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[196985] 10年前の私へ
詩人:*クレア* [投票][編集]

君がこれを読むことはない
だけど君に読んで欲しい

10年前、大人なんて大嫌いだったね
話しも聞かず否定ばかり
大人になることは選択肢にない、
自らの手で自分の命を終わらせることが
美しいと考えていたような君は

大人になったよ
悪い人ばっかりじゃない楽しいこともある

他の人よりきっと辛いことがたくさんあった
だけど、そんな私は生きているだけで偉いと、
胸を張って言える大人になったよ

死ななくてよかった。

2021/01/03 03:49



[196984] またかく
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

埋もれていた
爪が掻く
まだみずみずしい土地
明日より新しい命
ほり下げて
下って
ゆきます

まだ
分からない
こと
ばかり

掻き捨てて
ばかり
いられなこと
ばかりばかり
この事
ばかり
引っ掻き捨てられないように

真っ黒い爪で
数限りない
いらないこと
私をいらない人が
とか考え無いように

また掻きます

2021/01/03 01:06



[196979] 貴方の心の片隅に
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

貴方の心の片隅に
もし居られるのならば
私は隣の部屋に住む
子猫でもいい

隣の部屋から微かに
流れるメロディーは何の曲
隣の部屋から微かに
香る貴方の匂い

こんなにもこんなにも
思ってる思いは
とても儚くて
今すぐ散りそな
名も知らぬ花のようだった

思いだけが
一人歩きしている

貴方は今日も
忙しそうにしていても
私は何も出来ない

子猫なら
可愛いかもしれない
だけど私は一人の
女であるから
ただうるさいだけの生き物

子猫なら貴方は私を
可愛がってくれますか?
答えて貰えない質問
心の中に伏せた

貴方が好きだと言う気持ち
心の中に伏せた

By 音無詞 詩(小さな貝がら)
2020年12月作

2020/12/26 13:08



[196977] 書けなかった真実
詩人:清彦 [投票][編集]


君の動物好きな優しさ

気遣い過ぎで不器用な性格

ショートカットの明るめな髪色

不思議な柄のゆるいパーカー

ちょっとラフでキメ過ぎない雰囲気が

居心地良さそうな 男友達みたい


相談に乗るってつもりでさ

話し出して立ち止まる帰り道

君が大事にしてるあいつの話

どこか遠くに連れて行ってしまいたくて

何か関係ない話を思い浮かべて



笑顔に触れるたび 夢中になっていたよ

笑わせることだけで 浮かれていたよ

「また会いたいな」って思いながら

まだ胸が痛いから 会えないね



いつかあの日の空 思い出したような

夢の中 過去のような未来で 

あの日渡した手紙に書いてない真実

伝えたい でもその後で

「やっぱ何でもないよ」って言ったら

君は笑うかな どうだろう

なんて

思ってるうちは 会えないね


2020/12/24 05:00



[196975] これは詩ではない、詞である。43
詩人:理恵 [投票][編集]

誰がそれを教えてくれますか
荒野に一人芽吹いた花に
冷たい月の光る夜に
涙を流すこともしない花

見慣れた灰色の地面に
目まぐるしく行き交う喧騒
初めて怖いと思ったの
誰の影もないこと

この肌で感じてる
声が 温度が その景色が
消えてしまうことのないよう
心からそう強く願ったの


暗い夜の星になれるなら
生きてくことも怖くはない
強がりかも見定められない
無力さを思い知った日があった

命も雨風も季節も
与えた癖にどうして
太陽は一人輝くの
空の青を抱えて

ありふれた日常が
壊れる刹那から救ってくれた手に
知った感情
触れたものがその心にあるなら

その涙を隠すのはもうやめてよ
暗い影もあっていいんだよ
ねえ 笑って

くだらない日常の
モノクロに光を差すひと
この声が聞こえますか
いつも何度も呼んでいるよ

この肌で感じてる
声が 温度が そのすべてが
消えてしまうことのないよう
私はずっとずっと願ってる

そう あなたの幸せを





2020.12.11

2020/12/21 01:23

[196973] 地獄の海で
詩人:理恵 [投票][編集]

