詩人:どるとる | [投票][編集] |
小説のあとがきみたいに忘れ去られ
読み飛ばされる 日々をさまようのさ
いつか誰かが 歌ってた
古くさいラブソングを口ずさむ
愛さえ確かなら どうでもよかったよ
そんな時間は 過ぎて
どこまで読んだのかわからなくなった
見失った ページを探す。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
飛んだり跳ねたりそれなりに忙しい
僕らはいつでも 線の上を歩いている
空には太陽 裏切れない掟にしばられて
もしも僕が悪魔になれたなら
こんなにもはみ出せるのに
悲しみの目の届かない場所まで
連れていって 連れていって
ありあまるくらいの幸せに溺れたい。
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
僕に意地悪した人
僕を傷つけた人
僕を助けてくれた人
僕に優しくしてくれた人
みんな 今の僕を作った人
もう、恨んだりしない
みんな、忘れちゃいけない思い出
沢山、ありがとうって言って受け入れるよ
優しい心を取り戻させてくれた人
ありがとう
僕を、作った人
ありがとう
また、前を向いて、歩くよ
詩人:チューリップの花束 | [投票][編集] |
どんな状況でもあきらめるな
その人は言った
鳥のように自由に空を飛ぶこと
それを人は夢に見た
飛べると信じたライト兄弟
彼らは本当に空を飛んだのだ
今は一人寂しくて泣いている
愛の意味は分からないままだ
君は遠くに行ってしまった
もう戻ってくることはないのだろうか
やらなければならないことがあるんだ
そう言った
風はただ冷たく頬を舐めた
流れる涙が凍る
君はもう2度と僕に会うことは無いのだろうか
それでも僕は夢を見続けるのだろうか
闇の中でもがいている
いつか光が差すことを信じて
詩人:たかし ふゆ | [投票][編集] |
テールランプの赤い波
うねるジャンクション
淀川の川音と、冬のにおいと
裸足で歩いている子供が、海の向こうにいる
鳴り響く爆撃音と、血のにおいと
彼らは銃を拾い上げ、平和と、住む場所を
僕らは自由主義詠い上げ、権利と、名声を求める
そんな大人になりたくなかった
なってしまった現実の中で、何をすればいいだろう
淀む想いと、ヘッドホンから流れ出る音楽
いつまで子供のままでいられたのか、という問い掛けでさえ
もはや、つかの間の輪郭
詩人:ユズル | [投票][編集] |
ちいさい頃から おくびょうで
はじめの一歩は 重くておもくて
群れているものたちが 恐ろしくて
黒の混ざった藍色の風が吹く今もまだ
瞼を下ろして 幼い日の 宝物を浮かべてる
こころの強さって 生まれたときから
決まっているのかなあ
時計だけが あっというまに
ぐるぐると その速さを増している
金色の雫がある日ふと 降り注ぐ
瞬きをして 涙が あの日の宝物みたいに
宝物みたいに 僕から溢れたんだ
こころの強さは 生まれたときから
決まっていたとしても
いつか出逢えるかなあ
ありふれた やさしい未来
僕だけの しあわせに
詩人:ヨワムシ | [投票][編集] |
見えない明日
見ようとして
昨日を置き去りに
して歩いた
越えられない
壁の前
何度も叩いて
返事を待った
間違ってるか
間違ってないか
決めるのは
私だから
間違ってない
いつだって
昨日を置き去りに
歩くから
越えられない
壁の内側
長い時間
返事を待った
聞こえてきたのは
昨日から
そっちに明日は
ないんだよ
間違ってたと
認めたのは
壁の扉を
開けた日から
今はもう
昨日にいる
明日はもう
見えてるから
詩人:カィ | [投票][編集] |
素直になれない僕が
君にメールするきっかけ
今年も冬がはじまったね
雪が降ってるから
コタツから出れない僕を
雪が降ってるから
一緒に散歩しようって
君の冷たい手が愛しかった
忘れてた
あの頃を思い出せそうな気がするんだ。
雪が降る日に
僕は君のこと思い出してぎゅーってなってる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
くるくる回り始めた 二人の恋の万華鏡
覗きこむたびに形を変える
魔法じかけの エトセトラ
あなたがくれたこの時間は
空の色も風の色も 変えてしまうよ
会いたい気持ちだけで 走ってく
明日がもう 待ちきれなくて
日が暮れても夜が明けても 寝ても覚めても
この心はあなただけしか見えない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
水清き川の流れ
縁取る おろかさに
僕は己の器を垣間見る
したたかに 立つ
風に背を向けて
我は 勇ましく
空見上げる 人
春に会いたい
心が はみ出して
はしたない。