抜けても構わない

あなたを照らす
光になれるなら
カツラなんて被るものか

あなたが隣で笑うなら
いくらでも煌めかせよう
この頭

いつだって笑わせてあげる
だから
はやく戻っておいで

光るわたしを目印に
空から舞い戻ってきておくれ

天使になったあなたよ

眩しい笑顔にゃかなわない
それでも
頭を磨いて待っているから

たまには地上に舞い降りて
昔みたいに笑ってくれよ
わたしの隣で笑ってくれよ

なあ

2016/06/16 03:42



[191924] 宇宙自殺
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

解脱
生身から抜け出して
屋根まで飛んだ
そこから先は
科学の外
大気圏を飛び出して
月面でも跳んだ

解説
深呼吸をして
大きく息を吸い込んだ
その空気が
真っ青な毒だったら
苦しくて
重苦しくて
こんなもの要らないってさあ
私を
自身から引き剥がすように
殺すよね
意味がわからないって?
それこそが
真理

理解の外
生身から脱け出して
トぶんだ
銀河の果てまで

そうしたら
自殺しよう
それまでは
勉強しよう
今日の授業はここまで
続きは明日が来るまで
どうか無事でいて下さい

2016/06/16 03:18



[191923] 生きる理由
詩人:香奈 [投票][編集]



自殺したいと思った

方法なんて
なんでもいいと思った

でも
首吊りはどこでやればいいかわからないし

お風呂場で手首切ってもお風呂場が汚れるし

山とかで遭難も
捜索隊とかでお金かかるみたいだし

そもそも自殺だと
親が多分『なんで救えなかったんだ』と自分を責めてしまうだろう


そうじゃないんだ


私が死んでも
親とか知り合いは誰も悲しまなくていいし、責めなくていい


悪いのは全部私だから


だから


私は死ぬ方法を探す

事故にあえればいい

一番は病気かな

ガンとか


だから私は
今は生きるしかない

生きる理由はただ一つ


それは

死ぬ事

2016/06/15 23:45



[191922] 救い
詩人:香奈 [投票][編集]

お父さんとお母さんとの間に生まれた
この命

愛情たっぷり
時には叱って
笑いあって



あなたがたの間に
生まれた命は

救いを求めている


私の悩みや愚痴は
あなたがたの
ストレス

あなたがたが
望んでいたような
良い子に育たなかった
私は迷惑な子


産まれては
いけなかった


だって
昔は可愛かったかも
ダメな部分もあったけど、すくすく育ち
専門学校も卒業して

年齢的には立派な大人


でも



あなたがたが望んで
産んだ人間は

ただのダメ人間




私は『幸せ』という救いを求めてはいけない


私は今救いを求めている


『死』という救い


産まれてきてごめんなさい
良い子に育たなくてごめんなさい

2016/06/15 23:24



[191921] 助けて
詩人:絶対零度 [投票][編集]


誰か助けて
誰か助けて
こんなに、意味もない人生だから

私が、私を、殺してしまう

誰か救って
誰か救って
こんなにも愛されたいのだから

私は、私は、 愛されたい


誰か愛して
誰か抱きしめて
誰もいないのだから
どうかどうか
誰か、私を好きになって。

2016/06/15 21:02

[191920] 産道の友へ
詩人:イデア [投票][編集]

春が来た

きみは笑う

日向暖かく
風は穏やか



夏が来た

きみは歩く

陽射し眩く
風は吹き立つ



秋が来た

きみは独りを知るだろう

空は遠退き
風は冷たい



冬が来る

孤独を恐れ塞ぐ耳

側で見守る人の顔さえ見えない夜

空は翳り
風が身を切り

目を潰し
泣き腫らしても



多くの物をひと時失い

そして取り戻す頃



きみはまた春を迎える


ようこそ世界へ

光眩く
風は優しい



2016.06.15
ポッキーの日に生まれたきみと
母ちゃんになった友人へ

2016/06/15 17:30



[191919] 雨が降らない世界なら
詩人:ヨワムシ [投票][編集]

