詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
母に言われた
「アンタも今年で25よ!良い人は居ないの?」と
「結婚の事も
そろそろ考えなさいよ」
結婚相手どころか
恋人さえ居ない私には
ウエディングとか
全く想像がつかない
それどころか
ファーストキスもまだ
恋はしたけど所詮は
片思いで私はとっくに
賞味期限切れ
だから
「結婚はまだ?」
「孫も抱きたいんだからね」
という言葉が凄く痛い
胸にグサリと突き刺さる
でも私、今はまだ
結婚願望とか無いの
まだ音楽修行途中の身だから
恋愛もデートも
したことないのに
恋だの愛だの浮気だの男と女だの歌ってる
片思いだったけど
アナタは少し夢を
見させてくれた
抱き寄せられては
ドキッとして
囁かれては
胸が破裂しそうになって
指と指が少し触れただけで
恥ずかしさで
いっぱいになって
ずっと俯いていた
一緒にご飯を食べにいって
アナタと楽しく笑いあって
デートって
こんな感じなのかな
カレカノ…恋人って
こんな感じなのかなって思えた
でもアナタは
結婚していたし
娘さんだって居た
それにアナタと私は
先生と生徒
だからアナタがいくら
ちょっかいを出してきても
私は生徒のままで居た
素敵だけれど
切ない失恋だったよね
なんで好きになった相手がアナタだったのか…叶わない恋なんて
苦しいだけなのに
でもあの経験は自分の芸術に生きてる
アナタとの叶わない恋が
オペラのキャラクターに命を吹き込む
恋の喜びや切なさ
苦しみや怒りを
歌の中で表現できるようになったから
やっとここまで来たの
あのとき経験した思い出も感情も恋心も
無駄にはしたくないから
結婚よりも自分の芸術を磨きたい
結婚よりもオペラの都イタリアへ
1人前のオペラ歌手に
なるために
ぼっちの音楽修行希望
詩人:チューリップの花束 | [投票][編集] |
1.
分裂回避か
少し気分がましになった
時間がこのごたごたの傷を癒すのだろう
冷静に考えれば自分はただの一匹のヲタだ
その柔らかい手に触れるチャンスは2度とないだろうけれど
それは当然のことで
昔のようにちょっとしたファンに戻るだけ
遠くで笑っていてね
その人は言った
そうだね
平坦な気持ちで
普通にいいものはいいと評価しよう
ただそれだけのこと
それが愛なのかどうかはわからない
それでも「いいものはいい」
そういうこと
2.
心を破壊され尽くされて
まだ畳み掛けるように人を攻撃する人がいたとしたら
そんな人の気が知れないけれど
神を恨んだことはない
全部自分で選んだ道だ
これでいい
静かに微笑んでいよう
金さえ儲けられればそれでいいならなんだって出来たはずだ
炎上芸で注目され作品もいいのだと知ってもらうとか
そんなことを考える人もいる
でもそれはどうでもいいこと
世の中には心の綺麗な人にだけに触れて欲しいものもある
いいや、誰一人にも触れさせたくないものだって...
3.
