詩人:もとり | [投票][編集] |
思えば物心が着く前から
一緒にいた気がする
何処に行くにも一緒で
お互い譲れない喧嘩をして
理解を深めて仲直りして
当たり前のこの日常が
ずっと続くと思っていた
でもあの人を見る君は
とても綺麗で
知らない女性の横顔だった
少し寂しくも
君の魅力を知ってもらえるのも
誇らしく嬉しくて
結婚おめでとう
素直に言えたかな
本当はずっと
大好きだったよ
上手く言えない言葉は
花束に託して
詩人:通りすがる | [投票][編集] |
人は数を使って話す。
人もまた数を使って聴く。
人は数をもって陥れる。
人もまた数を使って受ける。
人は数をもってつくる。
人はまた数を使ってみる。
そして数が作られていく。
詩人:通りすがる | [投票][編集] |
目の前にあるものが
何でできているのだろうかと
考えている。
目の前のものが
何ができるのだろうかと
考えている。
目の前のものが
何でなのだろうかと
考えている。
目の前のものが
何がケせるのかと
考えていた。
詩人:通りすがる | [投票][編集] |
にんげんかもしれない
人間かもしれない
ヒトであることはたしかだ
でもそれは
人間やにんげんであるとは言えない
男なのだろうか
女なのだろうか
オスであることはたしかだ
でもそれは
男や女とは言えない
それを誰にも言えない。
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
並列した文字に押し潰されて 私は海を漕ぐ
浮かぶ月 あれは夜の塗り忘れ
はたまた あれはピンホール
あの穴の向こうには
きっと小舟が一艘 波間に止まっていて
それが今 私として 焼き付けられているのかもしれない
上も 下も 白いも 黒いも
なにもかもが反転した世界で
誰かが今 生きているのかもしれない
その人は 何を思って私を撮影しているのだろう
きっと やはり
何かに押し潰されて ふらり 思い立ったのだろう
詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
君の寂しさを埋める役を演じてみたよ
君のぽっかり空いた穴をふさぐ
絆創膏のような そんな役を
ちゃんと演じられていたかな
やっぱり今回も自信がないや
だから報酬はいらないよ
今日はゆっくりお風呂に入ろう
化粧を落として
どこまでが化粧なのか
もうわからなくなったけれど
その繰り返しが人生なのだよ
と、他人事のように言ってみる
部屋の隅には脱け殻の自分が、ひとつ
しわくちゃになって、ひとつ
安心して
それは私じゃないから
と、他人事のように言ってみる
私の傷をふさぐ役は
誰が演じてくれるのだろう
そうだ
傷は脱け殻にあって
私にはないのだった
詩人:璃星 | [投票][編集] |
大人になれば
強くなれると漠然と信じて
走って登ってきたけど
脆くなったようにしか思えないよ
いつのまにか強がることばかり覚えて
目先の手軽なあったかさにふらつきたくなる
詩人:璃星 | [投票][編集] |
声を上げて泣かなくなった
その代わりに
喉の奥がきゅっと詰まる時があるの
なみだはゆっくり落ちて
息を吐いて声が出ないように静かに泣く
変な癖がついたみたい
辛くなんかないのに
淋しくなんかないはずなのに
ここが海の中だったら
誰にも聞こえないなら
声を上げられたんだろうか
叫びたいことすら
もうわからないんだけど
詩人:理恵 | [投票][編集] |
あなたはあのひとに
会えましたか
いつもそれだけを
思っています
あなたはあのひとの
光のみなもと
あなたが与えた笑顔は
太陽に受け継がれています
あのひとはあなたを
片時も忘れませんでした
きっと、あのひとは
空への階段を上ったなら
いちばんにあなたに会いに行くでしょう
あなたは、あのひとに会えましたか
また、あの頃みたいに
笑っていますか
2021.1.17
詩人:カクレクマノミ | [投票][編集] |
キリストが生まれてから2000年
僕らの先祖が生きた1000年
あの人が処刑されて600年
大事な人が戦争から帰らず80年
あなたが生まれてから30年
最適解はどこへ
メディアもその状況にも気がつかず
あながたの家族は生きているというのに
知らん知らんも選択肢
今じゃそれも最適解
想像も創造も無いところから
もうそろそろいいと言う
出してもいいと言う
結論を