詩人:鰐句 蘭丸 | [投票][編集] |
流行歌が耳を通り過ぎる
揺さぶられない時間が流れる
いつからこうなったのか
心の中に真っ黒い自分が生まれてから
友達は居なくなった
しかし恋とか愛には飢えていた
手に入れると壊した
何故か孤独を愛した
そして時々真っ黒い自分との会話
そいつは俺を肯定してくれる
そいつは俺だ
分かっているから笑えた
著名な作家の心を打つ言葉も俺を避けて行く
政治家を責める言葉が思い浮かぶけど
すぐ消える
激しく熱い思いに突き動かされたい
そんな伝説のような主人公は現れない
いつかは自分が
なんていう夢ももてないくらい経済は貧困だ
結局は思想も貧困だ
羨ましがらないぞ
比べられてたまるか
そんな時間も蓄えられない
真っ黒い自分と入れ替わりたい
そうなった時
なにか
終わるだろうか
詩人:EASY | [投票][編集] |
お前は不幸だな
何故かって?
金に、操られているからだ
お前は不幸だな
何故かって?
命に、支配されているからだ
お前は幸せだな
何故かって?
単に、不幸だからだ
詩人:EASY | [投票][編集] |
知っていようが知らなかろうが
ここであろうが何処であろうが
過去であろうが未来だろうが
何処かに
優しさがあったなら
ありがとう感謝します
それは
感謝される為じゃなく
感謝する為に
そこにあるんです
花は綺麗に咲く為に
試行錯誤はしていない
僕たちは失明しても
その光りが見えるんだ
そのやり方を
教えられるまでもなく
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
鉄の皿に
ネジをばらっと放り込む
ジャラジャラっと
音が鳴る
寒くても
長袖のシャツは
仕事中
着たことがない
袖口が
汚れるから
春はもう
そこまで
春はもう
そこまで
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
皿にこびりついた
食べ残しは
なかなか落ちない
深呼吸
あなたが家族の為に
食事を用意して
私が食器を洗い
片付ける
太陽と月が
代わる代わる
互いの意味を
探し合い
空を
拭いかえすように
朝、5時半に
私と子供達の
弁当を作る為に
枕元の
目覚まし時計が鳴る
共働き
夜、8時半頃
私は子供達と
自分の弁当箱を
洗い始める
よそゆきの言葉は
いらない
繰り返す
健やかな今日一日さえあれば
おはよう
いただきます
ごちそうさま
おやすみなさい
詩人:理恵 | [投票][編集] |
ふわりと浮かんだ白い雲を見てた
気づいた君は少し肩を突っついた
ノートのすみっこにめちゃくちゃな似顔絵
笑ってバレて怒られて二人目配せした
放課後 部活の音に紛れて履き替えた靴
一人で正門を潜る そんな時にも
教室の窓から
君の呼ぶ声を思い出すよ
もう戻れはしないあの日を
胸の中に刻んで
2度目も3度目も桜が咲く頃は
教室の中が少し変わっただけだった
同じ屋根の下黒板に向かった
終わりのチャイムは君との時間の始まり
いつでも隣にいること それが当たり前になってた
今年の桜はいつもと違う春の訪れ
胸に飾っている
花が笑いかけているよ
もう戻れはしないこの道
踏み出した今日の日
教室の開け放した窓から 足早な春風が抜ける
終わりのチャイムが最後の校舎を包んでく
またどこかで会おう
涙目の君が笑うから
僕ももう泣いたりはしない
その日まで笑顔で
2019.2.9.
詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
いつも待ってばかり
今夜は声、聴けるのかな
寂しいと思うのは
一緒に過ごした時間が
あまりにも
楽しすぎたからで
同じ気持ちじゃなかったと
知ったわたしは
想いだけが取り残された
どんなふうに
消化していけばいいの
時間が
解決してくれるの
こんな気持ちにさせといて
目の前からいなくなるなんて
ほんと、ひどい人
優しい人
サヨナラしたくない
詩人:理恵 | [投票][編集] |
夜空に浮かんだ無数の星を全部
掴むことができたら
こんなに不安じゃなくなるのかな
何もわからない世界に産み落とされて
何も知らない他人と
競ったり 笑ったり いがみ合ったり
何のために生まれたの
問いかけた空は答えたりしないし
何のために生きてるの
誰に聞いたって
自分で見つけろって言うんだ
花は散りゆく時が一番美しい
なんてずいぶん勝手なことを言うんだね
滑稽だ
あたしもあなたも誰にも決められない
価値に出会って惑って
泣いたり 拒んだり 認め合ったり
何のために生まれたの
踏み出した覚えはない道に立って
何のために生きてるの
見つけられないなら
死んだって同じに思うんだ
自ら終わらせる悲惨さに
他人は嘆き悲しむけれど
もっとちゃんと見てよ
深い深いその奥を
痛い 痛い 見つめるほど
何のために生まれたの
叫んでも自分の声が返るだけだし
何のために生きてくの
もうやめちゃおうか
疲れてきたの
いくら問うても 無意味なんだ
どこにも無いって 今さら気づいた
それでもたった 一瞬だけ
感じられたなら
なんて願ったりするんだ
2021.2.16.
詩人:EASY | [投票][編集] |
正しいも悪いもないよ
そんなの価値観しだいだし
そんでさ
価値観なんていうものも
それぞれの環境で
こないだの地震みたいに
グラグラ揺れちゃうものだしさ
何がいいとか悪いとか
言ってみちゃったりするけどさ
美味しいご飯はみんな好き
そうじゃないかも知れないけれど
命よりも大切な
風が吹くのが僕は好き
生姜焼きが旨いのは
調味料の配合よりは
腹が減っているだけさ
その方がいい事は
太陽だけが知っている
笑ってしまう心境は
科学じゃ証明されないよ
君の笑顔と存在が
微笑ましいくらいにね
君に優しくしたいんだ