詩人:どるとる | [投票][編集] |
ハローって 笑って
また今日も過ぎてく
スローモーションの景色がビル群に汚される
ガラス窓の向こうの街並み
まぶたの上を 歩くのはイメージとはかけ離れた世界
それでもいいと 君は笑った
いちぬけたって 走り出した 君は
僕より先に この幼稚な遊びに飽きた
気づいたのかい?
この遊びには得るものよりも失うものの方が大きいと
残り幾ばくもない命を 華やかに飾るように
高いビルの最上階を目指すなら
這いずってやるさ うごめいてやるさ
夢の中に 沈んでく心はもう うわのそら
もう二度と君を思い出すこともない
あの高台からの景色も今ではとうに
忘れた 忘れたふりをしてるだけだけど
イメージの寄せ集めで描いた新世界は
寧ろ 想像をはるかに越えた出来映え
それなのに君は血の通わないその世界を
愛することなくこの世を去ったのです
君を引きずったまま僕の不滅のはずのストーリーは 終わった
そして夜は無情にも 明けていく
いちぬけたって 走り出した 君は
僕より先に この幼稚な遊びに飽きた
気づいたのかい?
この遊びには得るものよりも失うものの方が大きいと
ふれることさえできない幻に ふれたつもりのこの僕から 君は目を反らした。
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影あるものたちがこぞって集まる 真夜中の会合
誰も彼もが同じ顔で 笑う街に
どれひとつ愛せる色はなかった
この世界では 優しさなんか 多分嘘で
愛なんて口にしようものなら 唾を吐きかけられる
十分の一以下の 幸せを手にするためにみんな血眼
互いの温度を確かめあいながら駆け抜けるホームグラウンド
いつまでも 降りやまない 雨の中でもきこえる鼓動
いうなればそれは何かの信号 格好をつけるならサイレン
今日も 誰かがその音を頼りに 未来に歩いてる
喫茶店に憩う 珈琲いっぱいで粘る 土曜日の退屈
半分は惰性で 生きています あと半分は世のため人のために
遅れてきたヒーロー 利口な猿は鼻息を荒くして 世界に混沌が渦巻くのを待ってる
正義なんてそんなものがこの世界にあるなら
今ある悲しみもなかったのかなと一瞬イメージに侵される
慌てて とり戻した意識の中で僕は 悪魔に魂を売った
神様なんかいないから天に唾を吐いても僕は無罪のまま
こんなつまらない世界に生まれてきた
百年戦争の行方を 見守りながら
やがて来る 大きな波に身を引き締めた
十分の一以下の 幸せを手にするためにみんな血眼
互いの温度を確かめあいながら駆け抜けるホームグラウンド
いつまでも 降りやまない 雨の中でもきこえる鼓動
いうなればそれは何かの信号 格好をつけるならサイレン
生きていることを 確かにするために 鳴る生まれ持った証明。
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軽やかな舌先で
言葉弾ませ
君は何様のつもり?
明くる朝には
激震が走る
テーブルの上の
完成された理論
ぶっぱなして マシンガンを
胸を撃ち抜く 正論
いい加減なたちまち僕は餌食
ターゲットはなんだ
あわや弾切れだ
マシンガンは 空砲だろうと
殲滅するまで
トークは続く 苦笑いでもいい
何か リアクションをください。
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時計のように 時を刻むだけで
みんなの役に立っている
そんな人になりたい
生きているだけで 誰かの
役に立てるような 生き方を
探しながら 生きていたら
誰かが 僕に言った一言にずいぶん救われた
「あなたが生きているだけで誰かが生きている」
そんな 気持ちをはじめて知りました
生きているからには何かをしなきゃいけないと
勝手に決めていたのは 僕の勝手な思い込みだったよ
何ひとつできないこの僕に君がくれた大仕事
僕が死ぬまで 君だけを愛し続けること
暇をもて余したこの僕に君がくれた大仕事
命をかけて 誰よりも君を幸せにすること
時計のように 時を刻みながらも
存在する それだけで誰かの 命を支えてる
そんな 人になりたい
そんな 人になりたい
命を持った人の 生き死にを見ている
泣きもしなければ笑いもしない
感情なんて ありません
生きているだけで 誰かを 幸せにできたらいい
不器用な僕にもできること
探しながら 生きていたら
通りすがりの人が僕に言った一言が刺さったよ
「生きていることなんてなんの価値もない」
僕は すごく悲しい気持ちになった