あなたと出会えたこと
後悔することなのか
喜ぶべきことなのか
ときどきわからなくなる


もう、あなたから元気も笑顔も
受け取る術はないというのに
もう、思い出を
消費していくだけだというのに


あなたは間違いなく必要な人だった
私なんかに出会わなくても
きっと多くの人を救っただろう




ただ、いなくなりたいと思う時
たった一人を思い浮かべて
まだあなたに会えないと
合わす顔がないと
胸を張ることなどできないと



まだ、この地獄で泳がなくては
あなたに会えない



もっと、気軽に
死ねればいいのにと


時々、後悔する





2020.12.20

2020/12/20 17:31



[196969] 白鷺
詩人:理恵 [投票][編集]

冷たい川に、一人ぽつん。
歩き始めた赤ん坊が指さして
隣で母が笑ってる。


毛布に包まれたいような日に
冷たい風に吹かれても
ちらつく雪にさらされても
なぜそれほどまでに大きいのか


足元でついっと泳いだ鴨が
楽しげに列をなしてても
きみは一人羽ばたいていく


もっと北の大地では
丹頂鶴が鳴くという
飽くなき夢はそこらじゅうに
散らばっていて


小さなものは大きなものに憧れて
大きなものはより大きなものに憧れて


私たちはそれに見とれてる


そして雪が解けた頃
きみはまた、飛んでいく


日本のどこか
世界のどこか


丹頂鶴のそのように
自分の求める声を響かせて




2019.11.25
2020.12.16 一部編集及び投稿

2020/12/16 03:56



[196963] ワクチン
詩人:EASY [投票][編集]

命の重さを量りにかけて
丁度釣り合う重りを探す


もし誰かが

命よりも大切な物を
背負って生きていたのたら

死刑にされたりするのかな?

誰も知らない社会主義



いつか死ぬのに生きてることが
矛盾じゃなくて基準なら

どうでもいい時笑うのは
打算じゃなくて発散だ


観葉されてる植物が
光合成をする時に

僕らはそれに見習って

なるべく君が笑えるような
ジョークを言ってる方がいい



そんな風な方がいい

2020/12/06 20:16



[196956] だるま
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

親には殴られるし
クラスメイトには蹴られるし
友だちには裏切られるし
恋人には浮気をされるし
子どもができたら逃げられる
やるだけやって
お金は取られて
子どもはトイレに流しました
警察には捕まるし
首を吊れば死ねないし
後遺症の残るカラダ
切り売りしても儲からないし
世の理不尽に手も足も出ない
生まれてから死ぬまでが地獄だった
過去形に死体
でもまだ生きてる
意味がないのに
生きがいもない
息をしている
救いがない
助けてくれない
助けてくれた人には
ここには書けないが
思い出したくもない
アハハ
あなたは笑っている
わたしも笑っている
ハッピーエンド
死んだ方がマシ
わかっているけど
お腹は空いて
満たされないのに
今日も赤裸々
全裸
すべてを曝け出して

2020/12/02 03:06



[196955] 無題
詩人:さみだれ [投票][編集]

明日の月は綺麗だ
そうわかったところで
雲がかかるとは知れない
昨日の愛や
慈悲なんてものが
今日に続くだろうか
あなたが拾い損ねた
願いや普遍を
どれだけ拾えたのだろう
あなたが見ていたくて
望んだ幸先を
見えずに笑っていた
それを幸せだと
いつから決めたんだ

完成された感性
満たされた夢のような
不純物ひとつない
紛い物だと知らされない
昨日の月だって
嘘みたいに綺麗だ
あなたがそう笑って
つられて笑った

今日にはない
あなたの笑顔だ

2020/11/30 21:53
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