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[190929] メリーゴーランド
詩人:どるとる [投票][編集]


思い出を乗せた観覧車が回る

頭の中で ぐるぐると回り続けてる

カーブを描いて コーナーを回る

夢をみたあとの静かすぎる微睡み

鏡合わせで僕は僕と出会う
そこにいる君は 少しだけ悲しそうだ

ゆるやかなスピードに乗って

君は落ちていく 抗えない絶望へ

手渡すのは 花を咲かすための種

目覚めてはじめて気づいたよ

僕はずっと夜明けを待っていたこと

映写機は映す トラウマの瞬間を

プレイバック 何度でも巻き戻す

目を閉じて広がる 箱庭ロードショー

時計は 覚えてる刻んだ一分一秒

僕が僕になるための小さな自信を 分けてください


坂道を 転がり落ちるだけの

退屈な 時間に意味を持たせたい

ドアを開けたのは頼りないはずの右手

生まれてはじめて気づいたよ

僕はずっと 涙をこらえていたこと

回る 回る 乗せていく悲しみも喜びも

大切な思い出ならと持たせたんだ

ゆるやかなスピードに乗って

君は落ちていく 抗えない絶望へ

手渡すのは 花を咲かすための種

目覚めてはじめて気づいたよ

僕はずっと夜明けを待っていたこと。

2016/02/15 18:57



[190928] 神様ロック
詩人:どるとる [投票][編集]


木魚を ドラムに
ギターを三味線に
お経を 歌詞に
歌うお坊さん

ナンマイダー
ナンマイダー
成仏 召されよ

アーメン
アーメン
天に召します
我らが神よ

宗教 思想
まぜこぜ
神も仏も 糞味噌
一緒

お手てつないで
八百万も
南蛮渡来の神様も

英会話が苦手でも
観音様も 仏陀も
アラーも なんでも

神様 様々
お辞儀で 祈れ

墓前でロック

神前でロック

神様だってロック

シェケナベイベーしたいはずさ。

2016/02/15 15:08



[190927] 座禅ロック
詩人:どるとる [投票][編集]


なんだか悲しい
どこかが嬉しい
+- ゼロでいい

幸せになりたい
幸せなんかいらない
裏返しの気持ち
後ろ前の心

本音 建前
あらゆる矛盾に
ノーコメント

やたら 貧しい
いつでも空腹
三食いらない

いみわかんねー
そんな言葉で歌うよ
ラブもスマイルもわかんない

坊主シスター
関係なしに
お経で 歌う
ロックです

宗教 思想
関係なしに
体で 踊る
ダンスです

座禅しながら
滝行しながら
歌う ロックです。

2016/02/15 12:54



[190926] キセキ
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の世界は 今日から 少しだけ変わる

昨日より 数歩前に進んだ 世界で

世界中が 飛び上がっちゃうような

そんなキセキが 世界をひっくり返すよ

いつまでも覚めない夢の中で見る夢

そんなたとえがふさわしい

君の世界は 今日から少しだけ 変わる

昨日より ちょっとだけ面白い世界に。

2016/02/15 12:33



[190925] 公園ガール
詩人:どるとる [投票][編集]


彼女はブランコに 乗っている
鎖につかまり 何かを見ている

目を開けたまま 夢を見ている
時々 ため息をふわっと吐き出す

公園に流れる 穏やかな空気の中に紅一点
ねえ君は いつも何を見ているの?

僕とはきっと違う 世界を見てんだろうな
ただの公園のブランコの乗り心地

君のお尻にフィットしてますか?
なんて卑猥なんだ僕は下心のカタマリ

やがて気づいた頃には君は姿を消していて
ブランコは 降りたときの反動で まだ少しだけ揺れてた

空は 涙を流す どうしてそんなに
泣いているの?優しい君ならそう言うよ

名前も知らない 女の子には
きっと 素敵な名前がある

よく見えるほうの目で 君を見ていた

ただならぬ関係になりたいわけじゃない
ちょっとだけ知り合えたなら そんな気持ちを抱えてる

公園に流れる 穏やかな空気の中に紅一点
ねえ君は いつも何を見ているの?

