詩人:もとり | [投票][編集] |
言い様の無い苦しみや
内側に閉じ込めて掻き毟る程の悲しみや
心身共に衰弱仕切る程の絶望感を
言葉に現した時に出てくるんだろう
死にたい、と
そう思ったとて世界は今日も廻り続けるし
僕以外の他人は笑顔を貼り付け
普遍的な日々を消化していくんだろう
他人の心の中なんて表面化しなければ
有って無いような物と何ら変わらない
そのまま助けを叫ぶ事もなく
かき消されていくこの想いは
一体誰が救ってくれるのだろうか
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
生きることは
学ぶことだ
考えること
感動があることは
真剣と言うこと
焦ることはない
今からでも刻むよ
僕の道を
真剣に生きてやるさ
楽しくて仕方ない人生を
詩人:絶対零度 | [投票][編集] |
さみしい
なんでこんなにさみしいの?
15年もの
長い、長い間
ずっと苦しんでる
薬も飲んだ
学校もやめた
仕事も首にされた
なにもかもが上手に生きられなくって
隣で笑ってくれた人も、いなくって
さみしい
私は生きている意味なんてあるの?
私は生きている価値がほしいよ
つらいの
くるしいの
さみしいの
愛されない
愛したいけど
それでも愛されなかったの
つらいよ
さみいしいよ
こんな30代に
希望なんて、あるわけがないんだ!
死んじゃいたい
死ぬのはいたい
だから消えてしまいたい
詩人:どるとる | [投票][編集] |
君は覚えていますか? 生まれた日のこと
運命の出会いって言ったら大げさですが
言い過ぎじゃないよ そのくらい 嬉しかったから
日だまりの中に 笑顔がひとつ咲いた
これから君の 人生が始まるよ
僕はどんな事が君に出来るかな
もらった愛を 全部 返したい
そんな小さな体でまだ一人では歩けない君なのに
大きな体の僕が その笑顔ひとつで幸せにさせられてしまう
ほほを寄せあって もっといろんな場所に
二人で行きたいな
僕が一生懸命考えてつけた名前を
君は気に入ってくれているかな
君を呼んだとき 嬉しそうに返事をする
その笑顔が見たくて意味もなく君を呼ぶ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
生まれてきてくれてどうもありがとう
どんな言葉を掛ければいいかな
病院で待合室で 生まれてくるのを 待っている
夜明け前に 君は生まれた 元気な産声を上げて
小さな小さな 手が
僕の手をつかんだ
その瞬間の喜び
まだ開かない目が
僕を確かに見た
瞼閉じててもわかるよ
君はどんな名前にしようかな
多分しばらく悩むんだろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
駅前で 誰かと待ち合わせしてる
そわそわしながらさっきから 落ち着かない
誰と待ち合わせしているんだろう
他人事だけど気になるよ
時計を何度も確かめては待たされた分の寂しさを 補うように煙草を吹かしてる
人だかりの中から
君を見つけたい
遠く離れてても
君を見つけたい
雨をよけて これくらいの水溜まりなら
飛び越えられるよ
ほら すごいだろう?
待たせてしまったネ
あれ泣いてる?
泣いてないよ
そんな会話も 傍から見れば 微笑ましい
詩人:どるとる | [投票][編集] |
気づけばもう日は落ちて こんな時間だね
ママが君を心配して走って迎えに来る
君はまだ遊び足りなくて駄々をこねてる
いつの日かこんな 当たり前な毎日が
思い出になって僕にかえってくるかな
語りかけるように ささやきかけるように
夕暮れの空が君の心と同じ色に染まって
街の明かりがぽつりぽつりと 灯って
もうさよならの時間だね
悲しいけれどまた明日も会える
だからこの悲しみは明日の笑顔
ただいまという人とおかえりを返す人
このやりとりが片方だけだと寂しいよ
大人になっても忘れないでねこの言葉
壁に投げたボールが跳ね返って
君に戻ってくるように風は吹いてゆく
嬉しいような悲しいようなこの気持ちはどっちなんだろう
教えて 伝えてよ
手を交わしあって 時々離して 寂しさに気づくくらいが いい
今日は雨降りでも 明日は晴れる
だから明日は今日の分まで笑おうよ
誰かが空に放した赤い風船が浮かぶ
静かに口をつぐむ街並みは夜を待ってる
語りかけるように ささやきかけるように
夕暮れの空が君の心と同じ色に染まって
街の明かりがぽつりぽつりと 灯って
もうさよならの時間だね
悲しいけれどまた明日も会える
だからこの悲しみは明日の笑顔。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
畦道に 浮かぶ 逃げ水の向こうに
もう二度と会えないあの人にも会える
思い出が手を振れば僕もまた手を振るよ
悲しみは今だけは 笑って 忘れてもいい
まぶたを閉じて 覗き込む万華鏡
きらめく星が 照らす 闇にある優しさ
そっと受け止めて 強く抱きしめて
拳を静かにほどいて 心まで青空の色
時計の中に眠る 小さな 蛍たちの命は
雨風をしのぐお礼に光を見せてくれた
今が過ぎれば また新しい季節を呼ぶよ
痛みは残る でも希望は ついえない
まぶたを閉じて 覗き込む万華鏡
きらめく星が 照らす 闇にある優しさ
そっと受け止めて 強く抱きしめて
拳を静かにほどいて 心まで青空の色
いつかあなたと見上げた 青空の色。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
梅雨時を過ぎて 湿った雨が 止んで
畳に寝転がって 日がな一日ぼんやりと
猫とうたた寝 大きないびきをかいて
放浪 放浪 放浪 世捨て人の装い
空に浮かぶ白い雲のあとを追いかけて
そのまま世界のどこからも いなくなりたい
ページを捲る また捲る 捲る また捲る
目眩く夏の幻
階段を上る 上る 上る 時々下る 腹を下す 下す 下す
夏祭り 宵かがり
花火 切れた鼻緒
結ぶ 結ぶ
しゃがみこむ
ちらりと見えるうなじ
エロい いや寧ろ 色っぽいね
下駄を 鳴らして
カンカンカン
かんかん照り日照り 日照り 日照り
世界は終わって
始まる
一周 回って
また 回る
生まれ変わる
サナギから孵る
ページを捲る また捲る 捲る また捲る
目眩く夏の幻
階段を上る 上る 上る 時々下る 腹を下す 下す 下す
夏祭り 宵かがり
花火 切れた鼻緒
結ぶ 結ぶ
しゃがみこむ
ちらりと見えるうなじ
思い出は 苔むした石の下に眠る。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どこでもいいから行こうよって君が僕の手を引いて外に連れ出してくれた
田畑の水が 光に反射して爛々と光る
夜には花火をやった
線香花火が どちらが先に落ちるか競い合った
それは それは
小さな 奇跡の欠片
僕の胸に今も
刺さったまま
それは それは
夏がくれた 思い出
長い夢を見ていたような
気づいたときにはもう 手の届かない空の雲。