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[197262] 爪の垢を煎じても治らない
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

生活の為だとしても
仕事で指の爪が黒く
薄汚れているのは
快くはない

たまに
会社の若い女性の事務員が
どこかからの差入れを
皆に配るのだが
深爪に切り込まれた爪先に
それでも真っ黒い
爪垢のような汚れが染み付いていて
指先を差し出して
受け取る事が
どうにも恥ずかしい

なので、いつも
「ありがとうございます。いりません」
と断る

嫁には受け取らない方が失礼だと言われ
るが
嫌なものは嫌だ

いろんな思いが頭をよぎる

馬鹿が治る薬が開発されたなら
真っ先に被検者に
志願したい

蔑まれるのは
嫌だ

2021/07/17 10:46



[197261] 〜心、拠り所〜
詩人:桜井 楓 [投票][編集]

キャッチコピーで飾られた街のなかで
右も左も見渡せば見知らぬ人ばかりで

誰も寂しがりの人はいないように見えるけど
本当は誰かと同調したい心はいつも

孤独と自分と
手にしたスマホの画面に依存している


昨夜見た同じようなニュースのなかで
ある人が語っていた言葉が気になりだして

あれもいまの時代と言えばそう思えるけれど
本望を置いては行けない心もいつか

明日の自分と
向き合うことができる日が来るのだろうか…


嗚呼 オトナになったのに大人への抵抗
あの頃に素直に眺めていた街はどこへ
いまは 愛着もない風景へ贈る言葉は

嗚呼 故郷を離れ ただ ここで暮らす人たち
独りの夜には慣れない
誰にも見つからずにこの家へ入る度に
無機質な感情にはなれない
こんなにも輝く街のどこかに
明日を忘れるほどの夜はあるのか


つい道に迷ってしまうと
適当に歩いてしまう
そのうち分かるところへ向かえるはずだからと
ちゃんとした道を歩んでいた頃の自分に
いまは標は見えていないけれど
道の途中でそこに辿り着ければいい

ありのままを出すことに勇気が必要になってしまった時代では
誰と誰が何を話すべきかなんて
他の人が決めるものでもない

自由という間違った常識を叩き込まれ
袋叩きにする為にお互いに顔の見えない場所から
なりふり構わず攻撃しているのは
紛れもなく弱い人間だって
晒すようなものだと気付いていない

「泣けない時代」を生きるいま
弱者を武器に強き者を叩くようにと
それが自由だというのは
葉から落ちていく雨の雫を見ても
何も感じないことと似ている

植物も毎日生きている
強い陽射しを受けて枝垂れていても
宵が来て鮮度の良い空気を吸う明朝を迎えれば
また立ち上がる



海も山も空も何も話してはくれないけれど
じっと眺めていれば
じっと眺め続けていれば
この胸のなかにあるものに答えをくれる…




2021/07/20 23:28



[197259] 人に嫌われてもしようが無いのは、違うから
詩人:雪 刀寿 [投票][編集]

人に嫌われることが可能性をひらく

嫌われてもしようが無いと開き直り
生きる

新しい自分らしい考えが浮かぶ

これからは、機械が考える月並みな人格は
役立たない

自分が生活を楽しむのにも
本当の自分を掘れ

かといって支配層のジジババが
開き直り
悪魔を機械によって増やす
社会崩壊させ
自分たちは興味増やして
生き残ろうと必死
社会がどうなろうと
機械化学を支えに毎日が魂のサバイバル合戦だ

機械化学に身をひたしたブルジョアは
憎まれる魔をかかえこむ
会社の現場の隅々は
この問題をしっかり認識して
一秒一秒の現世を直してもらいたい

欲望の本性との闘いは
機械化学の中だけなんだが
病的魔をかかえこむ社会の潜在的魅力
を自然界からの贈り物として
どこまで共同幻想をたしなめるか
昔からの人間社会をちゃんと見たい




2021/07/16 22:31



[197258] 鬼は人の中に 執拗に巣食う
詩人:雪 刀寿 [投票][編集]

厳しい自然界を屈伏させて
人は一緒に仲良く都会に逃げた

激しく自然界を鬼で打った

昔の祖先は勇ましい
激しい鬼を飼ってた

ひるむと、
自然界にやられる

今からも
私たちは、自分の中の鬼を消すと
じりきが無くなる

それは自然界に立ち向かうための
武器なのだから

だからといって
ほてる肉欲 持てあまして
乗り物駆ったり、
激しい音楽、爆破ゲーム
爽快にフラストレーション排泄してんな

優しくなる時代の意味は
逃げて来た自然界を思い出し
鬼の厳しさをうらまない

自分の中の自然界をかみしめる

もう一度
自然界に帰って
祖先の悩みを分かれ

それから
新しい価値を産み出し

自然界と一緒に棲む道具を造れ

化学機械を
優しく変えて
自然界に寄り添わせ




2021/07/16 00:16



[197256] 〜良薬は口に苦しというけれど〜
詩人:桜井 楓 [投票][編集]

いつも美味しいものを食べたい
そしてその時の食感で心が幸せだと感じること
満腹ともなれば 頭の中もお腹もいっぱいになる

でもいつも食べ過ぎてしまうと
消化しきれずに太ってしまう
数学的に考えると単純なことだが
普通に食べたら消化できるし溜まらない
多く食べたら消化できず溜まる
溜まるが続くと溜まり続ける

