詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
"何があっても 貴方の手は離さないから"
遠い日にした
私と貴方の尊い約束
あの日から何度か
貴方は不安になると
「逃げるな」って
私の腕を強く掴んだ
その度に思ったんだよ
逃げる訳ないじゃない貴方との約束があるんだからって…
でもそれも 今では
果たせなかった約束
貴方が苦しむ姿を見る度に 心が揺らいだわ
自分に何度も言い聞かせた
"手離すことで 貴方を守れることもある"って…
それで離したくない手を離した
"何があっても貴方の手は離さないから"
軽い気持ちで言った訳じゃないけれど
貴方にとっては
呪いのような言葉に
なってしまったね
もう、その呪縛は
振りほどいていいんだよ 楽になっていいんだよ
"何があっても貴方の手は離さないから"
守れなかった
貴方と私の尊い約束
詩人:どるとる | [投票][編集] |
歩き続けて 疲れはてた夕暮れに
父の背中におんぶされたときのぬくもりを
今さら なぜか 思い出して泣いていた
理由のない ありがとうとか
見返りを求めない愛とかそんな
形のない ものを探している気がする
いつの間にか 思い出に居場所を求めているよ
悲しいときは 気持ちのやり場をなくしてしまうから
進んだだけ 道を戻って 僕はまたなくした何かを
通り過ぎた昔を気にしながらはるかな昨日を振り返りながら
今も未来と向き合えずにいる
そんな旅の途中。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
新しい街にも 慣れた頃に 僕らは
生まれた街の空の色にもう一度 会いたくなった
東京の 街並みは 節操のないふりをして
見上げる夕日だけは変わらず優しい色です
出会うすべての人が優しい人ではない
けれど触れたぬくもりの温かさを
僕はもう知っているから多分もう二度と
たやすく人を嫌うことはできない
旅立ちのうた この名前のないときめきと
ほんの少しの不安を 道連れに未来へ旅立とう
「希望は自分の手で描くものだと知ってる」
積み重なった 雑誌の山 捨てられずに
読みもしないのに 部屋の一部を占領している
駅のホーム この風に吹かれるたび
僕は新しい気持ちになれる
何かがはじまりそうだ 新しいページがめくられたよ
頼ることも頼られることもない日常
だけど 今いるこの場所は気に入っている
僕らはこのまま宛もなく旅する浮き雲
風に吹かれて 自由気ままなはぐれ猿
旅立ちのうた この無遠慮なときめきは
厄介だ今日より明日を楽しみにさせる
「夢は叶わなくても夢だと知っている」
小雪混じりの街は
何かと 言葉少なな
僕らの距離を 少しずつ近づける
息もあたるくらい近く ふと触れた指先
いつの間にか僕のほうから 君の手を 握っていた
すぐに伝わる熱が なんだろう こんなにも心強い
出会うすべての人が優しい人ではない
けれど触れたぬくもりの温かさを
僕はもう知っているから多分もう二度と
たやすく人を嫌うことはできない
旅立ちのうた この名前のないときめきと
ほんの少しの不安を 道連れに未来へ旅立とう
「希望は自分の手で描くものだと知ってる」
詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
貴方に触れられてから私はどうも可笑しい
心と身体が疼いてしまう ドキドキしてしまう そんな自分が恥ずかしくて仕方ない
貴方の指の感触 温もりを 覚えてしまってから どうも落ち着かない
これが一体、何なのか分からなくて
どぎまぎしてる
どうしたら忘れられる? この感覚も
この気持ちも
未だに思い出して
疼いて こんな自分に
たじろぐの
とても切ないよ……
詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
素敵な貴方も 醜い貴方も そのどちらも受け入れようと思ったの
不思議だね まるで
獲物を見るかのようなギラギラした鋭い瞳 それを向けられても
怖いだなんて微塵も
感じなかった
そんな変わり果てた
貴方も私は貴方の一面として好きだった
別に何でも良かったんだ 貴方が一番それを望むなら 自らこの身も心も差し出しても 貴方がそれで満足するのなら
でもね気づいてしまったの
子供みたいにシュンとなる表情や 孤独に震える姿 涙ぐんだ貴方を見たとき 私は傍にいるべきじゃないって
お互いに傷つけ合い
すぎたんだ きっと
貴方とのサヨナラを
選んだこと
間違ってたのかな?
