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[191639] ベンチ
詩人:どるとる [投票][編集]


駅前の 色褪せた木のベンチ
今日撤去されるらしい
危険だから新しいのと取り替えられると聞いたけど
あのベンチにはそれなりに思い出があるのです

君と待ち合わせるのに目印代わりに使っていたっけ
わかりづらい場所にあったけどそれなりに重宝したんだよ

あのベンチには 誰も知らない
僕らだけの思い出が 座っているのに誰も 気づかない

はじめて口づけを交わしたことも
あのベンチは 見ていたのかなあ
少し恥ずかしい思い出だ

なぜだかベンチがトラックで運ばれていくとき
僕の目にはあのベンチが泣いているように見えた もらい泣きなんかじゃないよ

強がった僕の頬に涙がこぼれ落ちた

二人は 付き合って間もない頃は
手をつなぐことも恥ずかしかったね
ただでさえ狭いベンチの隅っこに
間に無意味に 隙間をあけて
座っていたのを覚えてるよ

少しずつベンチの隙間を 埋めていったのは
時間と人は言うだろう でも多分僕らの心が 近づいたから
距離もそれと同じように縮んでいった証だと思うんだ

あのベンチには 僕らも知らない誰かの思い出が
数えきれないほど 刻まれてるのかな

その傷の一つ一つにも ちゃんと 意味があるならいいな
ただの傷だって シミだって 大切な宝物

暮れかけた街の空遠ざかる トラックの荷台に乗せられた
ベンチにお疲れ様と手を振る僕に
座ってくれてありがとうって ベンチが言ってくれてるような気がしたら また涙が 流れたんだよ

人にはただのベンチだ
景色のひとつに過ぎないね
もしかしたら 目にも止まらないかもしれない
でも僕らには間違いなく 大切な宝物

なぜだかベンチがトラックで運ばれていくとき
僕の目にはあのベンチが泣いているように見えた もらい泣きなんかじゃないよ

強がった僕の頬に涙がこぼれ落ちた

そのときの涙さえ 何年後かには思い出になるのかなあ。

2016/05/09 09:38



[191638] Re Re
詩人:どるとる [投票][編集]


快速電車の窓から望む流れる景色を

追いかけるように見つめてる僕の眼差し

悲しいことなんかは慣れれば平気だよ
笑いたきゃ笑えばいい 好きにすればいい

何もかもが どうでもよくなったみたいに
空は心なしか いつもよりきれいに見えた

知ってるかい?死を覚悟した人の目には
こんな汚れた世界がきれいに見えるんだよ。

2016/05/09 09:19



[191637] リメンバー
詩人:どるとる [投票][編集]


ページをめくるように夜は明けていく
窓の外を過ぎる景色 に見惚れながら
君のことをこっそり思ったりするよ

駅のベンチの下に咲いた名前も知らない
花に重ねた君の面影にそっと笑って

可笑しいなあ もう忘れたはずなのに
僕の中にはまだ君が溢れている

よみがえる回想シーンが何度でも
あの日の涙を 繰り返し映すから

僕は何度でも 悲しくなってしまう
僕はいくらでも 切なくなってしまう

また同じことの繰り返しだ
巻き戻すように振り出しからのスタート

リセットボタンがないか探すよ
でもそんなものあるわけもないよね
何とかしてなくしたものを取り返したい

目をつむる暗闇に灯る明かりは
いつも優しく足元を照らすのに

目を開くと まるで嘘のように消えてしまう
もう一度、君に会いたいよ

たどっていく足跡を途中で見失う
一番大切なものは ひとつしかないんだよ

僕は何度でも 君に会いたくなる
僕はそのたびに 君に会えないことを知る

君がいなくなったって世界は続いてく
果てしなく時は淀みなく流れていく

何を見ているのかな あるいは何も見てないのかな
僕は 相変わらずちっとも前に進めないや

戻らないのは知っているけれど
君に会いたい気持ちは 消えない
だから何度でもあの日のように 君を呼ぶよ

よみがえる回想シーンが何度でも
あの日の涙を 繰り返し映すから

僕は何度でも 悲しくなってしまう
僕は何度でも 切なくなってしまう

また同じことの繰り返しだ
巻き戻すように振り出しからのスタート。

2016/05/09 09:11



[191636] りぼるばー
詩人:どるとる [投票][編集]


