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[191428] ロマンスになれ
詩人:どるとる [投票][編集]


空から落ちてきた 雨の一粒を
上手に 手のひらにのせてもてあそぶ

手を離した瞬間に ほどけてゆく温もりが
新しい物語を求めて明日に駆け出してく

スプーン一杯ぶんの退屈を 飽きるまで
堪能したあとに 押し寄せる浅い微睡みを

つまらない ため息で終わらせないで
せめてこの命尽きるまで消えないロマンスになれ

シュガーとソルトふりかけて
スポンジの上に降らせるメレンゲの雨

めまいを起こしそうな まばゆい光
頭の中まで極彩色に埋め尽くされてゆく

スプーン一杯ぶんの退屈を 飽きるまで
堪能したあとに 押し寄せる浅い微睡みを

つまらない ため息で終わらせないで
せめてこの命尽きるまで消えないロマンスになれ

悲しみを覆い隠してしまえ。

2016/04/18 12:38



[191427] 春は街をあとにして
詩人:どるとる [投票][編集]


数センチの間をあけて歩く歩道に
わざと置き忘れられたように
花びらがたくさん落ちている

春がまだ少し夏にはまだ早いよと言うように

その一歩から どこまで行けるだろう
僕らはただ一歩一歩つないでゆく 気の遠くなるような地道な努力 つつましやかな頑張り

春はもうじきこの街をあとにして
桜も来年までもう見られないね

あんなに 寒かったはずの街も もう
薄いシャツ一枚で 歩けるよ

足跡は 続いてゆく僕らが歩いた道に
これは誰の足跡だろう 思いの外、真新しい

宛のない想像は 真っ白な画用紙に
夢を描いて 間違わないように
引いたレールの上をたどってゆく

たまには 無謀にもなるさ 狡さも必要 優しくなんかないよ

これが物語なら ページをめくるたび
あらすじ通りの結末を目指すのに
どうやら僕らの毎日には そんな便利な近道は ないようで
だから途方に暮れてしまう

ポケットにしまったままの夢
なくしたことにして見ないふりしてる

こっそり 取り出して眺めては
涙なんか流したりしてる僕がいる

風はどこに 吹いてゆく 足跡も残さずに
見上げた空に 星がひとつ 願いは届くかな

離れたり 近づいたりする歩幅
強がるふりして 寂しがる
隠した 涙は正直で気づけば
素直になって 君の姿を探してる
名前を呼んだりしたら 来てくれるかな
頼りなくて丸まった背中をさらに丸ませて

春はもうじきこの街をあとにして
桜も来年までもう見られないね

あんなに 寒かったはずの街も もう
薄いシャツ一枚で 歩けるよ

足跡は 続いてゆく僕らが歩いた道に
これは誰の足跡だろう 思いの外、真新しい。

2016/04/18 12:22



[191426] 金木犀
詩人:どるとる [投票][編集]

近づくでもなく 離れるでもない感覚で
歩幅は狭くなったり広がったりする

波紋みたいで 思わず笑ってしまうよ
ただの会話も交わしたそばから物語

金木犀の香るなだらかな坂道は
ゆるやかに 空の果てまで続く

坂道を降りたところの 小さな喫茶店
君は珈琲よりもメロンソーダ 子供みたいだね

饒舌でもなく かといって寡黙でもない
話が上手いわけでもないから退屈もする

でもそんな退屈までちょうどいい間
小説の行間のようなちょっとした息抜き

いつの間にかどちらからともなく差し出した手を つないでる

手と手で結ぶ 少し不恰好な蝶々結び
隙間もないくらいに 互いを思う気持ちで満たされてる

積み重ねてく 日々は積み木みたいだ

ジェンガみたいにさ所々 出っぱって
今にも崩れそうだ だけど絶妙なバランスで うまい具合に立っている

金木犀の香るなだらかな坂道は
ゆるやかに 空の果てまで続く

坂道を降りたところの 小さな喫茶店
君は珈琲よりもメロンソーダ 子供みたいだね。

2016/04/18 10:13



[191425] だから私は詩を書く
詩人:羅憂里 [投票][編集]


自分で書いた文章が一番好き
やっぱり一番落ち着くし
一番共感できる
だから大好きだよ

あの頃から年月経って
私は少しは成長して
いろいろ変化もあったけれど
きっと何か大切なものは変わっていない
ここに帰ってくると
過去に支えられて生きてるんだなって思う

