詩人:どるとる | [投票][編集] |
所在なさげな 影が揺れる 頼りない背中に
陽射しが 落ちて 地面に転がる
どんな 言葉なら君は笑ってくれるだろう
迷ってばかりの手でつかんだものは君の手でした
ありきたりの暮らしの中に 灯る
ささやかな明かりを消さないように
笑っている君や泣いている君を
この 節穴の瞳に焼きつけて いつまでも
僕らを性懲りもなくつないでる思いに
年をとらせるものかと 誓ったところです
ビルばかりの景色 東京の街 日は暮れて
橋の上から 落ちる夕日を見るよ
いくら言葉にしても足りないほどの思い
終着駅なんかない旅をしている 時間の列車に乗って
少し 至らない部分を残して 僕は不完全でありながら完成形
躓いたって弱音を吐いたって
多分 君は笑ってくれるんだろう
断りもなく吹き抜けてく風に乗せて
もうひとつ足らない思いを あずけたよ
うまくかき消したつもりの悲しみも
ほら時折 はみ出してしまう
人知れず 泣いてる
大切な人だから
見えてしまうし気づいてしまう
それが 余計なお世話のようで
でも、ありがたくもあって
放っておけない僕はとりあえず
迷うけど 誰より君の近くで 誰より 君を知っているつもりで
心のテーブルに 思い浮かぶだけの
たくさんの君を並べてみる
ありきたりの暮らしの中に 灯る
ささやかな明かりを消さないように
笑っている君や泣いている君を
この 節穴の瞳に焼きつけて いつまでも
僕らを性懲りもなくつないでる思いに
年をとらせるものかと 誓ったところです。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
手をつなぐ ことの意味を
何度でも かみしめながら
僕は歩いていくだろう あなたの歩いてるすぐ近くを
愛してるって 何度も 繰り返したあの季節に
僕は 思いを 置いてきたの
もう 二度と帰らない
人に 伝えられる言葉はひとつもない
ならばせめて あなたがくれた思い出を
僕は 忘れないで明日につなげてくよ
つないでは 離れていく手のひらを 伝うあたたかい血潮
ぬくもりだけでは心もとないから
憎しみさえも 分かち合うんだよ
幾度となく 夜は明けて また日は暮れて
窓の外には 星たちが夜を飾ってる
何気なく繰り返す 毎日の中には
宝物みたいな 価値ある 宝石の日々
待ってても雨は止みそうもないから
雨宿りをしよう 少し気長に
手をつなぐこと その意味を探しながら
強く握りしめたら つぶれてしまいそうな柔らかな手ざわり
二度と離すまいと誓ったあの日の僕にあった
思いは今の僕には とても得難いものだ
ギュッと 結ぶように つないだ手
時に ほどけてゆく手
いろんなふうに 眺めながら手のひらに透かして見てる
ただ愛してる そんな安易な言葉だけでつながってた僕らを
つないでは 離れていく手のひらを 伝うあたたかい血潮
ぬくもりだけでは心もとないから
憎しみさえも 分かち合うんだよ
ふいにたどり着いた海岸
遠ざかる波に
誰かの面影が ゆれていた。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
海を見渡す 燈台の明かりが 今日も
サーチライトのように港町に
優しい眼差しが 陽射しのように降り注ぐ
この街にはどれだけの 人がいて
どれだけの 悲しみや喜びがあるのだろう
ふと気づいたこと
流れる 涙のあとを追いかけていくことはできないから
せめて 悲しくても泣き止んだあとには笑ってごらん
明日は晴れるって いつでも信じながら
それでも心配なら 傘を持って行きなさい
希望という言葉に 振り回されながら
歩いてきた人生でした
燈台が海を 見守るように僕は あなたを見ているから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
寝惚けたように ぼんやりとして目覚めた朝に
カーテンを まず開いて こぼれる光に包まれる
白紙のままの 思い出の片隅に
咲くように 影落とすあなたの笑顔
まるで 今も昨日のように僕をあの日に返すよ
真新しく あるべきものの形をそっと
縁取って 変わらないままのあの仕草を
ストロボで焼きつけた季節よ
短すぎる命は蝉時雨 そっと夏を 染めた
神社の長い階段 川に流した送り火
二度と咲かない花火 たくさんの夜店
すべての 景色があの日の僕を 覚えてる
だから 涙が 溢れ出すんだろう。
詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
ねぇ、君
俯かないで
顔を見せて
本当は知ってたよ
君に悪意はなかったってこと
怖かったんだよね?
