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[197385] 君は凪
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

不思議なことに
何も不思議じゃないのさ
動かなくなるまで
うごく体
良い社会だ
最低限の保証はされているから
底から抜け出すことは
まだ出来ないが
生きている
今年も
去年も
一昨年も
あれから
変わりはないか
誰の代わりも果たせないが
変化はある
誤りでも
間違いなく
無機質な君に相談しても
言の葉浮かべ
広がる波紋に
感情はなく
これは自問自答以外の
何者でもなく私自身だ
答を知っている過程を
何度でも繰り返す
それが今日で
それが明日で
明日が来ない日まで
今日を生きている
意味はない
全く意味はない
有機物であるかどうかも
些末だ
浮かべた言の葉
なんだっけ
五十音の羅列
意味はない
動きはあったのか
今という一瞬を
切り取っても
君は凪
不思議じゃない
何も不思議じゃないのさ

2021/10/25 02:12



[197383] 書面
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

書き手の
取り扱い説明書みたいな
文字がいやで
机をひっくり返し
椅子も蹴り倒すと
テレビまですっ転がって
消えてしまい
そのまんま
縮こまった
雑魚寝みたい

上っ面を引っ剥がし
恥知らずな寡黙ぶりと
よくよく比較して
二枚舌が三枚、四枚に
ベロベロ増えないように
どこらの雲のかたちに
チョキチョキ鋏で
刻んで
ばら撒いてやる

外反母趾
広大無辺
焼肉定食

何でも構いわしないさ
痛みで
飛び散って
分からなくなれ

何にもなれないまま

2021/10/24 15:41



[197382] 死なない
詩人:雪 刀寿 [投票][編集]

永遠を身に着け 手にするつもりなら
自分が死なないと信じる

吐き出す気持ちが永遠に湧き出す

すぐ目先に差し出される欲望に飛びつかない
後がたくさん羅列されている

生きる道をたしなむ用意は万全



現実の自分自身が 深い息をする今

2021/10/23 09:20



[197379] バトン
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

私が持ってるバトンは
私が途中で転けてしまって
傷だらけかも
しれないけど

君がこれからの世界
少しでも
笑顔で過ごせるよう
祈りを込めて
愛を込めて
渡したい

不器用だから
何一つ出来ない
ダメな私だけど

だけど思ってる
大切な君の事を
太陽のように
照らせるように

少しずつ少しずつ
頑張って行くから

あぁ私は
暖かい風になりたい
君を守れる
強さが欲しい

あぁ私は
誰よりも誰よりも
負けない
強さが欲しい

そんな切なき願いですが
叶えて下さい
そんな儚きバトンだけど

君に渡したい
心を込めて
愛を込めて

2021/10/18 18:51



[197377] 集合住宅
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

カーテンを開いて

窓ガラスに
散りばめられた
雨風の水滴

冷蔵庫の音が
ダイニングまで
聞こえて来る

景色を眺めるのが
なにかしら好きなのは
どうにも変わらない

四階の端の窓からは
階段が目の前だから
誰かと目の合う事も
あるかもしれない

つまらない、よね

どうしても
こうして
いたい

理由を
求められる事が
何より苦痛だ

誰かの為に
いるわけでは
ないから

2021/10/17 16:57

[197376] Long time no see
詩人:慎也 [投票][編集]

ハローハロー
戻ってきたよ
道に迷って
ロストマン
少し疲れたよ

ハローハロー
帰ってきたよ
道に戻って
ポエマー
少し癒やされたよ

いろいろあるけど
いろいろあったけど

過去を振り返っても寂しくなるだけ
未来に思いを馳せても虚しくなるだけ
今、ここに、生きている
君も僕も

しあわせになりたい願望じゃなくて
しあわせを求める権利でもなく
しあわせにならなければならない
小さくも宇宙一尊い
君も僕も

世の中の不平や不満を語るんじゃなくて
平和を望むのでもなく
良くならないと、困る
良くならなければ、いけない

他に頼るんじゃなくて
じぶんのためのじぶんに投げてみて
反響する音に耳を澄ましてみよう
今日だけは大好きな音楽もBGMも無しにして
午前2時、無音の中
考えた、結論に変わりはないのだと
確信する

2021/10/16 22:21



[197375] いつかの詩
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

見たことを
どこへも
つれてはいかせたくない

赤い靴
履いてた
女の子

文脈が鏡だとしたなら

泣きながらかけだした
彼女が探す
誰かは
その痛みを
知らないから
無視出来るだけ
やや、朗らかで
ああ、泣きたくなる

二度とは言わないから
どこへも媚びへつらわないで
おくれ

赤い靴と
引き換えに
尾びれを得た
女の子は
人魚となった

大海原へ

そして、今日も
やっきな誰かに
探されてはいるが
むこうは
あなたを探している

たとえ
疎まれようとも

2021/10/16 21:19



[197373] レム
詩人:gof [投票][編集]

遠く月の舟 手を振る異世界探検人に
微笑みとサヨナラとを捧ぐ

真夜中の刻から彷徨えば感情の淵
淡く青い靄に紛れた走馬灯は
朽ちた町の海辺にたどり着いた
ガラス管の中に閉じこもり

誰にも知られてはいけない恋文は
あの日のまま 捨てた
ターゴイス バイオレット
きみときみは きっと
何処かで繋がっている

彷徨いの防波堤 
ボロボロの紙切れ
タイプライターで打たれた文字は
誰かの記憶に似ていて

八方塞がりのマヌケさん
儘ならない感情を
声に出して叫んでみたい海がある
好きとか 嫌いとか
忘れたい事も
言葉にならない想いもある
手繰る恋の不埒さも残ってる

朝焼けには なんとか戻したい
意識と意識の狭間の正常値
寝て起きて また寝て起きてを繰り返そう
おはよう おやすみ おはようさん
よき1日を よき休日を

2021/10/16 05:01



[197372] お別れを
詩人:梅宮 蛍 [投票][編集]

跳んでゆく僕のうさぎ
あの青い空
浮かぶ白は今も笑っている

 うん、そうだね

泣き虫にお別れをして
水溜りを 僕も跳びこえる

2021/10/21 02:58



[197369] くらがり
詩人:梅宮 蛍 [投票][編集]

暗がりに立つ電柱
半身覗くその人の ぼうとした輪郭の 黒の境界
夜の中に滲み出す あなたの内側
電灯の下 それを見る私

2021/11/04 01:52
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