| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
この世界で一番 愛する誰かに
同じように愛されることが
ばらばらの思いをひとつに束ねる
ちょうど糸と糸を結びあわせるように
離ればなれの僕の気持ちと君の気持ちが
空と空でつながってる 距離なんてないみたいに
言葉にするまでもないことを
言葉にしたいと思うとき
言葉にしたいと思う気持ちが
そのまま言葉になる
どうしようもないほど愛してる その言葉だけで
笑って 明日も 僕は生きてゆける。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
高架下に潜り込んでで 雨をしのぐ夜
街の光は ここまでは届いてくれない
暗闇の中にいると どんな顔してるかも
見えないから わからない
隠したいことがあるときは都合がいい
涙を見せたくないときの恥ずかしさを
傷痕ごと ごまかしてしまえるから
空を渡る 流れ星に祈りを捧げる 夜は
真っ白なノートのページのように
汚れひとつない心のまま誰かを思える
見つけた一番星は少しだけ輝いて
必要な光だけを街に降らすよ
その明かりだけは僕を見捨てないんだ。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
一人で 大分できることも増えて
笑われながらも 強がりながらも
ほかの誰かを思えるようになって
自分より大切にできる人を見つけたよ
夜空を渡る 流れ星が 聞かせてくれる物語
今流れたあの星は何万光年前の 光かなあ
だとしたら僕らは 歴史的な瞬間の目撃者だ
羽根の生えたリュックサックに
自由だけを 詰め込んだらそのまま旅に出てしまいたい
いつか 見せてあげたいよ僕と同じ名前を持つ子供に あの日と同じ星空を
宛もないならこのまま 二人幻になろう
物語にいまだかつてない足跡を記すよ
もの思うようにふと見上げた夜空
風の向かう先を ただ眺めていた
幼い日、夢中で呼んだ星座図鑑の中に 載っていた
土星の輪が つながってないのを知った
飛来した隕石の最大直径 月の石
青と緑の星に 降り立った宇宙飛行士は言った 地球は青かった
教えてほしいよガガーリンが見た 宇宙はビー玉よりも きれいなのかなあ
重力のせいで 一歩ずつが とてもゆっくりだ
その一歩が 世界に新しい夜明けを 呼んだのなら
僕も 少しは その大きな 世界の歴史に
偉大な一歩に 貢献しているのかなあ
流れ星を見て 思ったよ
いつか 誰かが 夜空を見上げたとき
流れ星を 見つけるように 僕の刻んだ足跡を見つけるかなあ
羽根の生えたリュックサックに
自由だけを 詰め込んだらそのまま旅に出てしまいたい
いつか 見せてあげたいよ僕と同じ名前を持つ子供に あの日と同じ星空を
「僕も子供のころにこれと同じ空を見たんだよ」なんて
自慢できる日を 心待ちにしているの。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
あたたかな春の日差しが 降りてくる
見上げればもう 夏が海開きを待ってる
僕一人じゃ ままならないストーリー
誰かとつなぐための手もない毎日に訪れた出会い
それはまるで魔法のように
今日までの物語を読んで
途中までの 物語を見失わないように
本のページに栞を挟むみたいに
思い出を記憶に 結びつけて
できた蝶々結び 左右に広げた二枚の羽
今にも飛び立ちそうに 見えたんだ
ありがとうという言葉は その場しのぎさ
伝えきれる筈もない感謝をごまかしてる
完全なるフィクション 出来合いのストーリー
愛は少しくらい汚れていたほうがいい
誰かが言っていた言葉を思い出す
主人公とヒロインが織り成すラブストーリー
ラストを飾る見え見えのハッピーエンド
紆余曲折を経て たどり着くラストシーン
読破したばかりの ベストセラー
帯には「世界中で一番素敵な恋がここにある」なんて 大げさな謳い文句
僕らができるのはありふれたあやとり
不器用に絡まったような二人の関係が
やがて 素敵な形を織り成せばいいなあ
今日までの物語を読んで
途中までの 物語を見失わないように
本のページに栞を挟むみたいに
思い出を記憶に 結びつけて
できた蝶々結び 左右に広げた二枚の羽
今にも飛び立ちそうに 見えたんだ。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
普段は言えない ありがとうを
おじいちゃんと おばあちゃんに
届けよう 今日はありがとうの日
優しくしてくれてありがとう
一緒に泣いてくれてありがとう
一緒に笑ってくれてありがとう
お正月のお年玉 ありがとう
誕生日のプレゼント ありがとう
一緒に行った旅行 みんなで撮った写真
知らない街の 知らない空と 海に包まれて
私の中に大好きが こんなに
気づけば 数えきれないほどあふれてる
特別なことは 言えないけれど
せめてこの感謝を伝えたいよ
だからあなたの手を握って言葉にするのは
この言葉
もしかしたら知ってる言葉の中でいちばん素敵な言葉
「どうもありがとう」
日頃の感謝とご愛好を込めて
あなたにお歳暮 なんちゃってね
何をあげればいいだろう
形に残るものがいいのかなあ
目には見えない 言葉がいいかな
でも一緒にいる時間が何より宝物
いくらお金を出しても買えない
思い出というかけがえのない時間
あなたは 私が幸せそうに笑うだけ
それだけで十分と言うでしょう
一人にひとつ あるいはふたつ
