| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
子供の頃に僕が夢見た未来は
いつの間にか日々の忙しさに
部屋の隅っこに転がってる
引き出しの奥に しまった大切な思い出
今はもう 手を伸ばしても掴めやしない
やぶれた地図を手に もう一度なくした夢を追いかける 遠い旅に出かけよう
薄汚れてても 履き慣れた 靴で
どこまでも行ける
翼がない僕らには自由に歩ける足がある
今はまだ見えなくても きっといつか
千の夜と 千の朝が過ぎたとき
君の 手元に そっと届くプレゼント
なりたいもの 絵に描いたら
なれる気がしたんだよ魔法みたいに
夢のまた夢さ 絵に描いた未来なんて
叶いっこないさと 蹴飛ばした夢を
あわてて探して今は歩いている
君がくれた 笑顔は僕の笑顔にもなったよ
涙なんて 拭いたら風と一緒に歩いていこう
ロマンや奇跡だって きっとあるはずだと 信じる心が 見える世界を変えていく
今はまだ 想像するだけでもきっといつか
想像した 未来がやって来るんだ
その時は離さないように 抱きしめよう
ひとつ また ひとつ 増えていく思い出
そのすべて守れるかな 小さなこの手で
いつか僕が大人になって子供たちに
素敵な未来を無傷で明け渡す事ができるかな
薄汚れてても 履き慣れた 靴で
どこまでも行ける
翼がない僕らには自由に歩ける足がある
今はまだ見えなくても きっといつか
千の夜と 千の朝が過ぎたとき
君の 手元に そっと届くプレゼント。
| 詩人:香奈 | [投票][編集] |
『もう死にたい』
そう呟いた
すでに絶望にいる私は
涙なんか流さない
『悩み疲れた。逃げ出したい』
また呟いた
逃げ場なんてない事を知っている私は
うなされて眠れない
そんな私に
『君』は優しく囁く
『何かしたい事はない?』
え?
『なんでもいいんだよ。ちょっとした事でもいい。やりたい事…ない?』
…
……
カラオケ行きたい
『うん』
痩せて…お洒落したい
『うん』
スカートとか随分穿いてないから…可愛いの穿きたいな
『うん』
可愛い洋服着て…
出かけたり…
友達に会いたい
『うん……他には?』
…恋人…欲しい
『うん』
恋人…結婚…したいっ
『うん』
結婚して…子供産んで
……し…
幸せになりたいっ…!!
気づいたら涙が
流れていた
声を殺すように
泣いていた
『君』は優しく
私の枯れた心を
少し潤した
優しく…抱きしめ
頬にキスをした
枯れたはずの涙は
枕を濡らす
眠れなかった私は
夢へ落ちた
夢で『君』に会えるかな
『君』は不思議
だって
『君』は私を抱きしめられない
『君』の体温を知らない
『君』の匂いを知らない
だって
『君』は
二度と笑わない
『彼』
| 詩人:高級スプーン似 | [投票][編集] |
あなたを照らす
光になれるなら
どれだけ抜けても構わない
あなたを照らす
光になれるなら
カツラなんて被るものか
あなたが隣で笑うなら
いくらでも煌めかせよう
この頭
いつだって笑わせてあげる
だから
はやく戻っておいで
光るわたしを目印に
空から舞い戻ってきておくれ
天使になったあなたよ
眩しい笑顔にゃかなわない
それでも
頭を磨いて待っているから
たまには地上に舞い降りて
昔みたいに笑ってくれよ
わたしの隣で笑ってくれよ
なあ
| 詩人:高級スプーン似 | [投票][編集] |
解脱
生身から抜け出して
屋根まで飛んだ
そこから先は
科学の外
大気圏を飛び出して
月面でも跳んだ
解説
深呼吸をして
大きく息を吸い込んだ
その空気が
真っ青な毒だったら
苦しくて
重苦しくて
こんなもの要らないってさあ
私を
自身から引き剥がすように
殺すよね
意味がわからないって?