僕とはきっと違う 世界を見てんだろうな
ただの公園のブランコの乗り心地

君のお尻にフィットしてますか?
なんて卑猥なんだ僕は下心のカタマリ

やがて気づいた頃には君は姿を消していて
ブランコは 降りたときの反動で まだ少しだけ揺れてた

僕はすかさず君の乗ってたブランコに乗った

残ってる かすかなぬくもりに 沈めば

途方もない幸せがやがて僕を 包む。

2016/02/15 12:28

[190924] 昨夜の出来事
詩人:どるとる [投票][編集]


それは昨夜の出来事
時計がまだ 昨日だった世界の出来事

それは昨夜の出来事
彼女がまだ きれいだったときの出来事

窓から見下ろす裏路地に 犬の死骸
カーブミラーに映る恥態
微分積分多分尋常じゃない事態

彼女は彼女で 気を揉んでるもんで
畳に 寝転がり 亀甲縛りの真っ最中

彼氏は彼氏で 途方に暮れてるもんで
ひたすら神に祈って世界平和を願ってる

それは 異例の出来事
まだ 笑い話にできた頃の出来事

前代未聞の出来事

今日は 燃えるごみの日
予報通りなら 天気は午後から大荒れ

明日までの命 過ぎたあのカウントダウン
目覚ましがうるさい
夢うつつの出来事

得たいの知れない 感情にそそのかされ
僕は もう 僕ではない やい やい やい

彼女は彼女で 気を揉んでるもんで
畳に 寝転がり 亀甲縛りの真っ最中

彼氏は彼氏で 途方に暮れてるもんで
ひたすら神に祈って世界平和を願ってる

世界は崩壊への真っ最中

世界は破滅への真っ最中

僕は 昨夜の 出来事を反芻 反芻 反芻
時々反省 反省 反省

つまりは確かめ算の 真っ最中。

2016/02/15 12:11



[190923] 七温七詩
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

春を迎える迄
三寒四温の日が続きます

今日は温かいな
なんてほっとしていたら
今日は又ひんやりしたり

明日はどんな朝かな
今日はどんな朝かな
なんて不安に思うなんて
嫌だな

だから
あなたの為に

毎日毎日温かい日々が
送れるような
七つの詩書きます

温かい温かい
七つの詩を書きます

あなたの為に
七日の日々が
温かいと思えるよう

今日も祈ります
今日も思います

あなた1人だけを
心の中で
愛していますと...

音無詞 詩
☆2016年2月作☆

2016/02/15 10:15



[190922] 刻む
詩人:理恵 [投票][編集]

皿に重ねた失敗を

幾度も幾度も捨て去って

少しマシな形を残して

その日のあなたに差しだした


ただ、あなたのその

おいしいの一言で

私はこんなにも嬉しいということを

知った


こんな気持ちを

刻みたいと思った

なんだか今までの暗い記憶を

救ってくれる気がするから


お互いさまの

ありがとう





H28.2.14

2016/02/14 23:00



[190920] たまご
詩人:どるとる [投票][編集]


宇宙の片隅に
生まれた命は
丸い箱の中で
命をあたためて

ちょうど雛鳥が
孵るように
この世界に
生まれてきた。

2016/02/14 15:58



[190919] いないいないばあ
詩人:どるとる [投票][編集]


あなたがいなくなって 僕は寂しいのさ

得意なはずの嘘も近頃じゃ不発だよ

なんだっていいと思った
君を幸せにできれば

だけどもそれではあまりに 悲しすぎるね

ひとりぼっちの部屋の中には

流れる時間などない

あなたが笑う 明日の空を ただ描くだけだ

そしてやがて泡のように 沸き立つ感情

残された 優しさで傷をなめあうだろう。

2016/02/14 15:20
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