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[197023] 
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]

今朝 通りに咲く椿の花の落ちるのを見た

花房が地に落ちる音は聞こえない距離

しかし

聞こえた

重いようで

軽いような

残酷なようで

荘厳な

同時に

時が流れ込んでくる

意識の中に

記憶や妄想の中で一瞬のうちに

椿が芽吹き

葉を茂らせ

蕾をつけ

咲かせ

散った

タイムラプスのような

サイレントのような

音がずっと鳴っていた

2021/01/26 04:23



[197022] 受け流し方。
詩人:もとり [投票][編集]




冗談 なんて一番卑怯


受け取り手への誘導と

それに対する感情への拒絶と

嘲りを含んだ嘲笑と

それで済まそうとする魂胆が

透けて見えて嫌になる



本当 冗談じゃないわ



2021/01/25 01:34



[197021] 親友。
詩人:もとり [投票][編集]




落ち込んでいい

泣きたいなら思いっきり泣け

つらいなら声に出せ


一生続く苦しみなんてそうはない

一過性の悲しみだ

だから内側に膨らむ感情を

思いっきり外へ吐き出せばいい



ただし目を背けるな

周りを見て

耳を傾けろ

救いの手を払い除けるな


一人になる事はない

そして一人になれる事もない


傍にちゃんと人はいる

お前は一人ぼっちじゃないのだから



2021/01/25 01:35



[197020] (●)
詩人:通りすがる [投票][編集]

みている。

ストーカーはみている。

でも理知的なのは、みている。

調子が悪いのか、みられている。

そしてみられていた。

2021/01/25 00:25



[197019] 幼なじみ。
詩人:もとり [投票][編集]




思えば物心が着く前から

一緒にいた気がする


何処に行くにも一緒で

お互い譲れない喧嘩をして

理解を深めて仲直りして


当たり前のこの日常が

ずっと続くと思っていた



でもあの人を見る君は

とても綺麗で

知らない女性の横顔だった


少し寂しくも

君の魅力を知ってもらえるのも

誇らしく嬉しくて




結婚おめでとう

素直に言えたかな


本当はずっと

大好きだったよ



上手く言えない言葉は

花束に託して





2021/01/25 00:25

[197018] 
詩人:通りすがる [投票][編集]

人は数を使って話す。
人もまた数を使って聴く。
人は数をもって陥れる。
人もまた数を使って受ける。
人は数をもってつくる。
人はまた数を使ってみる。


そして数が作られていく。

2021/01/25 00:19



[197017] もの
詩人:通りすがる [投票][編集]

目の前にあるものが
何でできているのだろうかと
考えている。

目の前のものが
何ができるのだろうかと
考えている。

目の前のものが
何でなのだろうかと
考えている。

目の前のものが
何がケせるのかと
考えていた。

2021/01/25 00:14



[197016] 
詩人:通りすがる [投票][編集]

にんげんかもしれない
人間かもしれない
ヒトであることはたしかだ
でもそれは
人間やにんげんであるとは言えない

男なのだろうか
女なのだろうか
オスであることはたしかだ
でもそれは
男や女とは言えない
それを誰にも言えない。

2021/01/25 00:09



[197010] カメラ
詩人:梅宮 蛍 [投票][編集]

並列した文字に押し潰されて 私は海を漕ぐ
浮かぶ月 あれは夜の塗り忘れ
はたまた あれはピンホール
あの穴の向こうには
きっと小舟が一艘 波間に止まっていて
それが今 私として 焼き付けられているのかもしれない
上も 下も 白いも 黒いも
なにもかもが反転した世界で
誰かが今 生きているのかもしれない
その人は 何を思って私を撮影しているのだろう
きっと やはり
何かに押し潰されて ふらり 思い立ったのだろう

2021/01/23 18:47



[197008] ピエロ
詩人:アルバトロス [投票][編集]

君の寂しさを埋める役を演じてみたよ

君のぽっかり空いた穴をふさぐ
絆創膏のような そんな役を

ちゃんと演じられていたかな
やっぱり今回も自信がないや
だから報酬はいらないよ

今日はゆっくりお風呂に入ろう
化粧を落として

どこまでが化粧なのか
もうわからなくなったけれど
その繰り返しが人生なのだよ

と、他人事のように言ってみる

部屋の隅には脱け殻の自分が、ひとつ
しわくちゃになって、ひとつ

安心して
それは私じゃないから

と、他人事のように言ってみる

私の傷をふさぐ役は
誰が演じてくれるのだろう

そうだ
傷は脱け殻にあって
私にはないのだった



2021/01/21 20:18
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