詩人:EASY | [投票][編集] |
幼い頃に誰もが
かけ間違えたボタンの様に
雨は優しく降っていて
春の寒さに着る服の
着心地の良さに酔いしれる
部屋から聞こえる雨音は
想い出たちと戯れて
出会ったことがある人の
笑顔となって吹いている
幼い時に家に来た
野良猫の鳴き声と
パート帰りの母親の
原付の音が混じり合い
貧しさの豊かさを
僕は知った
幼い頃に誰もが
くつ紐を通し間違えた様に
雨は優しく降っていて
人が優しいときに
優しい理由を
雨音として
歌っているんだ
詩人:あいる | [投票][編集] |
狂騒競争協奏胸葬
もてあそばれたり、じゃれあったり
足踏みか地団駄
積み上げては崩して
だから、過不足になるんだ
感性しだい夢の国
毎日が創刊号
詩人に口あり
文学なんてどいとくれ
君のそばに置いとくね
願わくば、いつか想いを追い越して
詩人:EASY | [投票][編集] |
砂場で山を作って
トンネルを掘って
そこに水を流した
その名残を残した
砂場みたいな
春の陽射しだ
恋をしたのは
君にじゃなくて
僕の中にあった
生存本能とは無縁の何か
もっと温かくて
君の笑顔に寄り添うような
目覚めのよい朝に
降り注いだ光りに似てる
何か
どっちでもいいなら
笑うと思う
君の方を見て笑うと思う
そんなこと普通だよ
詩人:EASY | [投票][編集] |
世界は価値観で
形作られている
これは言うまでもなく
真実だ
支配は行うものではなく
されるもので
される者だけが
それをする者でもあるのだ
子供の笑顔は愛に属し
大人の争いは幼稚である様に
反比例した法則は
量子論を裏付ける
核爆弾で奪われないものを
議論する様になれば
大人達は少しだけ
大人になったと言えるのだ
自由が支配の敵ならば
風は自由の味方だろう
命よりも大切な話しをすると
地球人はしらけてしまう
でもそれは
否定よりは疑問であって
それが唯一の救いだろう
君が笑うジョークを
僕は考える
余命一秒だとしても
それくらいのものは
それくらいの威力を持つから
僕たちは生きている
詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
3月に入るといつも心細くなる
雪解け
田畑の土の臭い
日射しは暖かいのに
追い越していく風は身に凍みる
さよならと初めましての狭間の季節
青春時代(かこ)に馳せているのか
復職(みらい)を思っているのか
自分でも定かではない
子供(げんじつ)を抱き寄せても
なんだか不安で足が地につかない
腹を括るしかない
新しい季節はすぐそこだ
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
みたいものをみて
みせたいものだけ
みせるがいい
ボウフラがいる
血液で満タンの
頭蓋骨の中に
どこが上で
どこが下か
ききたいものをきいて
かぎたいものたげ
かぐのがいい
ぷくぷく ぷくぷく
体をくねらせ
浮かび上がる
なんの根拠もいりはしない
呼吸が出来る
方角へ
そうして、また
楽になったなら
また
深く深く
沈降していく
「ふれたい」
うつろ うつろ
ゆらり ゆらり
沈降していく
みたいものをさがし
みられたくないまま
みられぬまま
繰り返し
浮かび上がり
また
沈んでいく
ぷくぷく ぷくぷく
ゆらり ゆらり
「どうしてあなたはいつもそうなの」
「なにがだい」
「ぜんぶよ」
詩人:EASY | [投票][編集] |
情報の爆撃は
僕たちに突き刺さり
僕たちの優しさは
花を咲かせる
白と黒とが混ざりあい
命の支配の雨が降る
優しいジョークの能力は
IQよりも高く
僕たちの手を
雲まで届かせる
お腹を空かせた子猫の
抱きしめ方を
教えてもらうなんて
僕たちは、必要としないよ
抱きしめ方ぐらい初めから
知ってるから
詩人:与末居 | [投票][編集] |
__と紡ぐはずだった軌跡。
■■は囚われ始めていた。
溺れに溺れた後には、__の幸せを求めて。
__のやることなすこと全てを、赦した。
結果的に、__は幸せを掴んだ。
■■はそれで幸せなのだから、と。
■■は、本当にそれで幸せなのかい?
詩人:EASY | [投票][編集] |
人々は知らない振りをする様に
どこか冷たい表情で
優しさを隠してる
深呼吸をしてみてよ
無料だから
胸のポケットにある
温かいものに、手をかざして
何もいらないよ
花を渡せるなら
本当の感謝に
理由なんてないんだ
深呼吸してみてよ
空気は無料だから
太陽が僕たちの胸を、温めているから