詩人:どるとる | [投票][編集] |
さあ火を 点けてフライパンの上で
焦がさないように 炒めたり焼いたり
幸せを作るんだよ レシピなんて
アテにしないで さじ加減の生き方で
笑って泣いて たまには怒ったりもして
その時々の気持ちに心は染まって
やがて 料理するように出来上がるディナー
遠くから幸せの足音がする
どんな 危機一髪も喜びに変える
幸せそうな顔で いただきます
人生を 平らげることができるかな
ごちそうさままでは終わらない物語
明日も世界は頭の上で回る
調味料にはこだわらない主義なんだ
ガラムマサラもコチュジャンもいらない
幸せを 作るのはいつだって
味もそっけもない 小さなきっかけだ
レシピを 見ているようじゃまだまだだ
型通りでは 面白くない 失敗も成功の隠し味
食べきれない皿が運ばれてくる
時間に追われて 目を回してる時計
悲しみさえも 美味しそうに食べられたら
きっと世界はもう少し違って見えてくる
明後日の 夕飯は何にしようかな
考えながら 笑うくらいがいい
決まらなくて 決めかねてるくらいが
多分ちょうどいいって気がするよ
ドミノ倒しのように うまくいくわけもない
毎日を リズミカルに こなすのは難しい
ならば どこまでもただ 能天気にやってやれ
やがて 料理するように出来上がるディナー
遠くから幸せの足音がする
どんな 危機一髪も喜びに変える
幸せそうな顔で いただきます
人生を 平らげることができるかな
ごちそうさままでは終わらない物語
明日も世界は頭の上で回る。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ここにあった たくさんの思い出は
いつの間にか僕だけのものになったよ
春の終わりに 跡形もなく消えた
まるでそれが当たり前のように
世界はあなたを描くことを忘れた
描かれた 絵を消しゴムで なかったことにするみたいに
僕があなたを思い出すとき
あなたはいつもそこにいなくて
でも こうして瞼閉じればたくさんの
君が あふれるくらい 浮かぶのに
もう一度瞼を開ければそれがすべて
僕の中に残る面影だったと知るんだよ
いたずらそうに笑う顔も 喧嘩してやっと仲直りしたあとに見せる涙も
全部ここにあるのにそれは僕だけにしか見えない思い出
雲の切れ間に 光が差して
雨上がりの空に のぞいた太陽
あんなにきれいな桜も散るんだね
君は春の終わりは嫌いだって
寂しそうによく言っていたのを思い出しながら縁側で日向ぼっこしながら 猫とじゃれる君を夢に見た
あなたとの思い出をひとつひとつ
思い出して あなたが残した足跡を辿る
あなたが好きだった場所を巡った 二人でよく行ったあの水族館
夕暮れの 空が水面に映る 花びらを浮かべた 透明な河
君がよく作ってくれた 不味いオムライス もう食べられないんだ
それはこの世界で空と僕だけが知るあなたのすべて
さよならが 言えなかったことよりも
上手くおはようが言えなかったことよりも
もう少しだけ もう少しだけ 願えば願うほど二人に残された時間はあまりに
短くて いくら笑っても ちっとも足らなかったよ
でももう君はいないんだ 僕は笑いかたさえ忘れたよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ただありふれた 毎日の中にある
他愛もない営みに寄り添う影が
たとえば あなたを思う愛なら
遠くから送られる眼差しは
海を照らす灯台のように
あなたの幸せだけを祈る 燈(ともしび)
忘れないで いつかもらった愛を
どんなに時が過ぎ去っても
遠い時間のあいだに別れてしまっても
あなたがもらったその愛は
あなたが幸せになるための
お金より何より価値のある財産
それをかなぐり捨てるなら
あなたには多分幸せになることなどできはしないから
いつでも 思い出して いつだって
あなたの手を離さなかった温かい手を
心では わかってるのにいかんせん
素直になれずにまたそっぽ向いて
意味もなく 強がって 悪ぶるけど
似合わない言葉が君を傷つける
空を渡る 雲のように 行く宛のない旅に出る思い出と一緒に
浮かんでは消える あなたとの日々を
何一つ忘れたくはないのに
時々 忙しさにあなたを思う暇もないまま
ふいに 思い出したあなたの笑顔を
慌てて 忘れないように 抱き寄せる
本当に大切なものは いつだって
失うことなんかないんだって気がした
こうして瞼閉じれば イメージの向こうに浮かぶ あなたのあの優しい背中
思い出すたび 少しずつ色褪せていく
それは 仕方ないよ
あなたとがいる毎日が まるで 当たり前みたいに思ってた
あなたのいない 部屋を見渡して気づいた
あなた一人 いないだけなのに
なぜだろう それ以上の寂しさがある
今さら あなたの存在の 大きさに面食らったようになる
あなたがもらったその愛は
あなたが幸せになるための
お金より何より価値のある財産
それをかなぐり捨てるなら
あなたには多分幸せになることなどできはしないから
いつでも 思い出して いつだって
あなたの手を離さなかった温かい手を
あなたが残してくれたたくさんの思い出を。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜は明けて 穴ぼこだらけの罠を掻い潜り
君は どこまでも 宛もなくかじをとる
旅の行く末を 見守りながら
のらりくらりの 毎日は徒然なるままに進む
そんなに 楽しくないかも
これからの人生
でも 退屈はしないかも
だから もう少し生きてみよう