駆け出したその瞬間から風になって
明日に向かって銃口をかまえる

夜明けは カーテンを瑠璃色に染めて
大きなあくびしながら君は目を覚ました

まだ見ない新しい物語が始まるといいな
君は扉のノブにもう手をかけている

僕の大好きな歌は 歌っている
ロックンロールはなり止まないって

放たれたらそのまま星になる勢いだ
リメンバー リメンバー
帰らない人の面影が雨上がりの
水溜まりに 映ってあの日を回想するんだ

4段式のリボルバーそのままの 勇気で引き金を引くんだ
撃ち抜くのは自分の弱さだ
込めるのは 弾ではなく 安いプライドか
否、違うよ
信念にも似た 覚悟だ。

2016/05/09 08:58



[191635] breathless
詩人:ゆなぎ [投票][編集]


苦しくって 助けてって
足掻きたくて もがいていて
自由に泳げなくなった魚は
呼吸すら出来ずに 深く深い 海の底
溺れて 沈んで 泡になってく

溶けて 消えて もういっそ
空気に溶けてしまえたら
誰かの為に生きる事ができるの?
何かの為に生きたと言えるの?

呼吸すら忘れて ただ 息を止めて
目を閉じ 耳を塞ぎ 深く深い 海の底
溺れて 沈んで 泡になりたい

他にはいらないから 何も いらないから
消えて 消して はじけて 消えて
おとぎ話の 人魚のように
泳ぎ方を忘れた魚は 泡になって

2016/05/09 03:04

[191634] 幼児退行人
詩人:絶対零度 [投票][編集]

なんで?
どうして?

わたしは
私は

こんなにもさみしいの?

築かれない絆が 
ズルズルとひっぱられて千切れて
ひとりぼっちになったよ

あーさみしい
きょうも大量に睡眠薬を飲んて
そんな気持ちを殺してる


眠りに落ちる瞬間が。
とてもとても、かなしい。

2016/05/08 22:20



[191631] 
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

気圧が高いほうから
低いほうへ
気がつかないままに吹き

言葉なんて心
空っぽして
休まずに
やすまれ

そして、泣け

2016/05/09 23:45



[191630] 遠い未来の話
詩人:どるとる [投票][編集]


君は世界が終わってしまう
遠い未来の話をしながら泣いた

こんなに今は穏やかなのに
人の命には永遠なんてない

窓の外をきれいに 染める夕焼け空
幸せは手を伸ばせばつかめそうなのに
あってないようなものだと笑った

水面に落ちる 雨のしずく
波紋が広がってすぐに消えた

いつか止まる時計を胸に隠しながら
引き出しの中にしまった 明日

ボタンのとれかけたシャツを
糸と針で波を描くように縫う

校舎に落ちる影とチャイムの音
さよならがもうそこまで近づいてる

田んぼばかりの景色に畦道が通る
疲れ果てるまで 自転車を漕いだ
画用紙に描いた未来はぼやけてる

目を閉じた暗闇にも灯る光
君の声が道しるべになる

雨上がりのあとも 止まない雨
傘をなくしたように立ち尽くすんだ

またひとつ誰かの影が 道を外れて 物語からはみ出したよ

悲しいねとか 切ないねとか もう言葉にするのも辛いんだ

水面に落ちる 雨のしずく
波紋が広がってすぐに消えた

いつか止まる時計を胸に隠しながら
引き出しの中にしまった 明日。

2016/05/08 12:47



[191628] 一本でも人間
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

ある人は云った
カタナ一本あればいい

ある人は云った
マイク一本あればいい

ある人は云った
チンコ一本あればいい


ヒップホップ
AV男優
なんだって
自信と自身と一本あれば
兵になれる夢のよう

けれども
あとに残すには

社会的弱者が握ったペン一本
俺を知らない
ある人の
記憶に残すには

自信は要らない
自身も要らない
一人ひとりが握る一本のソレ

お前だけの一本を聳り立たせろ



2016/05/08 03:35



[191627] ベンチ
詩人:どるとる [投票][編集]


ありふれた毎日の 片隅に踞る思い
ふれたそばから冷えていく指先

うまく言葉にできない気持ちが
胸の中で渦を巻いている

駅前の 色褪せたベンチに座る孤独

寂しくないよ 強がって出した声

ふいに吹いた風に 笑われたよ

見上げた空は もう黄昏ている

日が長くなって 夜が遠くなった
あなたは優しくて泣きそうになる

時計が三周ばかりすると
人だかりも消えて静寂がやってくる

目を静かに 閉じて広げる箱庭

明けることのない夜がここにある

駅前の 色褪せたベンチに座る孤独

寂しくないよ 強がって出した声

ふいに吹いた風に 笑われたよ

見上げた空は もう黄昏ている。

2016/05/07 20:42
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