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[191782] after the rain
詩人:どるとる [投票][編集]


中央線の窓から 雨上がりの街眺めてた
パステルカラーに染まる街に唇を寄せた

油断すると恋をしてしまいそうな景色
颯爽と駆け抜けるあなたが見えるよ

彼と彼女の恋は 宛もなく もどかしく それでもなんとなく続いていく

旅立ちを迎えた君は覚悟を決めて
新しい明日へと走り出してく背中

手にしたのは 遠い街へ行くための切符
夢を叶えるまでは戻れない旅になりそうだ

雨上がりの街の匂いと 折り畳んだ傘
ここからは少しマイペース 慌てず行こう

誰かの 書いたあらすじじゃないから
たまには 脱線するように寄り道もする

自信ありげに 開いた傘 頭の上でダンスをする雨粒が踏む軽やかなステップ

遠い昔から知ってるような メロディラインを思い出す
ラララ つい口ずさむ

スタートの合図なんて 待ってられない
今がいつでも歩き出すタイミング

電車の窓から見える見慣れた街も
どこか 出会ったばかりのように 僕らを迎える

お日さまの匂いのシャツで出かけよう
気分をがらっと変えて 気ままに行こう

ささやくような風に揺れる
屋根の上の風見鶏はくるくると

この好奇心は どこまで僕を連れていってくれるだろう
今から楽しみなんだ

旅立ちを迎えた朝に覚悟を決めて
新しい明日へと走り出してく背中

手にしたのは 遠い街へ行くための切符
夢を叶えるまでは戻れない旅になりそうだ

雨上がりの街の匂いと 折り畳んだ傘
ここからは少しマイペース 慌てず行こう。

2016/05/27 12:16



[191781] 贈り物
詩人:♪羽音♪ [投票][編集]

貴方から貰ったプレゼント

元には戻らない思い出に
嘆いてみたり
憎んでみたり
貴方のことを
存在しない人…
夢の中の人だと
思おうとしても
偽りきれない
2人を繋ぐ唯一のプレゼント

或る友人は
「貰えるモノは貰っとけ」
或る知人は
「未練がましく持ってないで、とっとと売っちゃいな」と言う

分かってるんだ
これを持ってる限り
私は前には進めないこと

それにこれは
元はといえば貴方の
商売道具
そんな大事なものを
私にはとても売ることなんて出来ないよ

だから貴方に…
貴方に返すね

今までゴメンナサイ
好きすぎるあまりに
「大好き」っていう言葉で
貴方を縛ってた

貴方の幸せを
願ってた筈なのに…

素直じゃなくて
ジャレるように
甘えてきて
危なっかしくて
私だけに見せる
お行儀の悪さも
幼い仕草も
全てが愛おしくて

「子供みたいな愛くるしい貴方…私が貴方を守ってあげなきゃ!
沢山、甘えさせてあげたいな」って思ってた
でも子供だったのは
私の方だね

貴方の理解者にも
貴方の全てを受け入れる事も…

大きな愛情で包み込めるママのような存在さえにもなれなかった

なのに私の我が儘で
貴方を縛った

何で愛する人を苦しめるの?
何で大好きな人を傷つける?

何度も何度も
自問自答を繰り返した

出した答えが
「これ以上、貴方を追ってはいけない」

私の恋心は
未熟すぎたんだ

「好き」という言葉で
貴方を縛り付けなければ
別な恋のキッカケが
その間に見つかったかもしれない
コレほど今でも貴方を
苦しめずに済んだのかもしれない

子供のままじゃダメ
きっと貴方を不幸にしてしまうから

だから私は
貴方に返すね


そのかわり
ぜったいに幸せになって

誰よりも誰よりも
幸せになって

2016/05/27 03:01



[191779] 舞い上がる言葉
詩人:どるとる [投票][編集]