そうなると さぁ大変だ 減らさなければいけない
いつも美味しいものを減らして食べることになる
いや さらに減らさなければいけない
果たしてそれだけの量で心が幸せだと感じるだろうか

別のものを食べなくてはいけないのではないか
味気ないものにしないけらばいけないのか




良薬は口に苦しというけれど

多少でも苦い思いをしなければ
本当の自力は付かない
その時の思いこそが糧になる
人生はプラスマイナスであり
努力をした分の力というのは必ず報われる

熱いお茶を腹の中で感じること
喉元過ぎれば熱さを忘れるようでは
同じことを繰り返してしまう







2021/07/15 05:31

[197254] かたな
詩人:雪 刀寿 [投票][編集]

土地に添い遂げる侍

刀を二つ持って、
活発な調整を社会は望む

かたなが筆の
精神のやいばは、
自分が魔にならないと
広い社会を理解できない

テコでも動かない既存インフラが
ストレス・プレッシャー生産器
意地悪の応酬

ごく一部の独占層が離さない悪魔

魔を引き剥がすのは
離れ業だ

宇宙的に平等じゃないと、地球は自然現象に嫌われる
がらくたになってしまう

人類誕生から踏まえる
五十万年の総括を祈祷する

五十万年の重みは
脳裏が深く愛を滲ませる

夜見る夢に
また明日も夢を掘る

2021/07/15 12:54



[197253] 部屋の話
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

諸々忘れてしまっても
大切なことだけ覚えている
だったらさ
一緒に眼鏡を探してくれる
知らない相手に話すんだろう
あの頃過ごした
部屋の話を

諸々忘れてしまっても
くだらないことだけ覚えている
だったらさ
嫌な顔せず体を拭いてくれる
知らない相手に話すんだろう
あの頃過ごした
部屋の話を

抱えているのは
歴史には残らない思い出ばかり
持ちきれなくて
ポロポロと
こぼれ落ちた記憶
拾う術はない
全部忘れてしまうんだ
あの頃過ごした
部屋のことも

死に際
頭に浮かぶのは
もっと別のことかもしれない

ああ
思い出にするには
まだ早い

だよな
そうでなくっちゃ

2021/07/14 00:37



[197249] 痛い、わけ
詩人:雪 刀寿 [投票][編集]

動物類の快感をかき集める

今の社会は
趣味が悪い

皆に 欲望をねらわせ
鋭い牙をとがらせる

自然を押さえつけ

人の魂を暴れさせ
調子に乗せ

外世界で
殻を元気よく振る舞わせる

独占者が秘密情報を集め

アマチュア同志は火花散らし、
ケンカをふっかけ合う勢いだ

あぶなっかしい

どうせ、出てくる元気は
プライドごと、へし折られちゃう

勇ましい正義感も、あざ笑われ
つぶされちゃう


だから 最初から皆 心を麻痺させ
操り人形でうぬぼれておく

正義なんて無いか
無目的に暴れるだけのアスリート達

そんな流れが出来た
悪徳社会

皆が足を引きずり下ろされ
自粛し、投げやりになる

歴史に無く、遺伝に見ない
地球が丸ごと管理される 機械世界だ

純情なら神経がびびる

何が起こっているか、分からないまま

実は 弱い奴が、身の丈にそぐわず 高く強く、飛びたがる のだ 

恐ろしい自然界に向かって掛かってゆくんだから、現代人は愚の骨頂だ。

壊した自然災害に騒ぎながら、どこかでまだ、人間さまは機械に守られて偉い、と思ってる。

機械は人の精神を守れない
機械に甘え、精神が弱まる

びくびくおびえ
最後は
機械そのものを疑う事になる


強い者ならば、
機械がそそのかす思わせぶり・ほのめかしに乗らない 内心を急がない






2021/07/11 23:00



[197248] mayoi-go
詩人:gof [投票][編集]

すべらかに かなしみや せつなさは 渇いた喉元から
きみの肌白さの水面に赦される

立ち止まり振り返る歩道橋の夕日
青銅伝説の指輪に似た洗練さ
紅い土地砂に芽生えた緑

きみの髪のシャンプーの残り香は
そんな景色を蘇らせる

ターゴイス色のプールに
浮かんだルージュの花のいやらしさよ

みたいものは そこじゃなく
本当の美しいは 生き様にある

瞼の裏で何度も描く言葉は
恋やら あいしてる におさまらず

感情は彷徨い やがて 7月の雨粒になる
葉に落ちる音が 鼓動や記憶になる

なやんで ないて 寝てしまえばよいね

やわいぼくらの喜怒哀楽さんや

さらば 再来 ゆけよ ゆけ
またね 創作 それでは ぐっばい
こんにち おはよう ラブバズ三唱

2021/07/09 00:42



[197246] あの夏に帰る
詩人:雪 刀寿 [投票][編集]

スポーツは焼く
メラメラ

野球選手に憧れ
毎日 素振り5000回やってた

ウサギ飛びに 山道マラソン
雨の日は、校舎の階段を走った

牛乳をたっくさん飲み

いよいよ
予選会の決勝で、

外野ゴロをキャッチし、
捕手へ・・・
一直線の遠投が 強烈で、
ポロリ、が、 夢が終わった瞬間だった。

校庭のまん中にそびえてた木が、
満面の笑みで ケラケラ、肩を揺する

今でも、あつい、やきう狂いが胸に鳴る

2021/07/08 20:59
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