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[190690] 合格
詩人:♪羽音♪ [投票][編集]


忘れた頃にやってきた
一通の嬉しい知らせ


寒さの中に
ホンノリ春の色


大きな紙に
合格の2文字

大学受験以来の
嬉しさがこみ上げる


今まで頑張った甲斐が
あったと言える
これからも頑張り甲斐が
あると言える


これでまた夢へ一歩
近づいた

2016/01/17 20:46



[190689] 紙ひこうき
詩人:どるとる [投票][編集]


遠い日幼い時分飛ばした紙ひこうき
僕は手先が不器用だから折り目をなかなか合わせられず
「角と角を きれいにそろえるのがコツだよ」
そんな母親の声を今もかすかに覚えてる

あなたが いなくなって 僕は
こんなにも きれいに紙ひこうきが
折れるようになったのに
見せるあなたがいない

いい子になるよって約束したあの夕暮れ
ベッドで 寝たままのあなたを
最後に見たのは いつだったかな
すごく痩せたあなたが力なく笑ってた

あの 空に 翼を広げる 誰かが投げた紙ひこうき
願い事を 書いて飛ばすと 願いが叶うという話

「お母さんが元気がなりますように」
あの日の僕の願いは叶わなかった

大人になって 仕事に追われて
あなたのことを考えるのが少なくなった
お陰さまで忙しくしているよ
あなたがくれたこの命を一度は粗末にしようとした おろかさを許して

僕の子供に 紙ひこうきを教えるときは僕が適役さ
「角と角をそろえるのがコツだよ」
いつの間にか母親の言葉を真似してた

あなたがいたこと 時々忘れそうになる
それが 悲しくて
大事な思い出を忘れないように そんなときは紙ひこうきを折るの

だいだいに暮れた 夕焼け空に 紙ひこうきが飛んでる
君が飛ばした紙ひこうきと僕が飛ばした紙ひこうき

「どちらが長く飛んでいられるかなあ」
空の遠くまで飛んで あなたに届けと祈った

会いたいと 思うことのないようにしないと
すぐに 涙に包まれてしまうから
僕は あなたの顔を必死に忘れようとした
でも覚えているより忘れることのほうが悲しいと 思った

あの 空に 翼を広げる 誰かが投げた紙ひこうき
願い事を 書いて飛ばすと 願いが叶うという話

「お母さんが元気がなりますように」
あの日の僕の願いは叶わなかった

もう一度紙ひこうきを飛ばすなら
違う願いを書こう
「あなたが幸せであるように」

2016/01/17 18:25



[190688] 夜明け前
詩人:どるとる [投票][編集]


まだまっさらなページに描いた
小さなあしあとは明日へと続いてく

昨日の僕が刻んだわだちの上を
辿るように歩いていく先にある未来

まだ夜が明ける前の 街並みに落ちる光が
涙のように見えた 空も泣いているんだね

何か 悲しいことがあったのかな
薄紫色に染まった空が淡くにじんでる

言葉が言葉にならないときは
何に頼ればいいのかなって探してる道しるべ

空は 流れ 移り行く季節は花を散らし
風をはこんでいく 僕らの行く先へ

まだ朝というには暗い街並みに日が昇れば
この気持ちも少しはおとなしくなるかな

大人になるための少しばかりの試練
成長痛ともいうべき必要な苦悩

物語は 続きを求めてさまよっていく
まだ真っ白な明日に描かれる世界は
どんな世界かなあって想像する今日

まだ夜が明ける前の 街並みに落ちる光が
涙のように見えた 空も泣いているんだね

何か 悲しいことがあったのかな
薄紫色に染まった空が淡くにじんでる。

2016/01/17 17:34



[190687] 
詩人:どるとる [投票][編集]


目映いばかりの夜明けの空に
間に合うかな 自転車漕いで坂道をかけ上がる

夢からやっと覚めた僕は
まだ寝ぼけた頭のままで 新聞を逆さに読んだりしてる

顔を冷たい水で 洗って 自由に跳ね回った 寝癖を直したら
新しいドアを開けるよ

イメージで背中に描いた 翼で夜を飛び越えて 朝をこの手に抱きしめよう

こぼれる光を ひとつぶ残さず 拾い集めたら 知らない今日の はじまりはじまり

地図なんかなくてもたどり着けるさ
迷わずに行けるほどこの世界は 簡単じゃない

とりあえず 胃袋に炭水化物かっこんで
誰にもまだ教えてない構想を練っている

次の日曜日 二人で天体観測をするんだ
しし座流星群が 何十年ぶりかに 観られるらしいよ

空に描いた 二人の夢を ひたすら設計図どおりに 組み立てていく作業

時には 理想と現実とのギャップに苦しむ日もあるけど そんなのは想定の範囲

憧れたあの人を 追い越すことばかり
考えていた少年の僕は
手当たり次第に 自分の力を試した
それでも見えたものは あまり 上出来とは言えなかった
せいぜいが小さなプラモデル程度の 曖昧な結果だ