この 予感を 希望に変えて。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつも僕の夢の中で君が笑うよ変わらない笑顔で
もういない人なのにいない人ほどどうして思うのでしょう
泡になったように消えたように思ってもい
思い出だけが影のように残ってる
夢から覚めれば それは夢のような
幸せな時間だったと微笑ましく振り返る
笑ったこともただ泣いたことも
今ではすべてが幸せだったと思う
だからさよならは 言わないでおこう
君がただの幻に ならないように
ファインダー覗き込んだら君も向こうから覗き込んだ
そのいたずらな笑顔が堪らなく愛しくてたまらなかった
こんな気持ちを 言葉で縛り付けることなんかできない
それほど幸せでした
息継ぎするように 水面を目指すダイバー
岸に上がったら 狭い部屋が広がってる
気づかないあいだに大切なものを随分
見失っていた そんな気がするこの頃は
見えないものばかりに気をとられ
見えているものが見えずに
ありもしないまやかしに騙されていた
でも君はここにいたんだよ
今ではもう嘘にしかならないけど
夢から覚めれば それは夢のような
幸せな時間だったと微笑ましく振り返る
笑ったこともただ泣いたことも
今ではすべてが幸せだったと思う
僕ばかりが愛していたつもりで
愛されていたのは僕の方だったよ。
詩人:タキシード詩者 | [投票][編集] |
変わらないでいて、と言われたので、
無邪気さと誠実さで答えてみれば、
ズルさや嘘も必要だよと諭され、
自分勝手な人は嫌いと愚痴る君の、
顔色や仕草を伺いながら優しくすると、
時には我を忘れて欲しい、と甘えられて、
私、嘘はつかないけど、我慢もしないからね、
って言うくせに、人一倍、良識人で気遣い屋の
溜まりに溜まったわだかまりがその涙でしょう。
納得いかないことは全否定するのに、
何したい、って聞いてみれば、
自分で考えてよ、ってお説教されて、
こっちが悩んでいるうちに、
もう次の目的地を目指してる。
隣に居たい時には、どこか行っちゃって、
眠いのにくっついてくる。
放っておけないのに、守らせてもくれない君が、
そばにいるうちは気が気じゃありません。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
照準絞って 狙い定めて 被写体をとらえる
脈絡のない日々が 徒然なるままに過ぎてく
大袈裟な話 この世界は
いくつかのベクトルで 構成されてて
多分僕らはそんな全うな正しさに 呆れ果ててるだけ
何かっていうと 文句言って
しばらくしたら勝手に眠ってしまう
焦らすようにページをめくって
暗幕で世界を覆って
嘘も本音も 混ぜてしまおう
突き刺すように降り注ぐムーンライト
この心は あなたの虜
詠み人知らずの歌を歌おうか二人で朝まで
海底二万里の ロマンに酔いしれながら
もう 引き返せない道を歩いている
空回りする トーク
うまく舌が回らない
焦らすようにページをめくって
暗幕で世界を覆って
嘘も本音も 混ぜてしまおう
突き刺すように降り注ぐムーンライト
この心は あなたの虜。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
止まれない思いは このまま星になる
どこまでも行くような 気持ちで行く
空にかかげた旗が揺れて あきらめそうなら
夢なんか最初から見たくなかったよ
だから現実のものにするのさ この痛みも苦しみも ちゃんと意味を持たせるように
翼を広げた 空を飛ぶ鳥の形に
よく似ている 走り出すランナー
追い越せ追い着けと生きてきたけど
気づいたんだよ僕は誰と競ってるんだ
スタートラインから遠く離れた場所で
そんなことを今さら悩むとは思わずに
立ち止まった道の途中 途方に暮れ
見上げた空に流れた星がきれいだった
だから どうでもいいや どうぞお先に 行ってください
僕は僕のペースで ゴールを目指すから
走り出したらそのまま星になる
旅に出るなら夜明けを選ぶよ
よく晴れた青空に 抱かれてる
白い雲が それはそれは気持ち良さそうに泳いでる
たまには休むくらいの ペースでいい
無理はしないよ 涙もちゃんと流すよ
前に踏み出す力で ロケットスタート
何を望んで僕は走るのか わからない
少しだけ 場違いな組み合わせだ
神様も酷なことをする 向き不向きがある
僕は生きることがとても苦手だ
だから簡単に命を粗末にしたがる
だけど捨て去ろうとするたびに 惜しくなるよ だからまだ
しぶとく生きている
走り出したら そのまま星になる
止まれない思いは 加速をつけていく
追い越せ追い着けと生きてきたけど
気づいたんだよ僕は誰と競ってるんだ
スタートラインから遠く離れた場所で
そんなことを今さら悩むとは思わずに
立ち止まった道の途中 途方に暮れ
見上げた空に流れた星がきれいだった
だから どうでもいいや どうぞお先に 行ってください
僕は僕のペースで ゴールを目指すから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
知らない色とか形とかがあるなら
僕は探しに行こう それを理由に
生きるのも 悪くはないなあ
この世界を染めている 色に
僕も染まりたい
そう思うとき 僕の心は 目を覚ます
目の前にイメージで描いた
想像だけで 描いた
ドアを 開けて
知らない世界にアプローチ
知らない世界を リサーチ
見聞きするすべてがあざやか
ウェルカムニューワールド。