それこそが
真理
理解の外
生身から脱け出して
トぶんだ
銀河の果てまで
そうしたら
自殺しよう
それまでは
勉強しよう
今日の授業はここまで
続きは明日が来るまで
どうか無事でいて下さい
| 詩人:香奈 | [投票][編集] |
自殺したいと思った
方法なんて
なんでもいいと思った
でも
首吊りはどこでやればいいかわからないし
お風呂場で手首切ってもお風呂場が汚れるし
山とかで遭難も
捜索隊とかでお金かかるみたいだし
そもそも自殺だと
親が多分『なんで救えなかったんだ』と自分を責めてしまうだろう
そうじゃないんだ
私が死んでも
親とか知り合いは誰も悲しまなくていいし、責めなくていい
悪いのは全部私だから
だから
私は死ぬ方法を探す
事故にあえればいい
一番は病気かな
ガンとか
だから私は
今は生きるしかない
生きる理由はただ一つ
それは
死ぬ事
| 詩人:香奈 | [投票][編集] |
お父さんとお母さんとの間に生まれた
この命
愛情たっぷり
時には叱って
笑いあって
今
あなたがたの間に
生まれた命は
救いを求めている
私の悩みや愚痴は
あなたがたの
ストレス
あなたがたが
望んでいたような
良い子に育たなかった
私は迷惑な子
産まれては
いけなかった
だって
昔は可愛かったかも
ダメな部分もあったけど、すくすく育ち
専門学校も卒業して
年齢的には立派な大人
でも
今
あなたがたが望んで
産んだ人間は
ただのダメ人間
私は『幸せ』という救いを求めてはいけない
私は今救いを求めている
『死』という救い
産まれてきてごめんなさい
良い子に育たなくてごめんなさい
| 詩人:絶対零度 | [投票][編集] |
誰か助けて
誰か助けて
こんなに、意味もない人生だから
私が、私を、殺してしまう
誰か救って
誰か救って
こんなにも愛されたいのだから
私は、私は、 愛されたい
誰か愛して
誰か抱きしめて
誰もいないのだから
どうかどうか
誰か、私を好きになって。
| 詩人:イデア | [投票][編集] |
春が来た
きみは笑う
日向暖かく
風は穏やか
夏が来た
きみは歩く
陽射し眩く
風は吹き立つ
秋が来た
きみは独りを知るだろう
空は遠退き
風は冷たい
冬が来る
孤独を恐れ塞ぐ耳
側で見守る人の顔さえ見えない夜
空は翳り
風が身を切り
目を潰し
泣き腫らしても
多くの物をひと時失い
そして取り戻す頃
きみはまた春を迎える
ようこそ世界へ
光眩く
風は優しい
2016.06.15
ポッキーの日に生まれたきみと
母ちゃんになった友人へ
| 詩人:ヨワムシ | [投票][編集] |
雨が降らない世界なら
私はどんな事を願う
幸せ探しの旅は
結局終わりのない旅だ
ゴミ箱に捨てた物を
汚れずにとるなんて
理不尽でつまらない
ネズミが呼ぶ月の下
三角座りで眺めてる
汚れた手は傘を持ちながら
雨が降らない世界なら
きっと私は雨を待つ
終わりのない旅ならば
それすら幸福論になろう
汚れた手で傘を持ち
鼻歌歌い泣いてても
ネズミは知らぬ顔で去り
月は雲に遮られ
光に照らされずとも
次に照らされる時も
私は傘をさしている
雨の降らない世界なら
結局世界に意味はなく
意味はいつも私のもの
雨が降ろうが降るまいが
傘をさす事が世界になる
雨の降らない世界なら
願う事はただ一つ
私に傘をさしながら
雨を待つ時間をください
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
報われないことが多すぎて
疲れた顔浮かべてる
真っ白な肌の上 突き刺さる陽射しが痛い
浮き輪を浮かべた 海の上 押し寄せる波
アスパラの苦さを 克服できたらきっと
その先にある 甘さに到達できる
甘さにはならない 苦さを愛せれば
世界中の悲しみもきれいさっぱりなくなって
手のひらに 幸せが舞い降りる。