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[197525] ライフトリップ
詩人:EASY [投票][編集]

生きてると
空前絶後の哀愁が

僕を取り囲む


他人の空腹は
僕の空腹と双子だ


駅の改札は
映画みたいな進行で

人を物語り

星のない夜空は
恋みたいな色で

僕の心を塗りつぶす


子供を叱る親を見かけると
優しくなれる

向ける場所を見失った笑顔みたいに
僕は空を見る


行列の出来るラーメン屋に
並ぶカップルは

よい家庭を持ちそうだ


きっと今なら、そんなことを

流れ星に願うだろう


空前絶後の哀愁に
取り囲まれながら

2022/02/14 21:13



[197523] 茶トラ
詩人:EASY [投票][編集]

部屋干しの洗濯物は
丁度よい芳香剤

この部屋は世界の争いを
まるで知らない異次元だ


茶トラの猫は今日の日も
明日を無視して歩いてる

昨日食べたマグロの味を
尻尾を立てて探してる


県境を繋いでる
錆び付いたこの橋を

眺め過ぎている僕は

踊っている少女を見つけ
安定剤に仕立ててる


冬の川に浮かぶ鳥たちが
寒さをいっそう引き立てて

幼い時の想い出の
味を一層引き立てる


繋がりあってしまうのは
別に僕のせいじゃない

君が眺めた夜空なら
僕も眺めているだけだ

2022/02/14 01:09



[197522] 芝生の公園
詩人:EASY [投票][編集]

君と遊ぶために
ボールを買ったよ

芝生の公園に行かない?


僕一人だと
なんか虚しくて

なんか少しだけ
楽しくないから


君と遊ぶために
ボールを買ったよ

ルールはいらないんだ
ボールを使って遊ぶだけ

蹴ったり投げたり
ボールを枕にして
空を眺めたり

何だっていいんだ


君が来れなかったら
君が来れるまでに

面白いことを探しておくよ
君が笑いそうなものを
沢山探しておくよ


僕は毎日ボールを持って
芝生の公園にいるよ

いつか君が
来てくれたら

その時は君に
ありがとうって言うよ

2022/02/13 17:37



[197521] 丸ポエム
詩人:雪 刀寿 [投票][編集]

どこから読んでもわかりやすい
そんな丸ポエムをめざして る

いつ何があってもへこたれ無い

何処で何かされてもまとまる話

どんな宇宙が地球に分かったとしても
アッサリ・さっぱりで居られる

ふわ宇宙に重ねる地球

2022/02/15 16:27



[197520] 物件
詩人:EASY [投票][編集]

極寒の中で親鳥が
卵を温めて

朝食のハムエッグの
味付けに迷う


道徳を解くクイズ王と
友達になれたら

煮卵の配合を
教えてあげて

渡り鳥の友達も
紹介してあげるんだ


ピアノを弾けたら
ピアノを弾いてあげるし

笑えたら笑ってあげるよ

遊びのないハンドルは
危険だからね


夜になれば
星が見えるんだ

朝になれば
太陽が見れるよ

じっとしてれば
君が見れる


家賃は空に任せていいよ

疲れたら
このベッドで寝て出窓を開けて

君の好きな唄を歌っていいよ


その唄を
僕は聴いてしまうけど

2025/05/28 04:25

[197519] 近所の夕日
詩人:EASY [投票][編集]

東側に窓があることを
第一条件にする君は

何の疑いもなく
真っ直ぐに前を見て

意思が描かれたプラカードを
掲げてる


その瞳に反射した僕は
どこか虚ろで

笑顔を絶やさない病人の様に
幻想的だ


花を愛する人が
花屋をやっていそうだから
花屋が好きだ

僕はこの様な表現を
現代社会とかき混ぜて
飲むのが好きだ


予定通りに行かない度に
自分の未熟さを知るよ

無力なことじゃなくて
傲慢であることを知るんだ


どうしたら笑えるんだろうっていう
ゲームみたいに考えるんだ

ない頭はこんな風に使うと
安くて旨い下町の
食堂みたいな味がする


夕日の沈む近所の川の
景色が綺麗に見える

そっと耳打ちした
内緒話しみたいに

2022/02/13 04:04



[197517] 心配そうな迷惑
詩人:雪 刀寿 [投票][編集]

愛情の押し付けだと
恋に言ったと言う君

憐憫を誘う
哀れフラワー

どうあがいても射幸心でまとまらない


部屋がべんぴしとるか
ゲリ カデ決まる

2022/02/15 16:30



[197515] いつか思い出になるあなたへ
詩人:ゆぅ [投票][編集]

恋ではなくて
依存に近いかもしれない

形のない関係は
脆くて
いつも崩れることに
怯えてる

ずっと聞こえてくる
あなたの声は
やっぱり毎日聴きたくて

会えない時間が長くなると
寂しいって感情も
ぼんやり霞んでいくから

あなたがいなくても
あなたじゃなくても
なんて、思う日もある

それなのに変だよね
あなたの声は
やっぱり私を安心させる

ずっとなんて無理だから
せめて今だけは
私の事だけ見ていて
私の事だけ考えてて

いつか思い出になる
あなたへ

2022/02/10 16:06



[197514] クッキー
詩人:EASY [投票][編集]

安いクッキーの
甘さくらいの優しさが

真夜中のコンビニみたいに
光ってる


何でもないことは
何でもないほどに

想い出に残る

そんな優しさを
教えてる甘さ


コンビニで一番安い
クッキーを買った

どこにでもありそうな

思い出せない想い出の

そんな味だ





2022/02/10 03:49



[197513] ちっぽけな欠片
詩人:EASY [投票][編集]

小さな手に握られた
ちっぽけな欠片を

探す夢をみた


思い出せない記憶の中に佇んだ
その光りは

失なうことの出来ない何か


傘の差し方より
雨の濡れ方を大切にする

そんな場所に僕はいた


冬の寒さを切なさで温め
ありもしない退屈を
クレヨンで塗りつぶす

弱々しい手の平で
優しく握って


ほんの一瞬しか
チャンネルの合わない

ラジオから流れる
メロディーみたいに

切ないものに恋をする


そんな場所だった


小さな手に握られた
ちっぽけな欠片を

探す夢をみた


見つからないくらいの
小さな掟を

携えた夢を







2022/02/09 07:06
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