貴方をこの手で壊してしまうくらいなら
二度と会わないって
決めたのに…
昔の私は貴方にとって残酷なことを言った
"何があっても貴方の手は離さないから"
本気の気持ちでも
出来もしない約束
結局、私は見捨てて
貴方を裏切ったのか?
あの時、一瞬の喪失感と ずっと続く傷つけ合う行為 どっちを
選ぶのが貴方にとって心が楽になるのだろうか?と考えた
でも、今分かったこと喪失感は一瞬の事じゃない なかなか吹っ切れないものだって
そこに気付いたとき もう何が優しさなのか分からなくなった
すぐに吹っ切れると
思ったのに…
あとは全てを忘れる
だけなのに……
それが、こんなに苦しいなんて
こんな苦さを味わうのは 私だけで良い
貴方には全てを忘れて新しい生活の中で
笑っていて欲しい
詩人:どるとる | [投票][編集] |
たとえるならば 疑うこともなく
たったひとつの正しさを信じるなら
この世界には個性なんていらないね
色鉛筆も赤青黄色があればいい
色褪せたそばから色づいていく
唯一無二の自分自身を見つけ出せ
自分の思うことが世界のすべてではない
やっと気付いた僕は 振り出しにいた
決まりきったような形や色ならノーサンキュー
出たとこ勝負だ 大いに悩み迷おう
この世界の色に容易く染まってたまるか
ありきたりな色に染まる訳にはいかない
答えのさらに向こうにある答えを
探したところで何がわかるというのか
たとえば パレットの中に出した色のありのままの気持ちを知らない僕らは
たかが一端を垣間見ただけで すべてを理解した気になって おごり高ぶる
世界の縮尺 あるいは形や色を決めるのは
自分のこの心だということに気付いた
つまらない 計算式に左右される思考回路はゴミ箱へ
ここからはレールから外れた旅だ マニュアルは役立たず
この世界の思惑通りに動いてたまるか
世界のいいようにはさせないんだよ
この 心を染める色は何色とはいえない
でもきっとあざやかな色なんだろう
ああ 新しい景色や空や風に出会うたび
僕の心は その色に染まる
ほら 立ち止まってなんかいられない
探しに行こう たった今から
決まりきったような形や色ならノーサンキュー
出たとこ勝負だ 大いに悩み迷おう
この世界の色に容易く染まってたまるか
ありきたりな色に染まる訳にはいかない
つまらない形にとらわれる訳にはいかない
だから僕らにはきまった色がないんだろう
いつでもどんな色にも染まれるように。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
この世界を縦横無尽
世界の果てまでどこまでも手を伸ばして
僕はアイデアの宝庫
奇跡の塊 ダイヤの原石 砂の中の砂金
さあ 笑い 泣け 叫べ
自由に生きれなくてこの世界で楽しむ ことなんてできない
もっと ド派手に 自分を押し込めないで 大胆かつ繊細に 世界を料理して
ヒミツのスパイスまぶして 神様の舌も痺れさせて 頭ひとつぶん抜けた力で
フライパンの上に 来るべき未来を想像しよう そしていつか
夢のお膝元へ たどり着く日まで 僕は走る
この世界のレシピを網羅
悲しみも喜びも知りたい 知り尽くしたい
まだ出会ったことのない景色 たとえば目にしたこともない色彩
あるいは抱いたこともない感情
僕を 突き動かすこの世界の魅力
恐がってないで恐れ知らずの恥知らず
お目にかけよう 目も眩むような輝きの正体
下書きみたいな まどろっこしい下ごしらえはいらない
さあ召し上がれ いまだかつて味わったこともない味を
その舌で確かめて 噛みしめるほど味わい深い
多少汚れた魂で きれいじゃない体でも
愛を語ってもいいでしょう? 言葉にならないくらい
この世界は 僕を不思議な気持ちに染める
どんな歌にしようか どんな音にのせようか
さあ 笑い 泣け 叫べ
自由に生きれなくてこの世界で楽しむ ことなんてできない
もっと ド派手に 自分を押し込めないで 大胆かつ繊細に 世界を料理して
ヒミツのスパイスまぶして 神様の舌も痺れさせて 頭ひとつぶん抜けた力で
フライパンの上に 来るべき未来を想像しよう そしていつか
夢のお膝元へ たどり着く日まで 僕は走る
君と走る この世界を。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
押し寄せる人波にさらわれていく小さな体躯
今日という一日の最後に見た夕日は
なぜかいつも悲しげに見えるんだ
だからうまく言葉にはできないその時の気持ちは
今日一日だけでも 消えてく命があるなら
明日がある僕らはまだ幸せなのかな
僕らは今自分がどれだけ恵まれているかも知らない
散っていく花の形や色を覚えているかい?