この身に起こったことを喜劇にしたくはなかった
ハッピーエンドにはならないだろうが
円満に、双方に悪い感情を残さず解決しないといけない
全ては気持ちの問題だ
自分は自分として強く生きなければいけないから
この体調不良も自分で何とかしよう
過去を悔いても仕方がない
前を向いて
深呼吸していいことだけを思おう
あなたが何を考えているのかは知らないけれど
あなたもリラックスして柔らかい気持ちでいてください
詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
少し前に体調が悪いって
言ってた彼
大丈夫かしら…
どんなにお調子者で
有り得ないくらいに
ドSでも
どんなに意地悪で
たくさん傷ついても
やっぱり嫌いには
なれないから
心から心配してしまう
私も一時期
恋に盲目だった
恋に落ちるって
一種の催眠だね
盲目状態の時は
ドキドキというより
一緒に居られることが
まず何よりも
凄く嬉しくて楽しかった
どんなモノも風景も
アナタが居るってだけで
何でも素敵に見えた
それはとても幸せで…
本当に魔法が
かかったみたいだったよ
恋は盲目とは
よく言ったものね
甘く甘く甘ったるいくらいに
私の心は煮詰まっていた
でもそれは
長くは続かない
盲目を克服しなきゃ
いけない日は必ず来る
夢見るときが過ぎて
お互いの色々な面を知った
夢から覚めたから
気持ちにあの頃のような
輝きはない
けど悪い面も良い面も
色々なアナタを見るようになったら
あのとき感じなかった
気持ちが芽生えたの
なんでこんなに
ドキドキするんだろうなんでこんなに
アナタの前だと
恥ずかしいんだろう
なんでこんなに
胸が苦しいんだろうって
たまたま触れた
お互いの指先…
そんなちょっとした事に
ドキドキしてしまうの
盲目という催眠から覚めて
本当のアナタに
恋をしたの
恋の味って
色々あるのね
盲目の恋は
砂糖たっぷりな
甘ったるいイチゴジャム
本当の恋は
酸いも甘いも味わう
甘酸っぱい大きなイチゴ
私は砂糖の甘さより
自然な甘酸っぱさの方が良いな…
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
携帯が震えるたびに、絶対君からだって胸が高鳴る。
何気ない朝の挨拶でも、俺にとっては輝く太陽のような挨拶で。
窓をあけて、道行く人たちに教えてあげたいくらいだ。
美味しい店を見つけたり、ちょっと笑える事があると、すぐに君に知らせたくなる。
いつか君と二人で…なんて甘い夢を見て…
君の心の中に、俺という存在をローソクのように灯したいけれど。
恋に臆病な俺は、遠回しな言い方をするので精一杯。
だけど、どんな形でもいい。
君の心の中に、俺という存在を残したいから。
今夜、君に想いを伝えるよ。
あの、中に出してもいいですか。
詩人:チューリップの花束 | [投票][編集] |
何度も喧嘩してはその度に黙り込んだ
今までは喧嘩の理由もすぐに忘れ変わらない日常を重ねることができたが
今回だけは違う
君は状況を楽観的に考えているかもしれないけど
僕はかなり落胆しているから
恐らく君の力を持っても復活できないと思う
さようなら、私を破壊しつくして立ち去った人
希望を持たなければ絶望もないはずだ
最後に修羅場を演じることも出来たが
それはしないでおいた
喧嘩両成敗だしね
呆れちゃうよな両成敗は止まらない、か
詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつか 聞いたあの声が畦道こだまする
一月のうすら寒い風に芯まで冷やされて
青白く浮かぶ真昼の月にも心があるなら
死んでいく命のその胸に美しい花を咲かせて
雲のたなびく青空に蛍火のように灯る
思い出の数々。
詩人:壬治 | [投票][編集] |
心は素直に
ときどきとても素直に
重力に従ってしまう
深く沈み込んで
あれからのことを
全部忘れて
都合のいい恋だけをして
生き急いでも怠けていても
同じだけの月日が
ここに流れている
振り返ったときには
何一つ覚えちゃないとしてもね
時間は進む
世界は変わる
歳を取っていく
相応しく経年劣化する
そういう気分には
なれないままで
長い人生が過ぎさって
放り投げてみるも
対岸に人の影はなく
無様な自分に泣けた
後戻りするには到底足りない
どれだけの金を積んでも
その景色は描けない
心底思うよ
心なんて一瞬で殺せる
人なんて簡単に死ぬ
千切れ千切れの
青春の残像
ここまで壊せばもう怖くない
取っておきはまだまだ
留めておくのだ
やるとき決めれば
それでいいんだと
自分を慰めて今を浪費した
心底思うよ
愛なんて一瞬で燃える
燃えて燃え尽きて
いずれは消える
詩人:壬治 | [投票][編集] |
ぐつぐつ甘く煮込んだ恋の
奥底に潜んだ魔物が
今もうごめいている
心の中よりずっと
顔に出しているさ
たぶんあの時
その沈黙に本音を込めたよ
強い風にあおられて
彼女の髪がなびけば
心の宇宙は漆黒の
草原のよう
そのまま僕は支配された
同じ夢をみている
それは悲しくもあり
素晴らしくもあること
届かないと知っていても
それを越えてみせると
思える朝にようやく
辿り着いたんだ
どうしても幻想を
壊せないのなら
僕はそれさえも飲み込む
覚悟があるから