雨が降らない世界なら


私はどんな事を願う

幸せ探しの旅は

結局終わりのない旅だ

ゴミ箱に捨てた物を

汚れずにとるなんて

理不尽でつまらない

ネズミが呼ぶ月の下

三角座りで眺めてる

汚れた手は傘を持ちながら


雨が降らない世界なら


きっと私は雨を待つ

終わりのない旅ならば

それすら幸福論になろう

汚れた手で傘を持ち

鼻歌歌い泣いてても

ネズミは知らぬ顔で去り

月は雲に遮られ

光に照らされずとも

次に照らされる時も

私は傘をさしている


雨の降らない世界なら


結局世界に意味はなく

意味はいつも私のもの

雨が降ろうが降るまいが

傘をさす事が世界になる


雨の降らない世界なら


願う事はただ一つ

私に傘をさしながら

雨を待つ時間をください



2016/06/15 01:14



[191916] アスパラ
詩人:どるとる [投票][編集]


報われないことが多すぎて
疲れた顔浮かべてる
真っ白な肌の上 突き刺さる陽射しが痛い

浮き輪を浮かべた 海の上 押し寄せる波

アスパラの苦さを 克服できたらきっと
その先にある 甘さに到達できる

甘さにはならない 苦さを愛せれば
世界中の悲しみもきれいさっぱりなくなって
手のひらに 幸せが舞い降りる。

2016/06/13 12:09



[191913] さよなら
詩人:どるとる [投票][編集]


さよならを拒むように君の手を離せない
我が儘な僕の悪い癖がこんな時に出たね

出会った時に 運命と思っていたんだよ
君が同じこと言ったときは笑ったのに
こんな勝手な僕を許してね
もう くだらないことで喧嘩することも出来ない
なぜ僕らは出会ったのだろう
そんな答えもない問いかけを
飽きるまで繰り返した 日々は過ぎて

ポケットを探る 煙草は切れてしまった
ごまかしようのない気持ちが遂に涙になって溢れるよ

結び目から手が するりとほどけていく
電車に乗って 手を振る君が皮肉にも
今まででいちばん きれいに見えた
やっぱり 僕は 君を愛しているんだ

抱えた思い出が あまりに 多すぎて
全部は思い出せない 超大作の映画みたいだ

小説にしたなら きっと売れるだろう
ありふれた 喜びとありふれた悲しみの中に
秘められた淡い物語
読者に 寄り添った普遍的なストーリー

でもあまりに ありきたりで 退屈しちゃうね
だから僕らもいつの間にか 飽きてしまったのかな

目のやり場に困ってしまう 意味なく 空を泳ぐ眼差し
電車が 来るまでの時間は果てしなく長く感じた

僕のシャツの裾を つかんだままの君が
黙ったまま眼差しを 落としていた
かける言葉もないまま電車は来てしまう
窓越しにささやいた 言葉は聞こえない

珈琲一杯分の時間があっという間に
こぼれて流れて 跡形もなく消えた

胸の中に残るカフェインのような痛みが
僕の心に消えない傷を刻んでゆくよ

ポケットを探る 煙草は切れてしまった
ごまかしようのない気持ちが遂に涙になって溢れるよ

結び目から手が するりとほどけていく
電車に乗って 手を振る君が皮肉にも
今まででいちばん きれいに見えた
やっぱり 僕は 君を愛しているんだ

やっぱり 僕は 君しか愛せない
それを言おうとしてやっぱりやめた。

2016/06/12 17:49



[191912] 悪者
詩人:どるとる [投票][編集]


「幸せにするよ」その言葉には嘘はない
でもそのための道が見つからなかった

夜明けまで答えが同じだったなら
明日、市役所に行って離婚届けをもらおう

君が嫌いになったわなけじゃないけれど
二人のために ならないよ このまま関係を続けてても
幸せにはなれそうもないから

離婚届けに判を捺すとき 子供の目を見れなかった
泣きもせずに 何もわからずに笑ってる子供が堪らなくて

最後の観覧車 家族で来るのもこれが最後
月に一度はお金を送るよ 子供とは会わないのがけじめだと思った

小さなうちに別れたらきっと
僕の顔も覚えずに 悲しまなくていいから

それでも 君の手は僕の手を離さない
無理やり離したら 僕はきっと悪者だね

テーブルに残された二人の判子が捺された離婚届け

振り返る アパートが涙でにじんでく
言葉では語り尽くせないから

今日をいつか思い出すとき
僕には 家族と名乗る資格はない

でも、家族と行った遊園地の観覧車から見下ろした町は日暮れ間近の茜色
とてもきれいだった
これだけは 捨てないで持っているよ

今年で9つになる僕の子供は
ランドセルを 背負って 学校に 通ってる

遠くからこっそりと眺めている 僕はやっぱり悪者だね。

2016/06/12 17:32
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