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[191058] 悪魔と人形
詩人:♪羽音♪ [投票][編集]

優しい悪魔に
心を売った日
あれから人生は
バラ色に満ちていた

こんな私には
勿体なさ過ぎるほど
甘い夢だった

なのに…

この胸の痛みは何?
この息苦しさは何?


自分の力ではアナタを
拒めそうにないから
何度も悪態をついてみた

でも本当は知っているの
そんなことをしなくても
アナタはきっと
私を忘れてるって


アナタは沢山の
女性を惹きつける
そんな魅力のある悪魔
今更、アナタが私の元へ
戻ってきてくれるなんて
初めから有り得ないこと

そんなものは
お伽話だって


アナタは薔薇のような人
美しく儚く
官能的で誘惑的で
その薔薇を一目見ただけで
吐息が漏れてしまう


自分でも
どうしたらいいのか
分からなかった


ただただアナタに
こんな姿を知られたくなくて
たくさん強がった


でも美しい薔薇には
棘がある
それは私の心に
深く深く突き刺さり
毒々しい赤が
滴り落ちていった


それを見透かした悪魔は
ニンマリ笑いながら
貪り尽くしていった


私は泣きたいのに
涙は枯れ果て
心は痛みすらも
感じなくなった


その瞳には何も
映すことはなく
その耳には悪魔の
高らかな笑い声しか
聞こえなかった


あの日から私は
悪魔の玩具になった
私はただただ黙って
側に寄りそうお人形


「私は心が無いから、ずっと一緒に居られるね。やっとずっと一緒居られる」


平坦な声でそう告げたら
アナタは満足げに
微笑んで
私の黒髪を撫でた

人形は忘れかけていた
仄かな幸せを噛みしめた


あれから悪魔は
新たなお人形を
手に入れた

それはそれは愛らしく
笑顔が素敵なお人形


私は使い古したお人形
心を売った瞳には
光も感情もなく
クスリともしない

ただただその瞳に
二人の幸せそうな姿が
映っただけだった

2016/03/05 03:18



[191057] 鬼の目にも涙。
詩人:IKUMI [投票][編集]


母が泣いた。



「親不孝でごめんね。」



白い天井を見ながら言うと、
押し殺した声が聞こえた。



私には泣く権利もないから耐えた。



母はひたすら涙してた。



一向に回復したり悪化する私の身体には
もう限界が来ていた事を自分が一番よく
分かっていた。



「限界まで普通の生活がしたい。」



そんなワガママを聞き入れてくれた母。



あの男殺してやると涙して言う
母に思わず笑った。



…なんて、本当親不孝なんだろうか。



愚かな自分に腹が立つ。



周りを考えなかったあの頃の自分に
言い聞かせたい…



何やってんだと。
しっかりしろと…



神様、私に一人で乗り切れる勇気を
私に下さい。



幼なじみしか信用出来ない私に
勇気を下さい。



周りを頼らないと決めた。
どんなに辛くても頼らないと。
どうせ裏切るのは目に見えてるからと。



だから、一人で乗り切れる勇気を
最期に下さい。



母の為にも…

2016/03/05 00:16



[191056] 365日
詩人:どるとる [投票][編集]


夜空に浮かぶ星に名前をつけた人が

明日には 誰の瞳からも消えてしまう
そんなことだってある

生まれたばかりの子供に名前をつけた人が

愛してるの言葉だけ残して 消えてしまう
めくられてく暦

365日の中に 一体どれだけ
笑えた日があるかな
そして 生きていてよかったと
思った日はどれだけあるかな
ふと何気なく思ったことが
僕にこの世界との向き合いかたを教えてくれたんだ

ほら心なしか昨日より少し 前を向いてる爪先

国道17号線を走る 開けた窓から
風がこんにちは
このまま道なりで

約束をかわす 指と指が
離れてしまうときは百年先くらいにしてよ

いつまでも 離したくなくて ひき止めたぬくもり

365日の中に 一体どれだけ
笑えた日があるかな
そして 生きていてよかったと
思った日はどれだけあるかな
ふと何気なく思ったことが
僕にこの世界との向き合いかたを教えてくれたんだ

ほら心なしか昨日より少し 前を向いてる爪先

夜が明けたばかりの街に 新しい 一歩を踏み出す。

2016/03/05 00:13



[191055] スターライト
詩人:どるとる [投票][編集]


疲れ果てるまで歩いた 道に落ちてくる爆弾みたいな太陽

廃線になったレールは錆び付いて
突き抜けるような青い空が 覗いてる

雲のあとを 追いかけて
風に 乗って ゆく

気まぐれな旅人が たどってゆくのは
いつか 誰かが歩いた夢の 軌跡

スターライト 眩しいくらいに輝いて
星座をつなぐ 見えない レール

指でなぞって 星から星に旅をした
あの夏を 今も 忘れてないよ

後回しにした宿題 遊ぶことのほうが 大切なんです

五月雨 蝉しぐれ 畳に寝転んで見た 夢

見えない宝物が たくさんあった

打ち上げれられた花火の 音と光
赤 青 黄色の花 咲いては散る

明日も休みだ明日はどこに行こうかな
心と 話し合って 予定を立ててみる

自転車一台あれば 遠くにだって行ける
あの夏は 思い出の中に泳いでる

誰かがまた 夢の続きを見ている
僕がもう 見れない夢の続きを見ている

それは少年や少女だけにゆるされた特別な時間

気まぐれな旅人が たどってゆくのは
いつか 誰かが歩いた夢の 軌跡

スターライト 眩しいくらいに輝いて
星座をつなぐ 見えない レール

指でなぞって 星から星に旅をした
あの夏を 今も 忘れてないよ。

2016/03/04 23:58



[191054] 透明の羽根
詩人:どるとる [投票][編集]


