詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
時々思うんだ
最初から 全部
キミの言うとおりに
しておけば良かった…って
なにもかも
キミの伝えたかったものを
もっと深く知れてたら…なんて
もう全部 届かないけれど
詩人:七海 | [投票][編集] |
君が笑顔を見せてくれる度
涙が零れそうな程嬉しくて
こんな些細な事で
人はこんなにも幸せになれるんだと
私に教えてくれたのは
他の誰でもなく君なんだよ
詩人:七海 | [投票][編集] |
何もない空でも
ふたりで見上げれば希望の空になる。
何もない街でも
君と出逢えたから輝いて見える。
そんな風に、何もない毎日を
君とふたりで幸せな毎日に変えていきたい…。
詩人:あいる | [投票][編集] |
憂いが優しさになるには
なにが足りなかったの
音速より早く涙がこみあげると
目頭は熱くならなくて痛くなるんだ
春先は花粉が酷かった
涙の量は正常だった
地球に優しくないボクら
過ちを憂いても解決はしないんだ
不要不急とゴートゥーが
心にとって
対義か類義かわからない
毎日できることをやろう
矛盾の中に優しさを忍ばせて
庭の花木に水をやろう
詩人:猫のあし | [投票][編集] |
急に全部が嫌になって
急に自分がいる事が無意味に感じる
存在する事に疲れる
朝が来るのが怖い
1日が始まるのが怖い
理由は分からない
夜が明けなければいい
ずっとこのまま
静かに過ごしたい
何だか苦しい夜
詩人:gof | [投票][編集] |
蜘蛛は雨露の夜に消え
夢は行方知れぬまま
愛は溢れている きみの真意として
波紋の糸に 夜ふかした紛らしに
メロディがふと蘇る
あの子は元気でしょうか?
あの街の灯りは
静寂に煌めいているでしょうか?
季節の変わり目に 緩む香りはあって
か細くも確かな 志や夢や恋を
思い出して 潤んで 俯いて
励んで 励んで そう誓い直して
詩人:EASY | [投票][編集] |
本当に大切なものは
本当に大切なものは
本当に大切なものは・・・
こんな風にして
3回も言ったら
分かるだろう?
そんなこと言わなくても
自分で決めることだから
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
犬の臭さは
よくよく撫で回してやった
指先を嗅ぐと
よく分かる
あんなに身近にいて
なにか、かっこよかった犬を
私は他に知らない
仲間の部屋で
よっぴで語り合っていた頃
早朝の犬散歩が日課だったようで
ついていく事にした
リードを付けられ
ゴールデンレトリバーに柴犬でも
混ざったような
ようは、ただの雑種の風貌をした
その後ろ姿について行く
すぐ近所の
門扉の向こうから
でかいシェパードが
がなりちらすように
吠えたててくる
毎日の事だそうだ
すると
べつに吠え返しもせず
3メートルはある屏を
助走をかけて駆け上がるような
そんなしぐさを数度か繰り返す
まるで
「いつでも、やってやるよと」
言わんばかりに
驚いたけれど
飼い主が肝を冷やしたのは
まったく別の話しだ
道の反対側からやって来た
散歩に連れられた土佐犬に
遮二無二に吠え盛った挙げ句
首輪がはずれて
飛びかかったそうだ
当然、あっと言う間に
ねじ伏せられ
殺されかけたのだと言う
それだけじゃない
台風がやって来た夜
犬小屋の杭が外れて逃げ出し
翌日には戻って来たのだが
近所の庭で飼われていた
雌のラブラドールレトリバーが
野良犬に妊まされた話しがあり
どうやら、どうやらのようで
証拠もあるわけがないが
子犬達の毛色やら目鼻立ちが
どうにも、そうだったようだ
散歩から戻ると
部屋で子犬のころの写真も見せてもらい
すっかり好きになってしまっていた
それから
県外の専門学校へ赴く事になり
電話では聞かされていたのだが
人を噛まない気性に油断して
ビーチで放し飼いにしてしまい
車道で車にはねられ
大怪我をしたとのことだった
夏休みで帰省したおり
さっそく仲間の家の庭を訪れ
名前を呼ぶと
力なく立ち上がり
後ろ足を引きずるように
歩みよって来てくれて
抱きしめるようにして
よくよく撫でてやると
涙でぬれた頬を
ペロペロと舐めてくれた
それっきり二度と会うことはなかった
今頃になって
どうしてその犬の事が
思い出されたのかは
さだかではないが
変わらずに
思っていることはある
「ありがとう、ありがとう太郎」
詩人:清彦 | [投票][編集] |
一旦、幕が降りた
気付いてみればいつも
ふとしたとき、全てがとっくに過去の話
あの娘の眩しい笑顔も
耐えられそうにない痛みも
記憶の狭間にぼんやりと揺れている
はずみで弾き続けたアドリブの曲みたいな
自由気ままでも、不完全な音色だったね
音楽も政治も経済も
慌ただしく絡まりながら流れ続けるんだ
ああ
死ぬときもこんな感じで
「まぁ良かったか」と頷きたい
長すぎた序章
本編はこれから
詩人:理恵 | [投票][編集] |
さらりと晴れた青空は
秋の気配を連れていました
知らぬ町のバス停で
ふわりと揺れた白い花
香るままに誘われて
カフェの椅子に腰かけて
ピアノの独白を聞きながら
ベランダで揺れるハンガーの
乾いた音も歌になる
針の壊れたコンパスを
ふと思い出した夕暮れ時
なくした路(みち)に戸惑っていた
ひつじ雲も泣き止んで
カップに漂うやすらぎが
じんわりと身体に染み込んでいく
2019.11.25.