思い出し笑いの理由を 思い出していた
小説にしたら きっとすぐにベストセラー

そんな 劇的な毎日を生きてはいない
ため息の数だけなら世界一だ

誰かが空に放った 風船は
綿毛のように 飛んでいく宛もなく

空に刻まれた足跡をたどるように
導かれるまま 何度も明日に 舞い戻る

ひらり 風に踊るシャツの裾
羽のように 空に飛びたがっている

今にも笑いだしそうな 泣きだしそうな
どっち付かずの表情で

日々書き足されていく日常描写
吐き出したとたん 空に舞い上がる言葉

まばたきひとつで不思議だな その度変わって見える 世界の全景

ありふれた風景も 視点を変えればあら不思議
雨降りも晴れ渡る

握りしめた鉛筆で 何を書こうか
物語の続きが世界の終りを目指して走る

見上げた空を 切り裂く白い翼のセスナ
鳥のように 自由に羽ばたいていく

くるり 時計が回って また振り出し
地球の反対側では朝と夜が逆さま

今にも 笑いだしそうな 泣き出しそうな表情で

日々書き足されていく日常描写
吐き出したとたん 空に舞い上がる言葉

手のひらに 落ちた花びらの一枚に
息を吹きかけ 飛ばす
あんなに遠く もう見えない

この世界にあるすべては
似て非なる 羽を持っている

空に飛ぼうとしたときにだけ羽は開く

だから 吐き出したとたん 舞い上がる言葉。

2016/05/26 12:51



[191778] ギフト
詩人:どるとる [投票][編集]


思い出し笑いをしていたら
何を笑っているの?って顔の君

あの空の先を見ていたんだって
僕は 曖昧な返事をしたんだ

手渡された明日はプレゼント
報われるかな 報われないかな
今日流した涙を どう笑顔に変えるか企んでる

そんなほんのささやかな 目論みは
やがて ちっぽけな綿毛になって

明日の君へと 手を伸ばす
つまらないものですが どうか受け取ってね ギフト

物語の続きを知りたくて
ずるをして 飛び越えたい境界線

目に見えない 壁に翻弄されてる
いつの間にか僕も人真似パントマイム

降ってくるように 託されたプレゼント
拒めもせず 捨てられもしない
大事そうにしたり蔑ろにしたり いそがしい

君を笑わせるための僕の小さな 目論みは
的を外れた 矢のように失笑を呼ぶ

空振り三振 バッターアウト
それでも優しい君は 笑ってくれる それがギフト

七色をした風船に くくりつけた夢を
空に放った 今日
割れちゃわないかな
あわよくば誰かが拾ってくれるといいな
ちょっと先の未来に 送った宛名のない手紙

そんなほんのささやかな 僕の目論みは
やがて ちっぽけな綿毛になって

明日の君へと 手を伸ばす
つまらないものですが どうか受け取ってね ギフト

君を笑わせるための僕の小さな 目論みは
的を外れた 矢のように失笑を呼ぶ

空振り三振 バッターアウト
それでも優しい君は 笑ってくれる それがギフト

人差し指と中指でリボンをほどく
開けてビックリ玉手箱
種明かしだ
もったいぶった割に簡単な思い
それはアイラブユー。

2016/05/26 12:29



[191777] ギフト
詩人:どるとる [投票][編集]


思い出し笑いで涙を蹴散らした
ひとひらの花びらに歌声を乗せて

唐突に始まっては終わるストーリー
ただ今はひたすら足がかりを探してる

明日の今頃僕らはどこで何をしてるだろう
想像はどこまででも広がってゆく

ありがとうを伝えたいのに
言葉にならないときには
じたばたしたって始まらないから

思い思いの スタンス
それぞれのニュアンスで
ここぞってタイミングに
ふいに手渡すギフト

「これからもどうかご贔屓に」

2016/05/26 12:13

[191776] 名もなき狂人のうた
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

有名な詩人が
頭に思い描いて
書かずに破り捨てた詩
百万光年先からなら
その時の表情くらいはわかるかな

いつか
これまでに生きてきた人たち
誰も彼もの心の機微も
宇宙のどこかに保存されていたとして
頁を捲るように過去に遡り
自由に閲覧できたなら
もう何も書かなくてもいいよなあ

言葉がなければ息もできない
もしくは死ぬ
症状が酷ければ
そんな人もいるかもしれない
言葉がなければ
現実から言い逃れることもできず
ただただ口を閉ざしたまま
震える拳を宙に叩きつけるだけ

誰かに読ませるために書いているのか
それすらもあやふやで
子どもがはじめて画用紙に
クレヨンで書いたらくがき
みたいに人に伝わりにくいそれ
うまれたての感情を
昔ながらの心象風景を
誰に伝えるでもなく
思い思いに想いを描く行為
その姿
選ばれた未来の先では
好き好んで骨を折る狂人だと
ナンセンスだと肩を竦められても
此方人等
死に物狂いなんでい
そう言われたら
仕方ないよな

顔も知らない人の詩を読むこと
百万光年離れなくても
少しはわかるその顔つき
どこまで正確に読み取れるかは
わからない
けれど
あなたの詩を読まなければ
こんな風に
ぼくの心が動かされることもなかった
どんな風に?