生きていることに意味がなかったら
僕らにはもう なにもない だからだから全力で否定するよ
何ひとつできないこの僕に君がくれた大仕事
僕が死ぬまで 君だけを愛し続けること
暇をもて余したこの僕に君がくれた大仕事
命をかけて 誰よりも君を幸せにすること
時計のように 時を刻みながらも
存在する それだけで誰かの 命を支えてる
そんな 人になりたい
そんな 人になりたい
決められた 時間の中で 僕らは生きる
笑ったり 泣いたりする ありふれた毎日
今日もまた 暮れていく空を 見上げて
何気なくふと 思うこと
僕は時計だ 時計なら時計らしく
歩き続けよう いつか途切れる道でも
終わりを 目指して。
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真っ白な ノートに花が降り積もる
手紙を綴るように 言葉をつないでく
眠るように 静まる夜明けの街並み
笑うように 泣いて
真面目な顔でおどけた
心と体が つながらない季節は過ぎてく
朝一番でポストに届いた春の便り
桜の花びらが 一枚 紛れ込んだ
手にとってみると 風に舞って
手のひらを離れ どこかに行った
どこかに行った
まばたきの隙間に 落ちた光
ほっそりとした体にしっかりとした心
優しい君には似合わない強がり
流されるように 歩いて
何度でも明けては 暮れる日々
上書きするように涙を嘘がかき消したよ
特に意味はない 強がりのせいで
流すつもりもない涙がほほを伝った
花は 雨の中でも咲いて 笑ってるように見えるのに
悲しそうに見えるよ
泣いてるように見えるよ
どれだけの言葉を 繰り返しても
もう 意味はないのです
それでも 繰り返す愛の言葉
アイラブユー アイラブユー
伝えたいよ その気持ちの半分でも いいから
朝一番でポストに届いた春の便り
桜の花びらが 一枚 紛れ込んだ
手にとってみると 風に舞って
手のひらを離れ どこかに行った
どこかに行った。
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疲れたなあなんて そんなことを
言いながら 僕は帰る
悲しいことは相変わらず尽きないけれど
それもまた 人生と笑ってた
駅前広場の 賑わいと打って変わって
静かな 路地には 猫のあくびと君の小さなため息
窓の外を見てごらんほら夕日が沈む
いつまでも焼き付いて離れない
真っ赤な夕日に 顔まで染められて
寒そうに君が手を合わせてたから
そっと僕のマフラー首に 巻いてあげた
他愛もない話を 重ねながら
一歩ずつ距離を縮める
不器用なのは 昔からだから
今さら 始まったことじゃないんです
また明日会おうねって 約束したのは昨日のことで 今日もまた昨日と同じように
また明日ねって 約束を交わす帰り道
手をつないだら 伝わるぬくもりが
名前のない 幸せを僕にくれました
ありがとうを言う暇もないくらい
その幸せは 途切れなく 幸せを運んでくる
ドラマのようにはいかないなあ
やっぱり 喧嘩もするし
すれ違うこともある
でもそれが とても心地いい
離れたときに感じる 寂しさが 僕に忘れている 大切な気持ちを思い出させてくれるから
いつまでも焼き付いて離れない
真っ赤な夕日に 顔まで染められて
寒そうに君が手を合わせてたから
そっと僕のマフラー首に 巻いてあげた
マフラー巻いてあげたのは僕の方なのに
マフラーを巻いてもらってるのは僕の方
だって 心はこんなにあったかいから。
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ビルの影から そっと見える太陽が
僕の くだらない悩みを笑ってた
渦巻きのように 不安がとぐろを巻いて
ぐるりと うねってる
まばたきの隙間に落ちる かすかな
小さな喜びを ひとつひとつ数えながら
微笑んでみせた 今日は 多分明日より
明後日よりもずっと幸せなんだろう
日が落ちると 昼間の暖かさが
嘘のように 寒くなって身震いする
花びらの散る音さえ 聞き逃したくない
だから耳を澄ますよ
光の中に寄り添うように見えた闇が
何よりも優しい存在のように思えたら
悲しいことなんて何もないって思った
明日も雨だけど なぜだろう心は前向きだ
少しずつ 落ちてく砂時計のような命が
その 残された一粒まで落ちるまでは
終わらない 時間の中に 灯る思い出を 僕は愛そうと決めた
まばたきの隙間に落ちる かすかな
小さな喜びを ひとつひとつ数えながら
微笑んでみせた 今日は 多分明日より
明後日よりもずっと幸せなんだろう。
