詩人:理恵 | [投票][編集] |
誰がそれを教えてくれますか
荒野に一人芽吹いた花に
冷たい月の光る夜に
涙を流すこともしない花
見慣れた灰色の地面に
目まぐるしく行き交う喧騒
初めて怖いと思ったの
誰の影もないこと
この肌で感じてる
声が 温度が その景色が
消えてしまうことのないよう
心からそう強く願ったの
暗い夜の星になれるなら
生きてくことも怖くはない
強がりかも見定められない
無力さを思い知った日があった
命も雨風も季節も
与えた癖にどうして
太陽は一人輝くの
空の青を抱えて
ありふれた日常が
壊れる刹那から救ってくれた手に
知った感情
触れたものがその心にあるなら
その涙を隠すのはもうやめてよ
暗い影もあっていいんだよ
ねえ 笑って
くだらない日常の
モノクロに光を差すひと
この声が聞こえますか
いつも何度も呼んでいるよ
この肌で感じてる
声が 温度が そのすべてが
消えてしまうことのないよう
私はずっとずっと願ってる
そう あなたの幸せを
2020.12.11
詩人:理恵 | [投票][編集] |
あなたと出会えたこと
後悔することなのか
喜ぶべきことなのか
ときどきわからなくなる
もう、あなたから元気も笑顔も
受け取る術はないというのに
もう、思い出を
消費していくだけだというのに
あなたは間違いなく必要な人だった
私なんかに出会わなくても
きっと多くの人を救っただろう
ただ、いなくなりたいと思う時
たった一人を思い浮かべて
まだあなたに会えないと
合わす顔がないと
胸を張ることなどできないと
まだ、この地獄で泳がなくては
あなたに会えない
もっと、気軽に
死ねればいいのにと
時々、後悔する
2020.12.20
詩人:理恵 | [投票][編集] |
冷たい川に、一人ぽつん。
歩き始めた赤ん坊が指さして
隣で母が笑ってる。
毛布に包まれたいような日に
冷たい風に吹かれても
ちらつく雪にさらされても
なぜそれほどまでに大きいのか
足元でついっと泳いだ鴨が
楽しげに列をなしてても
きみは一人羽ばたいていく
もっと北の大地では
丹頂鶴が鳴くという
飽くなき夢はそこらじゅうに
散らばっていて
小さなものは大きなものに憧れて
大きなものはより大きなものに憧れて
私たちはそれに見とれてる
そして雪が解けた頃
きみはまた、飛んでいく
日本のどこか
世界のどこか
丹頂鶴のそのように
自分の求める声を響かせて
2019.11.25
2020.12.16 一部編集及び投稿
詩人:EASY | [投票][編集] |
命の重さを量りにかけて
丁度釣り合う重りを探す
もし誰かが
命よりも大切な物を
背負って生きていたのたら
死刑にされたりするのかな?
誰も知らない社会主義
いつか死ぬのに生きてることが
矛盾じゃなくて基準なら
どうでもいい時笑うのは
打算じゃなくて発散だ
観葉されてる植物が
光合成をする時に
僕らはそれに見習って
なるべく君が笑えるような
ジョークを言ってる方がいい
そんな風な方がいい
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
親には殴られるし
クラスメイトには蹴られるし
友だちには裏切られるし
恋人には浮気をされるし
子どもができたら逃げられる
やるだけやって
お金は取られて
子どもはトイレに流しました
警察には捕まるし
首を吊れば死ねないし
後遺症の残るカラダ
切り売りしても儲からないし
世の理不尽に手も足も出ない
生まれてから死ぬまでが地獄だった
過去形に死体
でもまだ生きてる
意味がないのに
生きがいもない
息をしている
救いがない
助けてくれない
助けてくれた人には
ここには書けないが
思い出したくもない
アハハ
あなたは笑っている
わたしも笑っている
ハッピーエンド
死んだ方がマシ
わかっているけど
お腹は空いて
満たされないのに
今日も赤裸々
全裸
すべてを曝け出して
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
明日の月は綺麗だ
そうわかったところで
雲がかかるとは知れない
昨日の愛や
慈悲なんてものが
今日に続くだろうか
あなたが拾い損ねた
願いや普遍を
どれだけ拾えたのだろう
あなたが見ていたくて
望んだ幸先を
見えずに笑っていた
それを幸せだと
いつから決めたんだ
完成された感性
満たされた夢のような
不純物ひとつない
紛い物だと知らされない
昨日の月だって
嘘みたいに綺麗だ
あなたがそう笑って
つられて笑った
今日にはない
あなたの笑顔だ
詩人:ゆぅ | [投票][編集] |
キミのことなんて
たぶん好きじゃなかった
あたしのこと
好きって言ったくせに
いちばんに
見てくれなかった
キミのこと
何にも知らないけれど
何かが始まって
突然、終わってしまった
キミはもう
あたしのことなんて
忘れちゃったかな
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
吠え面だよ
吠え面
かかされた
書こうとすると
縮こまって
しまう
白波のたつ
断崖の上に
灯台がつっ立っている
入口脇に
白く塗装を塗り重ねられた
分電盤の扉が
錆に負けそうになりながら
半開きになっている
あたりには
潮風に耐え続ける
岩肌とそれの
言い訳みたいに草原しかない
謝れば
心を込めた事になるのなら
どんなにか
楽だろうに
詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
そのたなごころに氷のかけらを載せて
水に戻るまで見つめている君よ
歩いていこう 死にたいときほど
会えたのに別れ 恋した人もいまは別々の町
生まれたときから人は平等じゃない
報われぬ明日は何度でも来るのに
切歯扼腕(せっしやくわん)するしかないけど
信じても別れ 許した人もいまは別々の恋
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詩人:浜崎 智幸 | [投票][編集] |
地に至る星たちが
小さな声で人を呼ぶ
気まぐれな旅に出る
悲しい人に会いにいく
When I dream,I see you.
星になれ
Let me scream,Make it true.
蜜になれ
始まりは誰だって
無垢の裸で会えたのに
泣き顔が似合う人
いまの私はそんな人
When I dream,I see you.
星になれ
Let me scream,Make it true.
蜜になれ
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