| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
黄金色の風が 闇をさらって
始まる朝の ページを一枚めくった
夜明けの街 いつも通りの時間に日は昇り
いつも通りに 僕は目覚ましに起こされた
テーブルに並んだ珈琲とマフィン
軽く平らげて お腹を膨らませたら
まばゆく輝く光の絨毯を広げよう。
| 詩人:清彦 | [投票][編集] |
心…どうする?
湿気 部屋 ひとりきり
空白 ノートは無駄
思考はぐるぐる
手足はいつも動かない
年金の問題にしても
いつだって、そう、甘やかして
ほったらかしておけば
腐敗 怠慢 妥協 裏切り
人と何かを強く結ぶには
信念が要るってのに
システム テクノロジー
組織、社会、団結力
出来上がった枠の中
飼い殺し、いや、甘えだ
おかげでそれなりの毎日
本来はもっと弱肉強食だった
獲物を狩って喰っていた
いつしか言葉と文字が発明され
知識の継承を積み上げて
安泰の上に文明が建ち
おかげで一見、平和な今日さ
誰が僕の事を見ている?
善も悪も枝分かれしてしまって
小さなコミュニティのはしっこで
今日も誰かが歌ってる
僕は誰を見ていればいい?
完全なる不完全を目の前に
横たわる堕落した部屋の角
今日も意味もない落書きが増える
全てはいつもホラ
空虚だよと仏が嘲笑ってるね
もて余した自由を使いきれない
小さなこの僕に
間違いのない本当の何かを
誰か僕に見せて下さい
| 詩人:カィ | [投票][編集] |
捕まえようとすると
逃げるくせに
要らないっていうと
ずっとそこにいて
それならそれでいいやって
もう顔も見たくないって
放り投げた
ごめんね
僕が弱かったばっかりに
上手く笑えなかった
桜吹雪の中
歩く君が
キレイすぎて
目が離せなかったのは本当だよ
捕まえようとしたら
すり抜けてゆく桜の花びら
君と重なって
上手く笑えなかった
春が来たね
君の好きだった春
サクラ
今年も満開だって。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
同じ屋根の下で 同じ釜の飯を食べて
同じ時間を過ごし同じようなことで悩んで迷って
でもすれ違うよ もしかしたら他人よりも
憎んでしまうかもしれない
裏切ってしまうかもしれない
でも 肝心なときはいつでも
ひとつになって どうしたら
うまくいくのか 真剣に考える
手をつないだら離さないよ
生まれたときから僕らは
どうしようもなく家族だ
泣いて笑ってたまには怒って
喧嘩してもまた何度でも
仲直りして明日にはけろっとしてる
巡りあったことは偶然なのかな
それとも運命なのだろうか
そんなことを考えながら
血でひとくくりにつながった輪の中にいるよ
夕暮れに沈んだ 街は項垂れて
元気なく 影を落としている
素直になれず傷つけた 昨日を反芻する
言い過ぎたかなあなんてあとで思い病むのが
いつも 変えようと思っても変わらないことだ
一緒に洗濯しないでという娘
会話もない息子 愛想のない妻
理想と現実の差
小さかった頃はあんなに
かわいかったはずの子供たちが
いつの間にか大人になって
生意気な口を利くたびに
すぐに手を出すようになって
叩いた 拳を見つめながら
泣きながら どうしてこうなってしまったのか
殴られたほうももちろん痛い
でも殴ったほうも痛いんだぞって
お決まりの台詞言いながら 素っ気なくごめんって 言ったよ
言葉を探していた 頭の中に 散らかったたくさんのそれらしい台詞を
これでもないあれでもないって 模索しながら 諦めそうになりながらも
父である自分を 思い出して 伝わらずとも 言葉を 語り聞かせてく心を込めて
その拳には 厳しさと優しさが 握られている。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しいときは必ず誰かがそばにいてくれるほど
みんな暇じゃないしそれを求められもしない
円周率から 体にあるほくろの数まで 覚えてるのに
記憶をさらってみても 満足に人を愛した試しはない
大丈夫、大丈夫って言い聞かせた
あの 夜は どこまでも朝を遠ざけたの。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