どんな手触りで どんな匂いだったかな
望むのは 誰にとっても損のないハッピーエンド
遠ざかる 今日を見送りながら右手を振る
左手には大事なものを離さずにつかんでる
さよならという言葉が似合わないくらい
これからいろんなことがはじまっていく
そんな淡い期待に満ちあふれている
そんな気がする
名前も知らない喜びに胸は躍らされている
何かが始まりそうな そんな予感がしているよ
本の表紙を開くようにまだ目次にいる
はじまってもいない物語 だから終われもしない
答え合わせに疲れたから たまには闇雲に
手当たり次第に 自分を試してみたいんだ
たとえ 失敗しても気持ちいいだけで痛くないよ
誰かが選んだ 今と自分が選んだ 今を
見比べる事くらいばかばかしい事はない
望むのは 悲しみのあとの喜び いわば雨上がりの虹
悲しみのない世界などいらない
涙に出会わない人生などつまらない
すべての終わりは ひとつの始まりだ
落書きだらけのページもページを捲れば
まっさらな白地
なんとなく 糸をつむぐような 蚕の心で
今日あった出来事を手繰り寄せるように
思い出していた 君がくれたあの痛みも
あの優しさも 間違いなく僕の強さになる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
「退屈」という獣に僕らは年中追いかけ回され
がんじがらめの毎日さ まるで捕虜みたいに不自由だ
血と汗と涙に濡れた「努力」や「頑張り」といったありふれた行いを
誰かに誉められたくて 願わくば 無意味なことで 終わらせないように
僕が積み重ねた いくつもの 「今」に光を灯すように
果てしなく広がるこの暗闇(やみ)に
朝を届けるのは 夜明けの太陽
おまえの手には ひとつの希望
そのわずかな光で未来を照らしてくれ
今日と明日は勝手には つながらない
今日と明日をつなげるのは自分の役目だ
さあ 聖火台に火を灯せ 希望が費えぬうちに
「妥協」してしまう諦めに ひれ伏してしまう弱さに
拳を 向けて 今一度 化け物じみた未来に牙を剥くのさ
星ひとつない夜に迷って 南がどっちかもわからない 地図もない航路だ
誰かがいう世界の構図は たかだか人間一人の目で見た ちっぽけで狭い世界
君が見つけた 目の前の扉を開けよう 鍵は必要ない
止まらずに 走れ 辿り着きたい場所まで
歌を歌うように声と声をつないでつくる
世界にたったひとつのオーダーメイド
おまえの目には幸せがどう映る?
ちょっと苦しい その苦しみを越えた先に
昨日より今日より輝く明日があるなら
昨日より今日より明日を目指す人になる
さあ 聖火台に火を灯せ 希望なき世界に
戦争のおろかさや 虐めの実態を
詳細に 書き起こした 紙の上に
降る涙は 誰が止めるの 誰が 掬い上げるの
みんな、独り言のように語る
手を差しのべるのはきまって同じ痛みを知る人だけ
それがこの世界の本当だ。
詩人:壬治 | [投票][編集] |
すべてを捨て去っても
好きと言える思いが
そんな感情こそが
もし運命だとしたら
なんとなく違うの
今ではないの
まだまだ先なの?
わかんない
考えれば考えるほど
現実感が遠ざかり
荒野にたたずむ
美しいけど
たやすく触れられない
深層は覗けない
上手くいかないことのが
人生は多い