それはまた未来の話






2016/05/26 04:11



[191775] 君の名を呼べば
詩人:さみだれ [投票][編集]

君の名を呼べば
私の心は落ち着きを取り戻し
鳥の羽音にも詩を見いだせる
ああ、こんなものか
君に宛てる言葉は
とても単純で
大事な言葉だ

私の心のざわめき
眠れない夜を
君の名を呼べば
風が運んでくれる
そんな距離に
ずっとありたいと
君に宛てよう

2016/05/26 00:48



[191774] 出会いの音
詩人:どるとる [投票][編集]


銃を鉛筆に持ち変えて 綴ってみようか 誰かへの思いを

多分筆無精だから きっとうまくは書けないと思う

それでもいいのなら つなげていくよ 小説を書くように

物語は 積み重なってく
優しさと少しの 独断と偏見で
それ以外はない

今ある 気持ちに退化や進化などない
生き物でもない気持ちは それ以上でもそれ以下でもない気持ちを歌っていく

心の真ん中に ある理想って邪魔な 衝立を取っ払って

知りたいのは君の本心だけ 醜ささえも受け入れてやる

傷痕に咲く花を知っているかい?
多分 それが幸せってやつじゃないのかな

目には見えない だけどそれは幸せのイメージに最も近いんだ

引き出しを開けるように心の中を探ってみるんだよ

言葉足らずなのは昔からで 今さらごめんねとかいらない

ページが足されてゆく度に
思い出は 厚みを増してゆくんだ
間違いなく昨日よりかけがえない

博物館にある 恐竜の骨格のように
その骨の一つ一つにあるドラマ 思い出すように眺めてる

赤ちゃんが手にした玩具ではじめて音を鳴らした日に

僕は思ったよ 赤ちゃんはその玩具の使い方を覚えたこと

その音は 君に教えている 生まれてはじめての出会いを

食用牛につけられた番号みたいに 記号化された世界に 生きていたくない

僕は名前があるんだよ 呼ばれたい
そして君の名前を呼びたいと思う
よく通った少し間延びした声で

心の真ん中に ある理想って邪魔な 衝立を取っ払って

知りたいのは君の本心だけ 醜ささえも受け入れてやる

傷痕に咲く花を知っているかい?
多分 それが幸せってやつじゃないのかな

ずっと未回答のまんまだった空欄に入れるべき答えじゃないのかな。

2016/05/25 21:30



[191773] 365日
詩人:どるとる [投票][編集]


世界中から もしも戦争って概念が消えたら
きっと誰もが 笑って暮らせる 毎日がやって来るんだろうな

電車の隣に座る 人にさえ気を遣えない僕ではあるけど
たまには 使ってない優しさを 誰かのために 貯金箱から吐き出したいなあ

目を閉じて描く幸せのイメージはきっと
誰かが笑ってる そんな姿なんだろう
何のための争いなのか 何をそれほどまでに
欲しがっているのか

地球って盤上で命を駒にした
つまらないゲームは続く
次はお前の番だ チェックメイトだよ

ポーンは ナイトを見つめて 羨ましがったりするんだ
自分にはないものを持ってるから
ナイトはナイトでポーンを羨ましがる

この前、小さな子供が 100円を交番に届けた話を聞いた
僕なら 猫ババしちゃうだろうなって 考えたら とても恥ずかしくなった

一年をざっと計算すると365日あるけど 365日もあると考えるか それしかないと考えるかで

世界の 見えかたが変わってくんだ
万華鏡覗いたときみたいに 星が目の前に散らばって

素朴な夜を ささやかに飾りつけてる
つまらないゲームは放棄して
価値のないキングなんてくれてやるぜ

同じ今を生きてても
全然違う今を生きてる
僕らはすれ違うことさえもないのかな
遠く離れた場所で 名も知らない 人の胸中を思う
どうかしているなあ

目を閉じて描く幸せのイメージはきっと
誰かが笑ってる そんな姿なんだろう
何のための争いなのか 何をそれほどまでに
欲しがっているのか

地球って盤上で命を駒にした
つまらないゲームは続く
次はお前の番だ チェックメイトだよ

僕はそっと 土俵から飛び降りてゲームからも降りる。

2016/05/25 21:08



[191772] 言いたいことは胸の中に
詩人:tea [投票][編集]

眠れない夜に
天井眺めて
想いに耽る

言いたいことは
胸の中に
閉じ込めてはいるが
吐きだしたい


生きるために
働いて
同じ日々を
繰り返し

自分も見失って
どうでもいい


うまくいかないことばかりで
なんだっけ

言葉が出ずに
ただ考える

知らない誰かと繋がって
夜に溶けていく


言いたいことは
なんだっけ
伝えたいことは
なくなった

意味のないままで
夜に溶けていく

2016/05/25 02:18
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