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[197118] 3回
詩人:EASY [投票][編集]

本当に大切なものは

本当に大切なものは

本当に大切なものは・・・




こんな風にして
3回も言ったら

分かるだろう?


そんなこと言わなくても
自分で決めることだから

2021/03/29 20:28



[197116] 太郎
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

犬の臭さは
よくよく撫で回してやった
指先を嗅ぐと
よく分かる

あんなに身近にいて
なにか、かっこよかった犬を
私は他に知らない

仲間の部屋で
よっぴで語り合っていた頃
早朝の犬散歩が日課だったようで
ついていく事にした

リードを付けられ
ゴールデンレトリバーに柴犬でも
混ざったような
ようは、ただの雑種の風貌をした
その後ろ姿について行く

すぐ近所の
門扉の向こうから
でかいシェパードが
がなりちらすように
吠えたててくる
毎日の事だそうだ
すると
べつに吠え返しもせず
3メートルはある屏を
助走をかけて駆け上がるような
そんなしぐさを数度か繰り返す
まるで
「いつでも、やってやるよと」
言わんばかりに

驚いたけれど
飼い主が肝を冷やしたのは
まったく別の話しだ
道の反対側からやって来た
散歩に連れられた土佐犬に
遮二無二に吠え盛った挙げ句
首輪がはずれて
飛びかかったそうだ
当然、あっと言う間に
ねじ伏せられ
殺されかけたのだと言う

それだけじゃない
台風がやって来た夜
犬小屋の杭が外れて逃げ出し
翌日には戻って来たのだが
近所の庭で飼われていた
雌のラブラドールレトリバーが
野良犬に妊まされた話しがあり
どうやら、どうやらのようで
証拠もあるわけがないが
子犬達の毛色やら目鼻立ちが
どうにも、そうだったようだ

散歩から戻ると
部屋で子犬のころの写真も見せてもらい
すっかり好きになってしまっていた

それから
県外の専門学校へ赴く事になり
電話では聞かされていたのだが
人を噛まない気性に油断して
ビーチで放し飼いにしてしまい
車道で車にはねられ
大怪我をしたとのことだった

夏休みで帰省したおり
さっそく仲間の家の庭を訪れ
名前を呼ぶと
力なく立ち上がり
後ろ足を引きずるように
歩みよって来てくれて
抱きしめるようにして
よくよく撫でてやると
涙でぬれた頬を
ペロペロと舐めてくれた

それっきり二度と会うことはなかった

今頃になって
どうしてその犬の事が
思い出されたのかは
さだかではないが
変わらずに
思っていることはある

「ありがとう、ありがとう太郎」

2021/03/31 23:37



[197115] 本編へ
詩人:清彦 [投票][編集]

一旦、幕が降りた



気付いてみればいつも

ふとしたとき、全てがとっくに過去の話




あの娘の眩しい笑顔も

耐えられそうにない痛みも

記憶の狭間にぼんやりと揺れている


はずみで弾き続けたアドリブの曲みたいな

自由気ままでも、不完全な音色だったね


音楽も政治も経済も

慌ただしく絡まりながら流れ続けるんだ



ああ

死ぬときもこんな感じで

「まぁ良かったか」と頷きたい


長すぎた序章

本編はこれから





2021/03/28 11:41



[197112] ジャスミンの香りに誘われて
詩人:理恵 [投票][編集]

さらりと晴れた青空は
秋の気配を連れていました


知らぬ町のバス停で
ふわりと揺れた白い花
香るままに誘われて
カフェの椅子に腰かけて


ピアノの独白を聞きながら
ベランダで揺れるハンガーの
乾いた音も歌になる


針の壊れたコンパスを
ふと思い出した夕暮れ時
なくした路(みち)に戸惑っていた
ひつじ雲も泣き止んで


カップに漂うやすらぎが
じんわりと身体に染み込んでいく





2019.11.25.

2021/03/26 02:39



[197111] 形にならない
詩人:理恵 [投票][編集]


きいてください
私のおもいを
きいてください
私の叫びを

と、言いたいのに
肝心の内容は
言葉にならない

ただ ただ
うん うん

きいてほしいだけなのに

あの子がムカつくじゃなくて
あの子のココがムカつくとか
でも私の方がダメなところもあって

それを含めて
たくさん愚痴を言いたいのに

たくさんの愚痴が絡まって
言葉にならない





2021.3.26.

2021/03/26 02:36

[197106] うた
詩人:理恵 [投票][編集]



無理に形づくろうとして
足元ひっかけてすりむいた
痛くて痛くてたまらない
足ひきずりながら、歩いた夜


声の出し方も
ステップの踏み方も忘れちゃいないよ


ただ、誰かの顔色を窺いながら
うたううたに意味はあるのかい?


もどかしくも初々しいうたを
久しぶりに聞いたら
あの日に戻れるわけもなく
先に進んだ自分に気づいた


人間なんていつまで経ってもちっぽけだ
周りが完璧に見えるくらいには


心の中には
黒い塊だってある
あの日にすりむいた場所は
痣になってもう消えない


それでも歩いていくんだ
泣きたい夜には
うたに助けを求めて
うたえない夜には
別の道をさがして





2019.11.25.

2021/03/23 01:26



[197101] 風ヲ求者
詩人:あいく [投票][編集]

私が感じたい風は
たとえ時速100kmを
超えるスピードであっても
等速のままで走り続ける時に
感じるただ強い風ではなく
時速0kmから時速50kmに
加速していく中で
少しづつその圧を強めるような
そんな風なのです
そのためならば
私は今あるスピードをすてて
立ち止まっても
かまわないと思います。。。

2021/03/15 13:58



[197098] 再燃
詩人:ゆぅ [投票][編集]

数ヶ月ぶりに聞いた
あなたの声は
わたしの気持ちを揺さぶった

忘れられたと思った
もう混じり合うことはないと
思いながらも
どこかでずっと待ってた

また想いが膨らんでく
一昨日よりも昨日よりも今日よりも
明日はもっと
あなたの事が好きになる

もしかしたら
今度こそ
明日はないかもしれない

だから
その声を忘れないように
耳に焼き付けた

今日も昨日も一昨日も…

2021/03/11 16:40



[197096] 幕開け
詩人:梅宮 蛍 [投票][編集]

舞う風花
あなたの頬を 移して桜
名も知らぬ木の下
はじまりのー−。

2021/03/10 01:42



[197093] いなおり
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

せつめい
からいどを
さがし
くみあげた

ひっち
はいく

野球
やりませんか

うんどうすると
かわきます

オーケストラの調弦
音は
文字なんかより
遥かに分かりやすい

球場にこだまする
打球音
みたいに

文字のられつは
小川の岸辺にしゃがみ込み
流れを
見つめるような
しらべ

だからかわいたころ

ちょうどいい

せつめいから
いたろうが

ここが
どこなのか

2021/03/06 19:32
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