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[196730] 乱反射──命の花プロジェクトに──
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


思い出に溶けてゆく冬の坂の道

磨かれた鏡のよう──見透かされる

黙りこんだ友の横顔をまだ覚えてる

野の花に頼みましょう──春のいそぎ


命、かがやけ!
命、はばたけ!

この心の花に
祈り、こもれ!

砕かれながら
乱反射できるならば
いつまでも世界を
好きでいられる


命、はびこれ!
命、のさばれ!

この心の花を
ひかり、みたせ!

終わりのときに
小さな拍手があれば
いつの日か世界を
愛しく思える

──────────
命の花プロジェクト……青森県の高校生が始めた、動物の殺処分ゼロを目指す活動です。このプロジェクトが一日も早く過去のものとなることを祈っています。

2020/06/29 22:34



[196729] ──この挨拶──
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


薫風(くんぷう)は森を抜けて

海に帰っていった

おのおのの家の窓に

愛が湯気をたてる

──届け歌声
この挨拶

──ありがとう
また この挨拶


炯眼(けいがん)の人の胸に

瑤洛(ようらく)の音を聞き

慈悲深い人の右手(みて)に

宝珠(ほうじゅ)輝くを見る

──届け歌声
この挨拶

──ありがとう
また この挨拶

─────────

※瑤珞……ネックレス

2020/06/29 22:09



[196725] 青とオレンジ
詩人:サエ [投票][編集]

あれから確実に月日は経つのに
わたしの中の消えないあなた

今夜無性に会いたくて
声が聞きたくてやりきれない
今夜切ないなかにも
不思議と穏やかな想いが潜んでる

それはあなたと過ごした思い出のおかげ
それはあなたと過ごした思い出のせい

ひとり雨音を聞くと思い出す
ふと時計を見ると思い出す
毎夜瞼を閉じると思い出す

巡っても巡っても
恋しくて
ガス混じりの思い出さえも
こんなに愛しい

2020/06/28 03:21



[196724] 快晴
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

ほんの
ささいな
出来事

外へ
出て
できるだけ
遠い景色の
見渡せる
場所へ

そうして
見渡して
眺めながら
深く
深呼吸すると
わかる

たいした事じゃあない

真上を飛行機雲が
ゆっくりとゆっくりと
伸びていく

室内とは
明らかに違う
大気のいわれが
鼻から肺
髪から服の裾
スマートフォンを
顔へかざした
腕と顔の間を
まったからしめる

いつも
感じている

どうして
こんなにも辛く
また
幸せなのかと

2020/06/29 00:00



[196721] ベストオブベスト
詩人:鰐句 蘭丸 [投票][編集]


デビューして数年のアイドルが

ベストオブベストのアルバムを出す

「えっ?全部シングルとカップリングのヤツ?それベストオブベストなの?」

半世紀生きてベストオブベストが無い俺




俺の中だけに刻もう

俺が出会った人達のベストオブベスト


確かに居た

今は亡きあの人

この人

あなた達との出会いで

俺は形成され生きてる




一年、二年

四、五年でベストオブベストなんて出せるなんて

早漏で候




2020/06/27 02:59

[196720] 〜回帰人食〜
詩人:桜井 楓 [投票][編集]

昔から変わらない人の閃き
こんなことを思いついたのは誰だろう?と
そう思いついた自分を不思議に
こんなものを思いついた人にも不思議に
そう考えると誰だって何かを思いついているんだと

これは不思議じゃなく
あ〜。
と ひと息混じりに頷く一人

そんなこんなで考えだすと

ある閃きなのか何なのか
なにか昔に戻る方がいいような時もあるし
昔をそのまま今や未来に引き継ぐ方がいいような時もあるし
かといって昔のカタチじゃなく新しいカタチがいいような時もあって
またまた閃きなのか何なのか
みんなで会議
結局は回帰
そうする時も必要だけど
なんやかんやで
またしても
閃くことも矛盾だらけ
人が人を破壊する
エゴがエコと和解する
そんな時が来たとして
失われたものは還らない
やはり回帰が必要で
またも会議は日曜で
そんなこんなは
どんなもんだで
すったもんだの
手をもむだけで
やんややんや
なんだかんだと
さっぱり何だか分からないが
必要な時に昔の引き出しを見てみるのもいいものだと
後に気付くことがないように

人と人が争い滅する前に

その椅子に座り
引き出しを開けて
過去の悲惨な本やノートに
何度でも目を通しておくべきだ


2020/06/27 02:35



[196716] 秘密基地
詩人:EASY [投票][編集]

錆びなれた自転車を漕いで
空虚の中心地、その広場に向かうんだ

夕日は今よりも8000メートル低くあり
朝日は今よりもそれくらい高かった

キャッチボールは球よりも、言葉に込めて
気持ちはうまく言葉に出来ない

やりたいことがわからない代わりに
安い駄菓子と笑顔の味を

言葉にすることはない


ちょっと待ってくれと言われて
お前の家の前に、待つ間に

腹を空かせた俺たちは
飯を食ってるお前を

誰もがそうだと感じる様な
本物の隙間から

その姿を、眺めていた


その隙間は姿を変えて
今は俺の腹を満たしている

あの頃はあんなにも
空腹だったのに


月の裏側は
裏庭の農具置き場と、なんら変わらない


それは僕らにとっての

最高の基地だった

2020/06/23 12:05



[196714] グレイとの会話
詩人:EASY [投票][編集]

感情を失くせば
不老不死になれます!
今すぐお電話を!

これは来年あたりの
通信販売の

キャッチコピーにありそうだ


僕は傘も差さずに
雨に濡れているけどね

そういうのが
僕は好きなんだ



2020/06/21 17:19



[196712] 夜雨
詩人:サエ [投票][編集]

わたしはあなたを愛しているけど
結局1番は自分なのね

あなたの気持ちも知らずに
傷つくことを恐れて
勝手に距離をとっていた
姿が見えない今 身体で繋がれない今
信じられるのは 繋ぐものは
心だけなのに
わたしはそれも難しい

こんなに苦しいのに
あなたの声ひとつで眠りにつける
あなたで開いた穴は
どうしたってあなたでしか塞げない

あなたに会いたい
声を聞きたい 名前を呼んで 抱きしめたい
無性に…

今になってこんな恋に落ちるとは
知らなかったわたしに伝えたい
あなたもわたしも否定したくはないけど
好きにならなきゃよかった

遠くにいるあなたは
今夜眠る前わたしを想ってくれただろうか

時間が経って あなたを忘れていくのが怖いと
嘆いていたわたしに教えたい
時間が経つにつれ 忘れるどころか
毎晩目を瞑ると
ひとつひとつ鮮明にあなたが浮かんでくる

こんなに諦めの悪い女と思わなかった
わたしが終わると覚悟した日
あなたは終わらせてはくれなかった
その優しさは 今になってわたしを苦しめる
何ひとつ捨てる覚悟もない2人にはお似合いだ

2020/06/19 00:32



[196710] より
詩人:EASY [投票][編集]

損か得かより
好きか嫌いで

好きか嫌いより
自分らしいかどうかで

自分らしいかどうかより
愛すべきことなんだ

2020/06/16 21:31
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