私は私だ
私はいまだ自分で自分のことがよくわからないけれど
私のことは私にしかわからないってことわかってるよ
他人に理解されなくとも
君の詩を読むとわかるんだ

2016/04/18 02:13



[191424] 生ハムチーズワイン
詩人:カィ [投票][編集]



幸せな組み合わせ

君とのセックスとか
好きなアーティストのライブとか

それと同じくらい

ドキドキする

気持ちいい

自分の表現方法は今はこれなんだなって思い知らされる。

僕が僕でいるために

セックス以外の1つになる方法

会場の雰囲気と仲間の表情と呼吸を感じて

相手の思考を先読みする

張り巡らされた伏線が1つになる時

最高にワクワクする

繋いだ手から伝わる思いが

今度は君が頑張る力になればいい

そうやって今まで守られてきたこと

忘れてたわけじゃないけど

あの頃の先輩のように自分が守れてる自信もないんだ

少しでも近づきたくて

あの頃の遠い未来にいる今。

生ハムチーズワイン

今日の胃が痛くなるよーなイベントをこなした自分へのご褒美。

あと少し。

逃げずに向き合え!

2016/04/18 00:37

[191423] 10年
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

天気予報じゃ
午前中までどしゃ降りの雨の筈だった

「向こう側の交差点からここの前を通りが出来上がりますし
小学校迄なら歩いて10分程です…。」

不動産屋の話しを聞かされた
中古マンションの四階の窓辺から見えるのは
数台のパワーショベルが
町並みの所々を虫食のように住宅の取り壊しをすすめている様子だった
すぐにでも道路ができあがりそうな物言いだったのに
もうあれから随分たっていた

朝日の中
雨上がりの水溜まりから
犬が水を舐めているのだが
よく見ると首輪に鎖をひきずっていて
その端にまた首輪があって
ボロボロの犬の頭らしきものが繋がれ
時折、臭いを嗅ぐようにしながら亡骸を舐めたりしていた

亜熱帯地方特有の気候の気紛れさに
気象台は予報なんて宿題に
鉛筆の先が折れるような心持ちで
キーボードのキーを打ち込んでいるのかもしれない

乾き始めた
コンクリートの瓦礫へ向け
あたりに粉塵が振り撒かれないように絶えずホースで水をまく作業員

ズルズルと犬の首を引き摺りながら
あの犬はどこへ行ってしまったのだろう

なにも分からぬまま














10y

2016/04/17 20:22



[191422] 椰子の実
詩人:どるとる [投票][編集]


覚めた夢のあとにもまだ消えない
あなたの面影が 寄り添っているよ

時間から 外れた場所で生きる
あなたの 笑顔を思いながら

色彩の雨は モノクロを塗りつぶしてく
それは波にさらわれた貝殻の模様

どしゃ降りが 窓をはげしくたたく
さよならもどこか優しく頬を流れる

海を渡る 椰子の実ひとつ 宛もなくさまよう

白い砂浜 大きなパラソル 空と海の青。

2016/04/17 14:01



[191421] 波浪警報
詩人:どるとる [投票][編集]


波にさらわれてゆく
ひと欠片の命が たどる足跡を 雨が消してく

さよならも 輝いて
手を振る影が 遠くなって
明日にはまた 側にいる大切な人。

2016/04/17 13:49



[191420] 七色レコード
詩人:どるとる [投票][編集]


街中に音符の雨が 降っている
ドシラソファミレド 人の足音も 話し声も
それは素敵なメロディ

涙が 地面に落ちるまでの間に
僕はそっと君の 涙を手のひらで
こぼさず掬い上げたいのに

物語に そっと雨が降り注いで
レコードの針 落とすように 音が溢れる

悲しいよって 言っているように聞こえたの
少し遅れて差し出す手が 傘を握らせるけど
君は敢えなく涙に濡れてしまう。

2016/04/17 12:59



[191419] 蜘蛛
詩人:どるとる [投票][編集]


糸を紡いでゆく きれいな螺旋になる

六角形の家を 糸だけでつくる

その八本の便利な手足で

虫じゃないよ 六本足の虫じゃないよ

蜘蛛は てらてらの

夜明けに輝く巣の真ん中で

そのたくさんの瞳で何を見てる。

2016/04/17 12:39
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