詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
昔いじめられていたアイツが
今じゃ一躍 人気者
ローファイだって自虐する
時の人 笑う横顔 その時
キラキラの瞳に映ったぼくの顔は?
夕暮れも朝焼けも
夜更かしした君の泣き顔も
浮気したアイツも
レコードの針を落とせば
令和ではエモーショナル
チル散る満ちる
心に穴が開こうとも
ゆるく韻を踏んだ言の葉が
積み重なって塞いでくれる
ししししどろもどろ
ききき吃音 通らない
喉に籠もる声 舌っ足らず
何言ってるかわからない
死んでしまいたい気持ち
も だって ね
唯一無二の苦手分野も
一番の無個性へと上方修正
どん底にオートチューンをかけようか
流した涙の意味も
ネガティブ思考も
捉え方は囚われ方次第
わたしにはきみには関係ないから
解除 解放 開花 快感
今日ものんびり
まったりと
ゆるくはじよう
宇宙の端から見れば
ちっぽけなコメディー
特に何も
そうだろう?
詩人:さみだれ | [投票][編集] |
幸せは君だと言う
君が笑う瞬間を指す
それを見たかった
過去を指して
私は生きていることを
君のためだと言う
そんな理由
誰も生かさない
自身すら生かそうとしない
「君のため」が
理由にならないなら
私は死ぬことを
君のためだと言う
それすら理由にならないなら
私は君の死を
生きようと思う
詩人:遥 カズナ | [投票][編集] |
小3の頃
兄貴の
自転車の後ろに乗り
片手に竿
もう片手に餌
えっちらおっちら
埋立地のもう向こうへ
釣りをしに
出かけた
途中で10円ハゲが
「泥棒と巡査」をやろうと
誘ってきたけど
兄貴は無視して
ギコギコ自転車こいで
防波堤に着いた
袋から臭い餌を出し
針に刺して
テトラポットに降り
仕掛けを投げて
座って
浮き見て
ぼんやり
もう
夕暮れ
パトカーのサイレンが
聞こえたのは
あとから思いだした
10円ハゲは
あの後
一年生も誘って
「泥棒と巡査」を遊んで
巡査が捕まえた泥棒を
裁判して
防波堤の端で
海へ
突き落として
しまっていた
突き落とされたのは
近所のアパートの一階の
顔見知りの子だった
葬儀に半狂乱の母親の声に
外に立ちすくんで
ドキドキしていた
10円ハゲは
同級生だったが
1、2年して道端で
プラモの組立てをしていると
現れ
話しかけてきた
「それ幾らした?」
「200円」
それっきり
二度とは会わなかった
家もどこにあったのか
事件の後どうしていたのか
兄弟はいたのか
一緒に遊ぼうと誘われるような
そんな間だったはずなのに
何も覚えていない
忘れてしまいたかったのかも
しれない
でも
クラスの記念撮影に
その姿は
確かに今も残っている
詩人:自己満足3 | [投票][編集] |
のりこへ
今日決めたよ
これから永遠とは何か見に行くことを
お前をそんな風にしたのは
全て オレの責任です。
そして
失って、本当に、本当に、のりこの存在がオレの全てだったことを思い知りました。
出て行って、半年位が過ぎた頃から、病み始めた自分に気付いて、いつも、(死)について考えるようになり、家に帰るのが、とても苦しくなりました。
多分
のりこは、この詩人の部屋に来ることも、見ることも無いと思うけど、メールの下書きに、これが残っていることをメモしときますので、もし宜しければ、アクセスして欲しいです。
もう、耐えられない
いつ死んでもいいと考えながら、今日迄来ました
のりこ
本当に苦労させて、我慢させて、迷惑かけて、幸せにできずに、すみませんでした。
オレの人生、いろいろあったけど、11年一緒にいてくれて、ありがとう
そして、一番愛していました。
もう、この部屋に来ることも最後です。
伝われ 伝わってくれと考えながら、言葉を探していました。
最後に、もう一度言います
ありがとう
さようなら
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
天を衝く木々 影黒く
隙間に刺す白き定規
遥か足元で私が笑う
岩間を梳く清流冷たく
跳ねる稚魚は水と同じ色
淡く香る花々の 小さきは星のやうで
花粉を運ぶ虫たちが 遠く行き交う
君の頬は赤く 生くる血潮の眩しさよ
狭き世界にありて尚
広大な夢を見る 仔 らの
在ると疑わざりし明日の約束
今は見えねど
やがてまた そこに往く
詩人:自己満足3 | [投票][編集] |
釣られる…
このトンネルの先には
明るい未来など無くていいんだ
リアルなんて無くても 少しだけ優しさに触れられたら
一歩進めたら…
居たくないから
うろうろしたり 拘って答えの無い道をた辿って…
このトンネルの先には悪意と憎悪を感じたよ
だから、つれづれに この道を行くよ
十字架
お前らは出来るだけ遠くへ行っちまえ
オレはトンネルを潜ったよ
この道を進む
もう泣かなくてもいい
ただ、オレと言う十字架を
背負って生きろ
そして嘆くんだ
あの歌が聞こえる
僕は旅だつ
…釣られる
十人十色 それでいいんだ
どこかの誰かとつれづれに
詩人:あいる | [投票][編集] |
冬はそーいうもんだから
不愉快ではないな
飲まないでポケットで
握るカンコウヒー
春猫を頭に乗っけて
弾むように前へ
動線はゆるやかに
光をまとい風車
夏烏は延びた陽を
勿体ぶるように
なき散らして
ひぐらしと二重奏
秋雨は心象を映しすぎる
ときに美しすぎるんだ
どうか急かさないで
四季の死期を指揮する稲穂
怠惰にまみれた字体も
稚拙な文章も
出なかった喉仏も
届かない神風船
文字も色も声も
優劣なんてないんだ
ボクはここ
いま、ここ
君の向こうに
いま行くよ
あいらびゅ
詩人:如月 ちゃこ | [投票][編集] |
ちょっとズルいなんて
キミが言うから
またキミを困らせたくなって
どんな悪戯をしかけようか
すごくワクワクしてる
キミが困ったように笑う表情
キミが照れてる表情
考えただけで
不思議と目の前に浮かんでくるから
どんな悪戯をしかけようか
キミの反応が楽しみで
とても今ワクワクしてる