それ以上ある 感謝の気持ちを
言葉にするのは きっと難しいね
でも、言葉にしたらきっと気持ちいいね
だからあなたの心めがけて
贈る言葉は この言葉
もしかしたら 世界中でいちばん 好きな言葉
「どうもありがとう」
言えないことは言わないこと
閉ざした口を 開いてみよう
夕暮れの道に 影が落ちるとき
つないだ手のひらで確かめるぬくもり
今なら言えそうさ
今が タイミングかはわからないけれど
言葉にするよ
私の中に大好きが こんなに
気づけば 数えきれないほどあふれてる
特別なことは 言えないけれど
せめてこの感謝を伝えたいよ
だからあなたの手を握って言葉にするのは
この言葉
もしかしたら知ってる言葉の中でいちばん素敵な言葉
「どうもありがとう」
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
うちのお父さんは なんだかへんなんです
私が知らないようなことまで知ってるの
魚の生態 モールス信号 星座の名前
お父さんには知らないことなんてないのかな
ねえ ねえ 教えてお父さん
まだまだ私の知らないこと
数学みたいに 答えがあるなら
口うるさいのも ゆるしてあげる
洗濯物は一緒に 洗わないでって
言ってはいるけど
本当は大好きなんです うちのお父さん
満員電車とか 遅くまで残業
ご苦労様ってたまには言わせてね
素直になるのは お正月と誕生日
その日くらいは優しくしてあげるの
お父さん お母さんとのなれそめを聞かせてよ
おんぶの帰り道
知らない間におおきくなったって 言われたよ
笑ってばっかで しまらないお父さん
家族の幸せだけが生き甲斐って笑う
めったに言わないただいまを言った日に
お父さんは言ったよ 「よくできました」
両手ではなまる作って笑ってた
ふとしたときに見せる 弱さ
強がる私とは 全然違うけど
お父さんでも たまには泣くのかな
見てみたい だけど泣かせたくない
だから私は お父さんに親孝行するの
いつまでも 元気でいてほしいから
ねえ ねえ 教えてお父さん
まだまだ私の知らないこと
数学みたいに 答えがあるなら
口うるさいのも ゆるしてあげる
洗濯物は一緒に 洗わないでって
言ってはいるけど
本当は大好きなんです うちのお父さん
愛されることが恥ずかしいだけで
愛されたいと 思う
それが 今、私の出した答え。
| 詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
貴方の声に草木は目覚め
萎れた花は息を吹き返す
その響きは力強く甘く
愛の旋律は微風の様に
辺りに柔らかく吹く
貴方の声に心は目覚め
枯れた想いは芽吹いて育つ
その言葉は甘く囁き
貴方の唇は人々の心に
たくさんの愛と感謝を歌う
貴方の声にニンファは奏で
言葉を失った笛吹は
草原のなか喜びを歌う
その歌声は高らかに響き
静かな祈りと慰めは
神々の祝福を受けるだろう
その歌声は高らかに響き
貴方の唇は人々の心に
たくさんの愛と感謝を歌う
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
眠らない街 明かりが消えない街
最先端テクノロジー メトロが走る
星空が 東京にも見える
花だって 咲いてる
くだらないイメージに 惑わされないで
素敵な街さ 東京
生まれた街さ 東京
環状線をゆく
僕の心が レールに乗って
目指すのは 未来
まだ発展途上の 段階
驚くのはこれから。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
「十年後に開けよう」って
約束して 校庭に埋めたタイムカプセル
十年の歳月は いろんなものを変えた
人の気持ちも 街の景観も 風の色さえも
変わらないもの 探しながら 街を歩く
だけど 変わらないものがあったのに
いくら探しても見つけられない。変わってしまったのは僕も同じだから
十年後、またここに集まって
懐かしく 今日を思い出せる
そう信じていた 僕らは嘘じゃないのに
あまりにきれいな未来を見すぎていた
風がめくった 机の上のアルバムには
懐かしい 顔たちが並んでいるのに
誰一人思い出せないのは 帰らない昔を知っているから
灯る街の明かり 商店街を歩けば
人もまばらで 猫があくびするだけ
同窓会の招待状すら来ない
毎日ポストを確かめる
僕らの明日は 眩しいくらいに輝いて
今日みたいに 笑っているだろう
変わらないと思ってた 僕が一番
変わってしまったのかもしれない
愛美ちゃんが 初恋の人だったことも
今は もう 遠い昔だけど
あの頃の気持ちは 今も少しなら
思い出せるよ 寝ずに書いた手紙が
雨に濡れて渡せなかったあの日の切なさも
十年後、またここに集まって
懐かしく 今日を思い出せる
そう信じていた 僕らは嘘じゃないのに
あまりにきれいな未来を見すぎていた。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
時計が半周して また夜が 明ける
踏み出した誰かの一歩がトンと鳴る
その一歩で どこまで行けるかな
頼りなくて すみませんね でもこれでも
本気と書いてマジなんです
エンジンを蒸かせたなら そのまま
ぶつかるまでは止まらない 止まれない
ふとしたときに 笑ったりするのは
懐かしい誰かを思い出しているからだ
今は所詮跳び箱 前に進むための踏み台
僕の目指す未来はもっと先にある
見くびらないで まだこんなもんじゃない。