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[191388] オウケストリップ
詩人:あいる [投票][編集]



綴り連なった
文章は
ピアノの鍵盤の様で
素敵だ

読み進めるのは
同時に
奏でてもいるのかな
なんて

改行も弾むように
下段へ運指



そんな年月を経て

読み手が演奏家か

書き手が作曲家か

わからなくなった

文字が迷路に見え

言葉の海で漂流し

白旗は帆の代わり

胸の高鳴り目指し

創造力を追い風に

これからも方舟は

進みたい航路へと

シナプスのオールで
飛び出して

砂浜も
新緑も夕景も
絶望も想い出も
未来も熱量も細胞も
ボクも、もちろん君も
引き連れて

仮者でもない
ボクらが協奏すれば
一緒に感じることが
できるんだよ

これからも
鍵盤を指でなぞろう
手を添えるのは
君かボクだ


fin

10y



2016/04/14 13:24



[191387] 君の名を呼ぶ
詩人:どるとる [投票][編集]


一人きりで見上げた空に 星がひとつ 流れていった

孤独だと思ってた世界は
いつの間にか あざやかな色に染まって

いくつもの光に 出会うたびに 僕の心は
少しずつ なくしたものを取り戻してく

僕にとって愛すべき人が一人 また一人増えていく その歓び

手をつなごう 輪の中においで 今日から僕らは友達だ

君の声を追いかける僕らの間に距離などない

いつだって ここにいる だから何度でも君の名を呼ぶ

黄昏が空をあめ色に染めて 歩道橋から見下ろす風景を

近くで見たり 遠目から見たり 試行錯誤の毎日だ

もういいかい まだだよなんてまだ 続けてる 隠れん坊 大切なものだけ見つからず

猫が日向で あくびをする 光と影が庭でダンスしてる その対比

踏み出そう新しい一歩を たとえば 水たまりを飛び越えて

もう一度始めよう 昨日より新しい世界で

大好きな声がすぐ側で 君の名を呼んでいる

五月雨が アスファルトに 足跡を刻んでる

紫陽花の季節は なぜか悲しくなるんだ

そんなことより今は 夜明けが待ち遠しい

ただそんなことが うれしくてたまらない

手をつなごう 輪の中においで 今日から僕らは友達だ

君の声を追いかける僕らの間に距離などない

いつだって ここにいる だから何度でも君の名を呼ぶ。

2016/04/14 07:35



[191385] LIFE
詩人:どるとる [投票][編集]

繰り返す日々は 流れ作業のように
何処までも終わらない
結果の見えない日々だ
僕らはきっかけを 作るだけ

これが 幸せなのだとしたら
きっと僕らの抱く この迷いや悩みなんかも
贅沢の内に入るのだろうか

空は相変わらず 愛想もなく笑顔ひとつ見せない
鈴を鳴らして猫が 隙をついて 僕の膝を枕にする

仕方ないよなあ 毎度の口癖も変わらず
フェードアウトするように 手を振る

本音重視の 嘘の吐けない不器用な人
裏表のない 単純な人
よくいえば素直 悪くいえば融通の利かない人

雨上がり水たまりに映った逆さまの空

飛び越えて行く 君を 見ていた
君が僕より 遠くに見える

なんでもない ありふれた 悲しみのせいで
涙なんか流してしまう
どうしてくれるんだ 愛を知って 弱くなったよ

だけど幸せなんだ 不思議なんだけど
時計が 二人分の時を刻んでる

真っ白だった スニーカー
今ではすっかり泥だらけの傷だらけ
その傷の一つ一つにある思い出

空は相変わらず 愛想もなく笑顔ひとつ見せない
鈴を鳴らして猫が 隙をついて 僕の膝を枕にする

仕方ないよなあ 毎度の口癖も変わらず
フェードアウトするように 手を振る。

2016/04/13 12:56



[191384] 水族館
詩人:どるとる [投票][編集]


いつか君と行ったあの水族館
水槽の中にいろんな魚が泳いでいる
子供みたいにはしゃいでは笑う君を
ちょっと離れたところから盗み撮り

海月が好きな君は 丸い覗き窓から
鼻がつくくらい近くでずっと見てた

閉館まで 二人で何度も見て回った
あの日、またひとつ思い出が増えた

ねえ君は覚えているだろうか
僕ばかりが 昨日のことのように

思い出すのはなぜだろう
吹いていた風まで同じなのに

春はどこかよそよそしく
悲しい色をして 今年もまた桜が散る

言葉では多分 伝えきれない
無理やりしてもいいけれどやめとくよ
桜祭りは 賑わって人がたくさん集まって
綿菓子をひとつ買いました

あの日の空は少しだけ雲ってた
だけど不思議に心は青空だったよ

つばめが低空飛行してる もうすぐ雨が
降ってくるかな 傘を持って行こう

ねえ君は幸せだっただろうか
僕は君を幸せにできただろうか

笑ってた 君のあの笑顔の意味とか
その向こうの悲しみを知るすべもない

言い過ぎたあの日のことを謝ることも
出来ない僕は君の笑顔を思い出せない

涙ににじんだ思い出を 下手くそな強がりで 埋め合わせた

すぐに 笑えなくなってまた 泣き顔になる

永遠だと思ってた でも あまりに
短い命は 桜と一緒に散った

ねえ君は覚えているだろうか
僕ばかりが 昨日のことのように

思い出すのはなぜだろう
吹いていた風まで同じなのに

春はどこかよそよそしく
悲しい色をして 今年もまた桜が散る

夏の訪れとともに夢か幻のように。

2016/04/13 12:26



[191383] 存在
詩人:どるとる [投票][編集]