雨に 濡れた午後 差し出した手のひらは
傘になって 君を守るよ

繰り返し 繰り返す
命の めぐり
行き交う 刻の中で
出会い
別れ そしてまた 出会う日々

とりとめもないことさ ある日僕は

跡形もなくなって 夢の後先

透明の羽根は 飛んでゆく
誰も知らない 空の果て

新しい 色を探して
いつの日か また同じ気持ちに
出会えるために。

2016/03/04 22:44

[191053] スワロー
詩人:どるとる [投票][編集]


逃げも隠れもしないから
そっと雨に差し出した手のひらに
降りておいで 温かい涙をください

時計が王様の 顔で
時間を にぎってる
街に不規則な羽ばたきをひとつ

流れる 川の閑静を 乱すように
夜を 揺らすよ 闇にささやきかけて

目を閉じたら あと数分 気づけば夢の中

僕は 開けたままのドアの前立ち尽くす

早まるな まだ飛ぶには 些か 早すぎる。

2016/03/04 20:37



[191052] だめになろう
詩人:どるとる [投票][編集]


砂漠で 水もなくさまようような
果てない乾きに あえいでる

「ねえ知ってるかい?退屈は人を 殺すんだ」

目を閉じて訪れる夜を つかまえて野に放つ光

ここは世界のどこでもない場所

いつか君が 行きたがっていた場所

さあドアを開けて

ゆっくりと静かに泡になろう

二人で仲良くだめになろう。

2016/03/04 00:40



[191051] 翼を抱くイメージ
詩人:どるとる [投票][編集]


夜明けの空に 開く翼
咲かないはずの花が笑ったように見えた

面倒なことは 相変わらず山積みで
大人になっても終わらない宿題に奮闘してる

またひとつ 何かを失くして
またひとつ 何かを手にして
そんなことの 繰り返しの先に何がある?

疑問符ばかりが 世の中の大半を
占めていて 若いだけで期待は膨らんで

勝手に 要らない荷物を背負わされて
気づけば他人の期待に応えるための人生

そんな自分を変えたくて 走り出す
背中に翼を抱くイメージでフライアウェイ

つぶれた空き缶 落書きだらけの高架下
錆びに埋もれた ただの憧れになった夢

東京23区 ビルばかりの風景の中に
数えきれない人々の夢の蕾が実ってて

どこかで誰かが泣いていて
どこかで誰かは笑ってる
そんなことを 思うこともないまま 過ぎる

どんな夢を 叶えたかったんだろう
今では 諦めることに慣れすぎてしまって

夢見ることをしないことが悲しいと
気づくこともできないまま生きてる

そんな自分から 抜け出したくて 走り出す
もう空は 飛べそうさ恐がらずに フライアウェイ

忘れな草が 揺れて

遠くに消えた光を
追うように 眼差しは
あなたの背中追いかける

疑問符ばかりが 世の中の大半を
占めていて 若いだけで期待は膨らんで

勝手に 要らない荷物を背負わされて
気づけば他人の期待に応えるための人生

そんな自分を変えたくて 走り出す
背中に翼を抱くイメージでフライアウェイ。

2016/03/03 17:51



[191050] 多元論
詩人:あいく [投票][編集]

我々人を含む
陸上生物わ何故
排泄に関するシステムで
大便および小便の
二元管理を採用したのか
一元管理のもと
便とひとくくりにすれば
臓器の種類わ少なくでき
疾病に対するリスク軽減に
なったのでわなかろうか
或わ踏み込んでみれば
三元管理というべき
大便および中便
それと小便として
より排泄行為のスムージングが
図れたりする事がないだろうか
、、、みたいなことを
昨日いったおっぱぶで
知らないおっちゃんが
おっぱぶのおねぇちゃん相手に
やたら熱弁していたよ
便の話だけにね、てへ
私わおっぱぶなんていかないですよ。。。

2016/03/03 15:39



[191049] 明るい遺言書
詩人:どるとる [投票][編集]


五月雨に 濡れないように
傘を差していこう
陽射しをよけて 高気圧の死角を狙う

放物線を描いて 空に架かった虹のアーチ
渡るには まだもう少し 勇気がいるよ

出来合いの羽で どこまで飛べるかな
それは 果てしない計算の果てにある
これ以上割りきれない絶対値を探す

うわべで飾った 言葉でも いいから

君はアイラブユーって笑っていて

気まぐれな 天気に左右される 毎日

魔法さえ 満足に 使えない世界では

一歩ずつがとても果てしない道のりだ

涙は夜明け前に消えて跡形もないよ

嘘にまみれた 本当のことを
愛さずにはいられないのは
本当のことだけでは心もとないから

雨の前に なすすべがない僕らには
諦めの悪さがただひとつの武器

出来損ないの プライド たずさえて
カッコいい気になってた
昨日の僕を殴り飛ばしたい気分だ

うわべで飾った 言葉でも いいから

君はアイラブユーって笑っていて

気まぐれな 天気に左右される 毎日

魔法さえ 満足に 使えない世界では

一歩ずつがとても果てしない道のりだ

涙は夜明け前に消えて跡形もないよ

だから、もう二度とかえらない思いを

何度でも確かめる 何度でもかみしめる

いつの日か 世界から 僕の存在が 消えてしまうまで。

2016/03/03 12:53
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