浴衣を着付けてもらったの そう言う君に
付き合わされて 祭りに 行った数年前の夏の夜
あまり人混みが 好きじゃないけれど
君の言葉にはなぜか 断れずに了承した
ほら見たことか 思った通り 人でごった返していた
神社の長い階段下の 夜店で 綿菓子を 頬張り笑う君に むくれてた
これ見よがしな 僕の 態度に 少しも苛立つこともなく
隣にいて笑ってくれる
多分僕は君のそんなとこに惹かれたんだろうなあ
そんなこと考えながら 歩いてる
呼び掛けた僕の声に振り返る君の背中に
最後の花火が 打ち上がるよ
夏の終わりを そっと 飾るように
三日に渡って 続いてる夏祭りの最終日
今日も 行こうって誘われて 出掛けた
君のうなじにあたりに 夏を見た
ただでさえ 暑いのに夏はさらに暑く半袖になってもまだ暑い
僕の半袖姿に あなたも浴衣着てくれば
よかったのになんて今度は君がむくれた
ほほに作った小さなかわいい 膨らみを指で押してつぶした
ただ一緒にいるだけで 楽しいのに
それ以上何もしてあげられない
自分があまりにちっぽけだ
でも 君はこんな僕さえ笑って
受け入れてくれるから それがまた申し訳ない
たくさんの人の中ではぐれそうな手を
必死になってつないで 君と歩いたね
ガヤガヤとした雰囲気の中 僕は君に気持ちを 打ち明けた
聞こえたかなあ 聞こえなかったかなあ
返事はすぐに わかったよ
少し離れたところから君は僕に
駆け寄って 少し泣きながら
僕を抱きしめた いまだ忘れられない
温もりと香りが瞬時にはじけた
これ見よがしな 僕の 態度に 少しも苛立つこともなく
隣にいて笑ってくれる
多分僕は君のそんなとこに惹かれたんだろうなあ
そんなこと考えながら 歩いてる
呼び掛けた僕の声に振り返る君の背中に最後の花火が 打ち上がるよ
夏の思い出を締めくくるように。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
明日の僕はどんな1日を過ごしてるだろう
通り過ぎてく窓から眺める景色に重ねてみる
ぼんやりと たたずむような 街並みが
悲しいときと嬉しいときで見え方が
変わるのは 気のせいだろうか
笑いながら 泣きながら たまには
落ち込んだりするのも それもまた
どうしようもなく生きているから
そうしてまた 一枚カレンダーは めくられて
暦の上に 春が降り積もる 花びらが舞う街に
坂の向こうで夏が 頭をのぞかせてる
緩やかに陽射しが 道に 降り注いでる
風景画のような景色が すぐそこにある
まっすぐに平坦な つまらない道は
歩いてても 何も教えてはくれない
涙を知らなければ わからないこともある
電車の窓から 見える 家々に灯る明かり
そのひとつひとつにある 異なる営み
今日もまた交わされるただいま おかえり
そうして また今日も 街に夜の帳が降りてきて
暮らしの 片隅に そっと幸せが 見えたら
躊躇わず言おう「なんて幸せなんだろう」
上ったり下ったりするだけの日々だ
繰り返される 毎日が なぜここにあるのか
そんなことは 誰も知らないし 教えてもくれないが
ただひとつ わかってることは
僕には守るべき人がいて 愛すべきものがある 今があるということだけ
いわばそれが僕の生き甲斐だよ
笑いながら 泣きながら たまには
落ち込んだりするのも それもまた
どうしようもなく生きているから
そうしてまた 一枚カレンダーは めくられて
暦の上に 春が降り積もる 花びらが舞う街に
坂の向こうで夏が 頭をのぞかせてる
そして長い夜は明けて坂の向こうから また
太陽がゆっくりと坂を上るように朝を連れてくる。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
ただなんとなく 流れてゆく日々はのらりくらりと
昇っては沈む 太陽が また沈めば 夜は例外なくやって来る
どうやら 太陽は昇って 辺りが明るいので
朝が来たらしいから
まずは腹ごなしだ
急拵えの なけなしの勇気を 振り絞る
ファインダー覗き込む ストロボを焚く
目映い光が 瞬いて目の前の世界を 切り取る
ほら 上出来だろう?