自分を保てなくなるのが
自分が自分でなくなってしまいそうで
それは耐えきれない程の恐怖だった
だからこそ
いっぱいいっぱい
傷つけ合いすぎたんだ
きっと誰も悪くない
もちろん君も悪くない
お互いに臆病すぎたのかもしれないね
私はね
君の子供に返った姿が
大好きだったよ
心を許してくれてるような気がして
安心して甘えてくれてるような気がして
とっても嬉しかった
たくさんたくさん
癒してあげたい
もっともっと
甘えさせてあげたい
そんな風に思った
弱気な姿も格好悪い姿も
人に絶対に見せない君だから
心の安らぎの場に
なりたかったな
別に弱くてもいいよ
別に臆病だっていい
醜い姿があったって
狡くたっていい
全てを受け止めるから
あれからね
君のいろんな事を
知ったよ
それは当然
良いことばかりじゃない
むしろ他の人からしたら
目を背けたくなることばかりかもしれない
けどそれを知っても
いくら憎んでも
君を嫌いになんてなれなかった
君はただ
今を賢明に生きている
それだけのこと
今の私ならきっと言える
「辛いときは私を利用して」
人に甘えることが
苦手な君だから
この言葉が一番
良かったのかもしれない
さぁ、君
涙を拭いて
顔を見せて
この暗闇を
抜けるまで
君の手を
しっかり握りしめているから
君はあの
光ある世界に
飛び立つべき人なのだから…
詩人:どるとる | [投票][編集] |
降り続く 雨に傘なんかいらない
傘なんか放り投げて ままよ 濡れよう
宇宙飛行士の 気持ちになって
浮遊するのさ
呼吸するたびに 熱い 吐息が
白く曇る まだ少し夜は冷えるな
見上げた空の 向こうに輝く 星の名をつけた
年老いた 夢追い人は 明日の自分に手紙を託した
「未来はポケットの中で息づいてる」
大切な言葉にしよう
いつかその言葉に恥じない歌 歌えるように
「宇宙飛行士への夜想曲」
イメージしてるのはそんな絵さ
さあ 行こう
冒険活劇小説の 主人公気取り
流星が雨のように降り出せば
夜空は 大きなスクリーン
クリントンイーストウッド
バックトゥザフューチャー
時々 ウッドペッカー
大好きなものにある 光に 魅せられてる
僕という物語のテーマにしよう
いつか大切な誰かに教えてあげられるように
ちぐはぐで曖昧 足取りはきわめて 重く
とても 完走できそうもない
だけど 山高々に 頂を 見上げれば
案外 めざす場所は近いんだな
見上げた空の 向こうに輝く 星の名をつけた
年老いた 夢追い人は 明日の自分に手紙を託した
「未来はポケットの中で息づいてる」
大切な言葉にしよう
いつかその言葉に恥じない歌 歌えるように
変わらない気持ちと声で。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ビルの屋根の上 ツバメが見下ろす街
定点カメラみたいにツバメの視点で
すっ飛んでゆく 翼
雲を 突き抜ける
風を かすめてく
胸くそ悪い ニュースは時計の 外へ
ゴミのように放り出して
人混みかき分けて 会いにゆく
ギターを たずさえて彼方へ
地上に落ちる隕石 炎にまかれて粉微塵
別れ別れの旅 ツイてない運命を笑う
地図上に 着陸
風速 30メートル
流れ去る風景
東京の街 川をはさんだ丘に咲く
桜の花びらが 風に乗って 遊んでる
くちばしに 季節をつまんで
水溜まりよけて物語は確信へ。
詩人:紙一重 | [投票][編集] |
仕方ないと
言い聞かせる
良いことばかりじゃない
今までの防御力じゃ
切り抜けられないんだと知る
当たり前だと思ってたことが
ひっくり返ったり
自分の今までを反省したり
余計なこと色々考える
下向いてる間に
3つくらいパンチくらった
やっぱり きついよねえ
詩人:IKUMI | [投票][編集] |
目覚めるとそこは自宅じゃない。
白い天井に白い部屋。
バタバタとうるさい足音。
人の話し声。
聞こえたのはそれ。
1人じゃないようで、1人のような気がした。
する事がないから、ボーッとする。
太陽が眩しい。
私もあの太陽の下を最近まで歩いていた。
懐かしいと思ってしまう。
あの時の自分が眩しいよ。