詩人:どるとる | [投票][編集] |
くたびれてしまう 夜明けはまだかな
来ることもない待ち合わせじゃない
昨日と今日の間で僕は待ちぼうけ
空ばかり見上げてたら迷ってしまった
逆立ちしながら待っているよ
やがて時計がようやく動き出す
流れる車窓の風景を思い出と呼ぶのはなんだかむなしくて
それはまるで 遠い昔に聞いた
おとぎ話のように ささやかに
未来を照らす太陽
夜に沈んだ町は音ひとつない静寂に包まれて
誰かの 寂しげな背中を月が照らしたら
小さなステップ ハ長調のリズム。
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眠れない 真夜中は
いつでも ドアを開けて待ってる
窓辺に落ちた星と
秘密の会話
このまま素敵なランデブー
連れていってちょうだい 憧れの地へ
甘い誘惑に 逆らえず
どっぷり 浸かる
蜂蜜の プール
まだまだ知りたいことばかり
あらゆる想像沸き立たせて
焦らされながら
来るべき未来を 待ち焦がれていよう。
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つないだ手を 何度も見つめ返しながら
手のひらをスクリーンにして映してる
なんでもない場面の 小さな一幕
埃被った おとぎ話のような日々
笑っていたよね 悲しいときも
僕を悲しませまいとする君の優しさが
痛いほど伝わって ただの愛の言葉も
この胸に深く突き刺さる
帰っておいで いつでも素直になれる 場所へ
強がりな君も 泣き虫な君も 受け止めてあげるから
大したことはできません
だけどありふれた幸せを 描いてる
僕らだけの マイスイートホーム。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
回り続けるメリーゴーランドは
小さな風にも惑わされてぐらぐら
少しだけ長い寄り道をしよう
甘い蜜を吸う蝶々の心で飛ぶよ
沿線沿いの アパート
電車がすぐ真横を通る
眠れそうにない夜 影を落とす猫
尻尾の穂先で 月を撫でている
あらすじからこぼれ落ちそうな
ギリギリのラインに立っている
見上げた空は 雨を降らすことを許して
僕に歌うよ 楽しそうな足音の 喜びの歌
可愛らしい鳴き声に紛らせて
いつまでも僕を眠らせない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
降り注ぐ陽射しが畦道を 苛めてる
畦道に勇ましく立つ陽炎 追えば逃げる
水たまりに 映る 逆さまの世界
空と地面を ひっくり返した世界
窓の外は炎天下 30度を軽く越える猛暑
僕の住む町が最高気温を叩き出した
そしてまた何度でもループするように
明日も開けたり閉めたりの繰り返し
蝉しぐれがうるさないな うるさないな
温くなったサイダー
畳と蚊取り線香
仏壇と天井
シミを数えて 時間をつぶす
蚊の鳴く音に 世界はしばらく眠ったまま
僕は 見て見ぬふりをしたまま
めくられていく日めくりカレンダー
窓の外は炎天下 30度を軽く越える猛暑
僕の住む町が最高気温を叩き出した
そしてまた何度でもループするように
明日も開けたり閉めたりの繰り返し
蝉しぐれがうるさないな うるさないな
静かにしてくれよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
闇の中に 水を打ったように静かな光が
音もなく水面に吸い込まれてゆく
星を探すように 君の声を探してた
あの夜のこと今 思い出す
願い事は いつまでもずっと決まらずに
気づいたときには星は見えなくなった
残された 僕は心を深く沈める。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
静けさの中で 耳をすました
あの夜、世界が まぶしく見えた
光放つ星を探すように 闇の中で君の声を探してた
願いは 届くかな
手を伸ばして
僕らは 生まれたときから
運命られたこの星の子供
忘れないで。
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
苺のように甘酸っぱい思い出の公園で
改めてお互いの気持ちを確認した今日
君へ贈ったネックレスの輝きも
雲間にかかった七色の橋も
僕らを祝福してくれているよう
なんて
頭の中がお花畑って思われるかもしれないけど
今日は休日で
一生に一度のことだから浸らせてほしい
僕を選んでくれてありがとう
詩人:どるとる | [投票][編集] |
君を傷つけるつもりなんて 多分
なかったはずなのに
いつの間にか 何かをごまかすために
嘘は繰り返される
僕は何をごまかしたかったんだろう
あとで気づけば 随分下らない理由だったよ
君を泣かせるくらいなら 嘘なんてつきたくないはずの
僕の心は 時折、悪者になって
君がくれる 笑顔を裏切ってしまうんだよ
疲れて眠る君の横顔 夕日に照らされ
いつもよりきれいに見えた日に
もうこの人を傷つけまいと心ひそかに約束した。