心に残るといいな
今日の日の 思い出が
明日の空に 刻まれればいいなあ
手筈は整ったよ さああとは ページをめくるだけ
笑うように泣いて 泣くように笑って 逆さまの心と体
魂は離ればなれ ラジコンの コントローラーと本体のようにはいかないなあ
ボタンひとつで どうにもならない
ただ積み重ねてるだけに留まる 時間
意味も理由もなく 多分僕は 存在している
せめてきっかけがあればやる気にでもなったのに
悲しいかな 自由過ぎるんだ
でも 光は今日もまっすぐにこの体を照らしている
光合成は順調に果たされている
行こう 今より
もう少し 笑える場所へ せめて
泣いてしまうくらい うれしい 場所へ
急拵えの なけなしの勇気を 振り絞る
ファインダー覗き込む ストロボを焚く
目映い光が 瞬いて目の前の世界を 切り取る
ほら 上出来だろう?
心に残るといいな
今日の日の 思い出が
明日の空に 刻まれればいいなあ。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
なんでもない 毎日が どこまでも 続いている
なんでもない 毎日を これでもかってくらいに繰り返して
いつの間にか 忘れている 誰かを 心から愛する気持ち
大学ノートの端っこにでも書かれた
落書きのように あなたを蔑ろにしている
とりとめもない1日が地層みたいに 何層にも うず高く積み重なって
まるでこれじゃ ミルフィーユ 甘ったるくて食えたもんじゃないスイーツ
寝苦しさに眠れやしない夜 そんなときに限って 頼りの扇風機は壊れる
止まっては動いてまた止まる
まばたきでもするように 赤 青 黄色を交互に繰り返す
信号に 苛立ちを隠せない 僕は 舌打ちを 繰り返す
嘘をつくことにも慣れ 嘘をつかれることにも慣れて
互いに 嘘をつきあってる 気づかないふりして気づいてる
愛のない性行為は何のために するのだろう そんな罪悪感に包まれた熱帯夜
さらに層を厚くして 熱を増してく 夏が最高気温を叩き出した 汗は止まらない
これならば機械とシタほうがよっぽどマシだわ そんな言葉が吐いて捨てられる
部屋から出てゆく 君は二度とは来なかった
僕は 死んだように暫く 無理にでも笑えない日々が続いた
とりとめもない1日が地層みたいに 何層にも うず高く積み重なって
まるでこれじゃ ミルフィーユ 甘ったるくて食えたもんじゃないスイーツ
寝苦しさに眠れやしない夜 そんなときに限って 頼りの扇風機は壊れる
止まっては動いてまた止まる。
| 詩人:どるとる | [投票][編集] |
手のひらに落ちた 小さな桜の花びらが
風に舞って またどこかに旅に出ました
駅前通りの賑やかな人混みをあとにして
僕は誰もいない 町外れに たどり着く
落ちる夕日と 河川敷 光と影がギリギリのラインで 混ざり合わず分かれてるマジックアワー
この街で一番高いビルの屋上に のぼって
見下ろした 街並み 案外 ちっぽけで拍子抜けしたよ
汗ばんだ体を 丁度いい具合に乾かしてく夜風が幾分心地いい
いつか この掌を 当たり前みたいに
握ってた 君の温もりを思い出してしまうんだ
同じ手のひらで 大切なものを 抱いてそして傷つけて 笑わせて時には涙を流させた
ごめんなさいも言わなきゃね でもありがとうも言うよ
とても百年じゃ足らない気がするよ
台所に立つ君を 後ろから 抱きしめて
愛してるって 柄にもなく 呟く僕にくれたあの笑顔
掌から伝わる 疑いようもない愛が
言葉もなく教えてくれた 愛することや 愛されるということ
その悲しみや喜び 痛みまでも 今ではどちらも願っても手に入らないよ
手放したのは他でもない僕自身だから
でもまだ余熱のように この手のひらを熱くする
度重なる思い出を回想するように僕は記憶を辿ってゆく
喧嘩した日のこと はじめてキスを交わした日のこと
たとえば あの雨の夜
でなければ あの日吹いていた風 気温まで
あざやかなままこの胸に あなたとの日々が まるごと残されてる
この街で一番高いビルの屋上に のぼって
見下ろした 街並み 案外 ちっぽけで拍子抜けしたよ
汗ばんだ体を 丁度いい具合に乾かしてく夜風が幾分心地いい
いつか この掌を 当たり前みたいに
握ってた 君の温もりを思い出してしまうんだ。