イメージで背中に描いた 翼で夜を飛び越えて 朝をこの手に抱きしめよう

こぼれる光を ひとつぶ残さず 拾い集めたら 知らない今日の はじまりはじまり

出会ったことのない未来の来訪のための犠牲
新しい世界のはじまりはじまり。

2016/01/17 17:11



[190686] はじめて記念日
詩人:どるとる [投票][編集]


昨日と同じ今日はどんな日だろう
あなたにとって 僕にとってどんな日だろう

あなたが 生まれ落ちて 産声を上げた日に
目にした世界は あの頃より 広がったかな

言葉を覚えて 歩き方を覚えて
愛にふれて 思い出ができたよ

今日という日がどんな日でも何曜日でも 雨でも晴れでも たとえば嵐でも
君が出会った 気持ちがあれば 今日ははじめて記念日。

2016/01/17 16:11

[190685] もう乞いなんてしないさ
詩人:チューリップの花束 [投票][編集]


手紙を強要したつもりはないけどね
でも今迄ありがとうとは思うよ
君は人を騙した
それでもこんな自分の相手はしてくれた
何年も繰り返されたこと
これが絶対に変わることのない「出来うる最大限」なのだと知った

君の本当の心の中では終わりにしたい関係
「さよなら」以外の結論がないこと
僕は本当は君が誰なのかを知っている
そしてこれが突きつけられた答えなのだ

 出来ないことならばいい
 でも、何故無駄な期待をさせたりしたのか?
 そのことだけが遺憾で、はらわたが煮え滾った

今日の君は気分がいいらしい
いいことだ
僕は最悪だけど
君が幸せにしているから
それでいいよ
真面目になっていたのは自分だけだ


もう死ぬまで誰も好きにならないと決めた
恋は盲目というけれど
色ボケて道を誤ったのだ
自分はその人に出会う前の元通りの自分に戻る
「さようなら」
その言葉が欲しくてこんな酷いことをしたのだろうね
君の求めるものを差し上げましょう
君に絶対言わなければならないことはすでに伝えてある
これからもまだ色んな話をしようと思っていたが
それは瑣末なことだ
「ありがとう、さようなら」
僕はひとりで生きていきます

2016/01/17 16:07



[190684] スタンドバイミー
詩人:どるとる [投票][編集]


風のささやきに耳をすましてみれば
取って付けたような生きる理由を
まんま宛にしてる 今日がたやすく笑い飛ばせるくらいに
ばかばかしいことだと気づいてしまう

忙しい街並みは たくさんの人であふれ
今日も 人はわけもなく先を急いでる

瞳の奥に咲いた花や夜空の星を
思うこともないまま

何の所以もない 今日が名残惜しいのは
少しだけでも今日が楽しかったからで

だからどうってわけじゃないけど
スタンドバイミー なんとなく打算みたいに言ってみたかっただけ

泣きじゃくる人を見て見ぬふりをして
見なかったことにしたよその無関心さが
誰かを 知らないあいだに傷つけている
そんなことにも気づけなくなったのさ
いつの間にか自分しか見えなくなった

ページをめくる手が手繰り寄せた
今日が たとえ誰かの涙を呼ぼうとも

いまだ続く 悲しい戦争の被害者や
闘うことを望まない無防備な命に歌う

愛と平和だなんて鼻で笑っちゃうくらいきれいごとだと 思ってるけど望む未来は

紛れもなく 争いのない 誰もが笑えるそんな未来の筈だろう
待ちわびた今日が 昨日より少しいい日だといいな

夕暮れの街 お別れを交わすとき
離れてく手が 消えてく温もりを

大切だと 抱きしめたら熱を失い すぐに冷えた手も
君の温もりを 忘れちゃいない
ここにあるよ 大切なものは

何の所以もない 今日が名残惜しいのは
少しだけでも今日が楽しかったからで

だからどうってわけじゃないけど
スタンドバイミー なんとなく打算みたいに言ってみたかっただけ

それだけだ 恥ずかしいから詳しくは聞かないでって
僕は照れて顔をそらした。

2016/01/17 15:49



[190683] ハッピーバースデー
詩人:どるとる [投票][編集]


空に星を降らして いつかの約束が空に描かれる

まぶたの裏に 浮かぶ未来に
会いに行こう

ハッピーバースデー
ろうそくを立てて
今日という
記念すべき日を祝おう

君が生まれた喜びに
君が生まれた悲しみに
出会った今日にありがとう。

2016/01/17 13:43



[190682] 風の歩き方
詩人:どるとる [投票][編集]


草木の揺らめき イモムシの呼吸に
目覚めて はじめて出会う光

風の歩き方を 知ったときには
目に見えるすべては意味がなくなった

風の上を歩いて 世界の果てにゆく

どこまで行けるだろうたったひとつの心で

宛もなく。

2016/01/17 13:28



[190681] ハウス
詩人:どるとる [投票][編集]


大きな風に さらわれていく
平たい 大地に 物語が
広い世界を さらに広げていく

家を建てよう 家族を持とう
花を育てよう 本を読もう

手紙を書こう カーテンをひらこう
絵を描こう 愛をささやこう

ひとつの屋根の下にいくつもの
物語が 始まっては終わる

ここにおいで 帰っておいで
ドアを 開けて待っているよいつでも。

2016/01/17 12:38
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