詩人:どるとる | [投票][編集] |
台風の目の周りをぐるぐると回る
台風何号 接近中
やがてこの東日本を飲み込んで
大荒れの天気が予想されます
秒読みと同時に棒読み開始
キャスターの冷めた目が画面いっぱいに拡大されて見えるよ
おかしくなりそうだ
言葉までも なんだか他人行儀な風体
この街から抜け出したくて走り出した
防波堤 意味もなく突破されて
津波が街を飲み込む悪夢の映像
水に恐怖を感じるなんてくだらない
自然の驚異の目の前じゃ
僕らの命はひどくちっぽけだ
台風東日本上陸 避けられそうもない現状
台風東日本上陸 予想される雨量に注目
おごり高ぶる僕らを叱るよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ショートストーリーの足跡を
追いかけて たどり着いた
持ち前の科学力で空に手を伸ばした
流離いの旅人が水を求めるように
僕もまた 身にあまるようなお金より
ただつなぐための手を探してる
少しずつ大人になっていく君を見てるよ
景色が回るよ なんともまあカラフルな幻
たどり着く先がたとえ小さいとしてもそれでもいいんだ
好きなように歌を歌い 今を指し貫く一本の矢になるんだよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
光が空に反射して雲の影が水面に浮かぶ
退屈なはずの時間が泡となって 消える
硝子の箱に 泳ぐ魚の影を目で追えば
あたかも 海の中にいるような気持ちになる。
詩人:矢野元晴。 | [投票][編集] |
ただ
隣に居られるだけでよかった
僕からは連絡できない
来ないはずの連絡を待つばかり
君のことを想うと眠れない
この先、君以上に好きになれることは
無いと思う
詩人:IKUMI | [投票][編集] |
やっと恋愛できたと思えた。
でも…
この身体が邪魔をする。
私にはきっと恋愛なんてできない。
お見舞い内緒で庭に来てくれて、
ギターで私の好きな曲を弾いてくれて
歌って?って言ってくれて…
子供堕ろした事も
確かに殺したかもしれない。
けど、全部自分が悪い訳じゃないよ。
巻き込まれただけだと思いなよ。
そう新しい考えをくれた人だった。
けど…
子供好きな彼とは一緒にいては
いけないんだ。
私は産めないから。
産めても可愛がれるかわからないから。
私には彼を愛する自信も勇気も余裕も
きっとないんだよ…
孤独なあなたを孤独な私が
愛してはいけない。
あなたをこれ以上…
孤独な思いをさせてはいけない。
私なんかより、
歩み寄ってくれる人を探して
幸せになって下さい。
普通で身体が健康な女の子と
幸せになって下さい。
私にはできないから…
詩人:どるとる | [投票][編集] |
真夏の太陽光線が降り注ぐ 雨のように
水しぶきを 撒き散らす噴水が描いた虹
真昼の公園 30度を越える猛暑
汗ばんだシャツは洗濯機に放り投げた
やかましいほどの蝉しぐれから逃げ惑い
たどり着いた静かな神社 赤い鳥居
大きな木で いつまでも鬼を待っている。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
意味もなく ささったままのコンセント
一瞥するだけで見渡せるだけの狭い部屋に憩う
手をつないだり離したりするだけの
つまらない上にありふれた日々が過ぎる
逃げるように 遠ざかる 時計の針を
追いかけても 捕まえられないのさ
誰かにとって 何気ない時間も
ほかの誰かにはきっと かけがえのない時間で
あっという間になくなるこの ちっぽけな数分が 熱いコーヒーの中で溶ける砂糖の役割を果たすなら
甘さはまだ 余韻のように僕を 幸せから解き放たず
路地裏に 落ちる光と影の対比
猫のあくびと まだ解き明かされてない 宇宙の不思議
雑誌の付録に 残念がる君を眺めているこの時間もまた 味わい深いものがある
レコードは回る 盤面に刻まれた コードを読みながら メロディがあふれる
曖昧だった感情が少しずつ色を 帯びてくのを どこかで 感じながら
今だけは 時間が止まってほしいと 願う
容易にコーヒーを 軽く二三杯は飲めてしまえる数分で ささやく愛は
いまだかつてない 酸味を残すから 恍惚の表情で 受けて立とう
星のような輝く言葉探してる その途中で出会った二人は
いつの間にか 同じ空を見上げて 誓いあったよ
誰かにとって 何気ない時間も
ほかの誰かにはきっと かけがえのない時間で
あっという間になくなるこの ちっぽけな数分が 熱いコーヒーの中で溶ける砂糖の役割を果たすなら
甘さはまだ 余韻のように僕を 幸せから解き放たず。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
回る土星の輪っか論文に追われる日々
遠くから眺めるのと間近で見るのは 大違い
形は変わるよ 本当も嘘も
ピエロになってみるのもいいね
つまらない愛を歌って
指先絡める 情熱のフラメンコ
羽を抱く天使のシルエット
荒川アンダーブリッジを読んで
息つく暇もなく課せられる宿題のお相手をする
冷静と情熱の対比 横浜ベイブリッジとタピオカミルクティ
かけがえのない数分
せわしない日常描写
ああ世界を構築 今はまだ 小さな夢
まるで ひとつにならない 感性。