詩人:どるとる | [投票][編集] |
旅ゆくあなたがどうか幸せであるように
祈る僕の言葉はさざ波
遠くから押し寄せる小さな 贈り物
何も あげられるものはないけれど
餞の代わりに ぬくもりをひとつ
心に植えた種は
やがて芽を出して
色とりどりの花が咲く
その日を今は 待ちながら暮らすよ
他愛もない日々を。
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
脈打つ 旅行かばん 信号は
甘えたくて 頼られたい
両利き系の 頭脳も 搭載だもの
暴こう 黒幕の実像 気遣いの人 柔だね
開き直りこそが 美点な 壊し屋だってさ
嫌いじゃないよ 可笑しな現状も
誇張し過ぎてる 前の段階で 突拍子もないと
徒花さけと 瞬くまに破裂し 泡だって消える 木もれ日と
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
保険を掛けてから味見すると塩からいんで
鬼だとか放蕩息子って罵られるのは本望だと告げれば
尖塔の頂にでもペアを仲むつまじく吊るしたいと断想する
おれが今度は絶縁状やら叩きつける番なんだろう
互いに歩み寄るチャンスも潰し合うなんて最低なわけ
観念せざるを得ないのは心やすらぐ場所じゃないって事だ
先へ行くと分岐点があるならば異なる道に進むのも否定しない
きみが春の跫音を鳴らすのに誇るだけの価値はあるって
臆病者にならないで物申す勇気など持ちながら
少しでも重荷を軽くして長いトンネルと訣別しようか
余白まで埋めつくす景色へ賭けるのが共通項になれ
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
一般論としてのポジティヴはあんまり優しくないんだろうって思う
まったく未来への希望を見いだせない位置からすれば
相手にされなくって突き放された感覚なんて陥ってく
うっかり言い訳や弱音など吐いちゃう気持ちもくんで
認めながら力づけてこそ究極のポジティヴなんじゃないか
なんて事を田舎でくすぶってた道化者がほざいてる
競走でのスポットライトを浴びない場面に飽きて
ぼんやり路傍へ腰をおろし人の流れへ視線なんか送り
苦痛にゆがむ横顔ばっかり観察し続ける抜けがら
あっかんべえで先頭に立つと追い越した集団まで叫べ
変わろうとしてもしなくっても結局は少しずつ成長するだけなんだよ
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
大人しい印象までもたれ
気まぐれに書きなぐってみる
完璧な人間なんて遠く及ばないんだから
例えば新しい惑星を探し求めたり
宝の在処をえがく地図や鍵も尋ねるにしろ
話すよりも聞くほうが好きと自負しながら
上手かどうかについては疑問をいだきたがる
雨がそぼふる街となり
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
売名だなんて上等じゃないか
だますのも突き抜ければカリスマになるものかと感心する
とあるぺてん師がでっちあげた業績と比べりゃかわいく思えちまう
おれは星の数ほども夢を大空へ描きまくって
そのナイトメアやメルヒェンのほとんどは没なわけ
ひと握りでも実現したら御の字なんだってば
きみならリストの全体像を読み取れるはず
いわば夜気もつんざくハイライトなど浴びながら
人波だろうと遊覧するまでだ
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
きみの傷痕をすっぽり包む絆創膏なんて無く踏んだり蹴ったり
にじみ出てくる膿や我慢できない痒みに囚われる身は悩み苦しむ
おれの胃袋を充たす丼の味わいに物足りなさも覚えながら眼鏡が曇る
痛む心のひだまで遮る雨宿りとは早めに廃棄したがる疾病も抱えっぱなし
詩人:旅人モドキ(左利き) | [投票][編集] |
情ってのは割り切れなくって困りものだ
どうにも危なっかしくて手に負えやしない
それを頭に入れて扱わなきゃと考えてんのさ
だからこそ理をもって先など読んで策やら練れ
まっしぐらに突っ走っちまう点まで思い描ければ
ちりばめられた言の葉も探って拾う路が待っている
詩人:どるとる | [投票][編集] |
鏡に映る 僕の姿が
魔物に見えた日に
世界は 変わったよ
時計は 音もなく
ただ回り続ける
神様の手のひらで
春が笑った 朝
言葉は ただの空気になる
壊れた 玩具を捨てられない心が覚えたのは
死の匂いがするさよならだ
花が咲く街に 涙の雨が降る。
詩人:アサスケ | [投票][編集] |
夏の出口の匂いがする真夜中
いつものように君と手をつないで歩いた
もうすぐってわかってるけど
まだこうしていたいから
わざと迷子になったんだ
時間も言葉も
距離も優しさも
一緒にいたのに
なにもかもが
足りなかったね
僕らには
冷たくなってしまった風は
もう味方じゃないから
そっちじゃないとささやくけど
気づかないふりして
振り向かないで
あともう少しだけ
優しい蛍達とさまよっていよう
君が泣き止むまで
最後の笑顔が見れるまで