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なんでもかんでも うまくいきっこないさ
とりあえず今日は笑えればオーライ
「僕が僕になるための小さな自信を分けてくれないか
明日も 僕であるために」
空から 降り注ぐ幾千の光が
つらぬいた弱い自分を 抱き伏せて
生まれ変わるような気持ちだ
何千回も何万回も 挫折を味わって
あきらめたその数は知れない
だけど闘うことをやめないうちは負けたことにはならない
そんな僕にお見舞いしてください いつものきつい一発
頑張ってねって激励のサテライト
起きてしまった 恐れてたことが
向き合えるとか向き合えないじゃなく
やってみてどうか それで 判断してみようじゃないか
ここらで勝負をかけてみよう
踏み出した一歩から 今日は始まって
道は 君が歩いたぶんだけ続いていって
通り過ぎた世界が君の世界になる
景色を飛ばしてく風になって
人混みの中でも ひときわ輝いて
君は やがて 自分ってものを 知るときがやってくる
そんなときはどうかまた あの きつい一発ください
頑張ったねって 誉れのサテライト
夜明けが やがて
あの 海の裂け目から 光を逃がすように
ほら ほら 今
空から 降り注ぐ幾千の光が
つらぬいた弱い自分を 抱き伏せて
生まれ変わるような気持ちだ
何千回も何万回も 挫折を味わって
あきらめたその数は知れない
だけど闘うことをやめないうちは負けたことにはならない
そんな僕にお見舞いしてください いつものきつい一発
頑張ってねって激励のサテライト。
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君が生まれてくる前の世界に
太陽が落ちて 熱せられた
フライパンの上で 命がきつね色に焼き上がるのを待ってた
目を覚ました君は きれいな声で
うれしそうに悲しそうに泣いてみせたの
僕はただ君が 早く歩けるように
手伝いくらいしか できないけど
ずっと見守っているよ
グッドモーニングって笑ってる 君がそこにいるだけで
大嫌いなはずの世界は 眩しいくらいの光で満ちてく
君だけをとらえたままの 瞳のカメラのアングルはずっと
君を追いかけていく
映画の中のヒロインのように 雨に濡れても傷ついても君はきれいだよ
多分何が言いたいかっていうと
簡単に言うと愛してるってことなんだろう
ずっとそれを伝えたいのに はぐらかすために 笑ってた
すっかり暖かくなった街並み
やがて 並木通りは桜の花に埋まる
くだらないことでむきになってみたり
仲直りをする瞬間のホッとする顔
大切なものは いくらでもあるはずなのに
どれだけ手にしても足りないのはなぜだ
お腹は 炭水化物をつめこめば だまらせることができるのに
心はそうはいかない だから人は人を愛す
昨日食べた夕飯の献立さえ どうでもいいような毎日に
君はくれたんだよ 忘れられない味わいを
僕と君を主人公にした 映画は続いていく
誰も邪魔はできない
出来損ないのあらすじは 目には見えない台詞を読み上げる
つまりは 君は僕の中での重要な役回りってことで
そんな遠回しな言葉はもういらない
愛してる それだけ伝わればあとは なすがままだ
目を深く 閉じる 二三回の深呼吸のあとの 静かな世界に
君は したたかに立っていて 僕はただそんな君を見ている
そんな風景の一部でありたい ただそう願った
愛してる ただそれだけを伝えるために生きていた
今も生きている 君と。
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花は咲いては散るだろう
波は寄せては返すだろう
空は明けては 暮れるだろう
そんなことの繰り返しの中で
今日もまた 命は簡単に失われてしまう
僕の呼ぶ声が聞こえるなら
せめて わかるように 笑って
真っ白な画用紙に 落ちた太陽
まぶしすぎたから 目が眩んだよ
雨は降ってはやむだろう
風は鳴いては 静まるだろう
だけど時間は行ったっきり戻らない
いろんなこと 忘れてしまいたいのに
忘れたそばから覚えてしまうよ
影を抱いたままの街の中に
悲しみはいくつあるのだろう
お腹を裂いて 生まれる命は
僕の世界を 変えてくれるかな
目を閉じた 暗闇ではどんな 明るい場所にいても意味はない
宇宙なら どこにいても描けるさ 孤独を望むなら
僕の呼ぶ声が聞こえるなら
せめて わかるように 笑って
真っ白な画用紙に 落ちた太陽
まぶしすぎたから 目が眩んだよ
君が笑ったから 目が眩んだよ
とってもきれいだね その笑顔は。