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[196743] てるてる坊主は吊るさない
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

ぽつぽつと心象に落ちる
感情の発露
それらを雨音に喩えるには
タチが悪いか
良くはないから
ぴちゃぴちゃと
つつけば
無邪気に聞こえるくらい
大きくなって
言葉にできるほど成長する頃には
何かしら
わたしは病んでいる
重くのしかかるそれらを
掛け布団ごと払いのけることが
どうしてもできない
悪いことをしている
自分はダメな人間だと
否定的自虐的
ネガティブな気持ちに
心はどっぷり
溺れてしまって息ができない
つらい
スマホも人生も投げ出して
ラクになりたいと思い
それすら出来ないでいる
自分は自分を
追い詰めることにだけ
長けている人間だ
そういった考えに至り
くだらないと口角を上げる
笑っていると言えるのか
それでも効果はあるらしく
明けない夜はないらしい
晴れ間はなく
朝からどしゃ降り
気分はどんより
だとしても
明日には笑顔で
あなたと会えますように

2020/07/12 15:39



[196741] こっちを向いて
詩人:結愛 [投票][編集]

振り向かないって決めたのに
とても気になるの
好きな人の何気ない言葉に
いつも振り回されて

寄せては返す波のよう
中途半端な態度ね、アナタ
この心は切ないの

こっちを向いてよ、ねぇ
優しく微笑んで
好きだと言って

そんな願いも届かない

好きでいること叶わないのなら
せめて友達でいたい
でも遠ざかってしまう距離に
傷ついてしまうの

態度も行動もどっちつかずで
ズルい人ね、アナタ
この胸が傷むわ

こっちを向いてよ、ねぇ
本当のことを言って?
私から告げなきゃいけないの?
"サヨナラ"と


寄せては返す波のよう
中途半端な態度ね、アナタ
この心は切ないの

こっちを向いてよ、ねぇ
また普通に話がしたいよ
ただ、それだけよ
ただただ笑顔で…

2020/07/10 21:40



[196738] 七夕 after 20years
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]

あれから色々失って

得るものも得て

色々変わって

全部変わって

変わらない自分もあって

心が孤独なのは病気だ

持病だ

ねぇ

どうですか?

しあわせですか?

他人に投げかける疑問は

常に自分へ帰ってくる

照れ笑い

何故か怒りと後悔

人間て単純な生き物

生物の進化系と言うけれど

自惚れてんじゃないの?

のぼせあがってんじゃねーの?

人間同士で潰し合う

虫とおんなじ

動物とおんなじ

もう1回言おう

自惚れてんじゃないの?人間

のぼせあがってんじゃねーの?人間

自分にも刻む毎日

2020/07/08 03:41



[196737] 
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

月の出る夜が好きだよ
いや
どんな月でも
好きな
わけではない

うっすらと
ぼやけた月
大気が湿り気をおびて
そうなるのか

僕が赤ちゃんの頃の
母親には
紙オムツなんて無かった
白い綿の布を
汚れる度に
一生懸命に洗濯して
物干し竿に干して
太陽に殺菌してもらった
清潔なオシメが
あてがわられていた

母の性格からして
汚れたまま
放置された事は
ほとんど
無かっただろう

なんだろう

清潔な綿の匂い

月を
うっすらとぼやかす
赤子と綿のオムツ
何もかもが
ぼんやりと
しているのに

気持ちが良い

2020/07/07 01:34



[196736] 永劫のみどり
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


みどり ほとばしれ
みどり もえあがれ

すべての遺伝子とまじわれ

みどり はねまわれ
みどり ふきあれろ

あやまちの螺旋をほふれ
愛に変われ

えいえんのじかんをつらぬけ
てんきゅうのくうかんをみたせ
さいぼうのはたらきをすべよ
みらいのえいちのたねとなれ

みどり とびはねろ
みどり ふきあれろ

歴史の暗黒を
愛で満たせ


───────
───────

2020/07/06 20:51

[196734] 撫でかた
詩人:EASY [投票][編集]

人間だから

この本能という邪魔者が
いつだって脳にへばりつく


上手くなんていかないよ
いつだってそうだ

憎んだりへばったり
愚痴ったりとかしたり


そんなことの理由なら

偉そうに
本当に偉そうに

いかでもそうであるかの様に
僕たちは話すんだ


でも、本当は
本当の本当は

出来る限り笑ってさ
優しくしたいし

涙が出るくらい
ありがとうって思うんだ


そんなことの理由なら

馬鹿みたいに
本当に馬鹿みたいに

いらなかったり
いかでもそうであるかの様に

僕たちは笑うんだ


僕たちは僕たちの
ようであるかの様にして

2020/07/05 00:11



[196730] 乱反射──命の花プロジェクトに──
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


思い出に溶けてゆく冬の坂の道

磨かれた鏡のよう──見透かされる

黙りこんだ友の横顔をまだ覚えてる

野の花に頼みましょう──春のいそぎ


命、かがやけ!
命、はばたけ!

この心の花に
祈り、こもれ!

砕かれながら
乱反射できるならば
いつまでも世界を
好きでいられる


命、はびこれ!
命、のさばれ!

この心の花を
ひかり、みたせ!

終わりのときに
小さな拍手があれば
いつの日か世界を
愛しく思える

──────────
命の花プロジェクト……青森県の高校生が始めた、動物の殺処分ゼロを目指す活動です。このプロジェクトが一日も早く過去のものとなることを祈っています。

2020/06/29 22:34



[196729] ──この挨拶──
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


薫風(くんぷう)は森を抜けて

海に帰っていった

おのおのの家の窓に

愛が湯気をたてる

──届け歌声
この挨拶

──ありがとう
また この挨拶


炯眼(けいがん)の人の胸に

瑤洛(ようらく)の音を聞き

慈悲深い人の右手(みて)に

宝珠(ほうじゅ)輝くを見る

──届け歌声
この挨拶

──ありがとう
また この挨拶

─────────

※瑤珞……ネックレス

2020/06/29 22:09



[196725] 青とオレンジ
詩人:サエ [投票][編集]

あれから確実に月日は経つのに
わたしの中の消えないあなた

今夜無性に会いたくて
声が聞きたくてやりきれない
今夜切ないなかにも
不思議と穏やかな想いが潜んでる

それはあなたと過ごした思い出のおかげ
それはあなたと過ごした思い出のせい

ひとり雨音を聞くと思い出す
ふと時計を見ると思い出す
毎夜瞼を閉じると思い出す

巡っても巡っても
恋しくて
ガス混じりの思い出さえも
こんなに愛しい

2020/06/28 03:21



[196724] 快晴
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

ほんの
ささいな
出来事

外へ
出て
できるだけ
遠い景色の
見渡せる
場所へ

そうして
見渡して
眺めながら
深く
深呼吸すると
わかる

たいした事じゃあない

真上を飛行機雲が
ゆっくりとゆっくりと
伸びていく

室内とは
明らかに違う
大気のいわれが
鼻から肺
髪から服の裾
スマートフォンを
顔へかざした
腕と顔の間を
まったからしめる

いつも
感じている

どうして
こんなにも辛く
また
幸せなのかと

2020/06/29 00:00
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