宛のない 毎日の中に灯る明かりがわずかでもあるなら
尤もらしい言葉で今にも消えそうな輪郭を象って

花のように咲いて 雲のように流れて
海のように凪いで 星のように輝いて

そんな想像を膨らましたところで
何の意味もないことはわかってるんだ

長い夢から目を覚ましたように生まれた僕らは

百年あまりの時間を見返りなく与えられ
時にその仕打ちを 嘆き憎み悲しむ

僕という存在は 一体なんだろう
それさえもわからないままで
遂に僕は死んでいくのだろうか。

2016/04/13 12:12

[191382] いたずらきぶん。
詩人:猫の影 [投票][編集]

ファストフードを食べて、お酒を飲んで

いつもよりも遅くまで起きて夜空を見上げて

そうして少し悪い子供になった気分

そうして少しワガママになった気分

2016/04/13 00:52



[191381] drop
詩人:ユズル [投票][編集]


なぜ 透明なんだろう
錆と泥だらけで 詰まっていたもの
汚いマーブル ぐちゃぐちゃなもの
溶け出して 頬をすべるものは
なぜ 綺麗なんだろう

朱い こころの真ん中の
柔らかな 傷に 風が沁みる
背中を向けた 鉛色の自分が
真正面から 見つめてくる

なぜ 透明なんだろう
わたしはいっそ それになりたい
複雑なあやとりも 忙しないステップも
そのひと粒に なれるなら
流れ出したなら 綺麗になれるなら
あぁ

2016/04/13 00:21



[191380] 花火
詩人:どるとる [投票][編集]


子供の頃に読んだ 図鑑の中にあった
星の名前と形を覚えた
今ではそんなことは記憶の底に沈んで思い出すこともないや

手にしただけの知識で賢くなった
でも本当に知りたいことだけは
いつも空欄のままなんだ

夜空の遠くに打ち上がる夏の日の
色とりどりの花火がただの火薬でも

正体なんてきっとどうでもいい
僕らはその美しさに見惚れてるんだ

夜空に大輪の花がパッと咲く
今だけは素直になれそうな気がする

好きな気持ちを言葉にすること
単純なことなのに難しい
どうしても自分に自信が持てなくて畏まってしまうよ

他の人にはない自分だけの特別を
僕は持っているだろうか
目を閉じて考えているんだ

喧騒の中を 縫うように歩く
君の手を引いて 人混みをかいくぐる

やっと人混みを抜けると手を離した
言葉はなくても 言いたいことがわかる

幸せそうに君は笑っていた
ふいに最後の花火が上がる

首筋に伝う汗も 二人で分けあって
代わる代わる飲んだラムネも

容赦なく注がれる陽射しにぼやかされ
すべてが思い出になる

夜空の遠くに打ち上がる夏の日の
色とりどりの花火がただの火薬でも

正体なんてきっとどうでもいい
僕らはその美しさに見惚れてるんだ

夜空に大輪の花がパッと咲く
今だけは素直になれそうな気がする

好きと言えないかわりに
小さく 笑って見せたよ。

2016/04/12 22:49



[191379] オーバードライブ
詩人:どるとる [投票][編集]


走り出した道の上 あんなに遠くに
雲は浮かび実に気持ち良さそうだなあ

大きな口を開けて開口一番まず何を叫ぼうかな
バケモノのふりして柄じゃないのに君の名を呼んでみる

折角ここに生まれてきたんだ
誰かを愛したっていいだろう

生まれもった傷跡ごと愛してくれよ

もっと高く 飛びたいっていうなら肩車してあげよう
世界でたったひとつの展望台の完成だ

「そこからの眺めはどうだい?」

独断と偏見で世界を見渡したら
随分、不必要なものを抱えすぎている



大袈裟な 夢を語って
思いを 声にしようか
正しくもない 間違ってもない どっちつかずの半端な存在

折角の血肉体をどう使おうかなあ
誰かを 愛するために使えたなら

流れる涙も温かい灯火になる

長い長い夜が明けてゆく また振り出しからのスタートだ
繋いだ手は嫌がったって離さない

「君は僕の命を分けた存在だから」

醜く毛羽だったような 二の腕を持った僕が
大粒の涙をこぼすとき
優しい光が 心の闇を消してゆく
やっと気づいたんだ あなたが僕を 今まで愛してくれたその意味に

折角ここに生まれてきたんだ
誰かを愛したっていいだろう

生まれもった傷跡ごと愛してくれよ

もっと高く 飛びたいっていうなら肩車してあげよう
世界でたったひとつの展望台の完成だ

「そこからの眺めはどうだい?」

2016/04/12 22:16



[191378] これから、そしてその先へ
詩人:里雨夜 [投票][編集]


歳を重ねることに抗うのではなく

歳を重ねることを楽しみとするような人生を送りたい


若い頃を懐かしみ

子供や孫に物語を読むように語れる

そんな母親にそして祖母になりたい





10y

2016/04/12 21:51
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