詩人:サエ | [投票][編集] |
女は抱かれたいんじゃない
求められたいんだ
抱きしめられて満足するときもある
身体が感じるだけじゃなく
こころが感じるから
文字だけで嬉々として
声だけで熱くなる
指が触れただけで濡れていく
大人になるほど
少女に戻っていく
身体と心はいつだってアンバランス
詩人:サエ | [投票][編集] |
今宵幾度も思い出す
帰省の知らせを聞いたときの
あなたの声の高ぶりを
ちょっと早口で嬉々する姿を
まぶたのうらで思い浮かべる
また会えるその日まで
わたしの心臓はもつのかな
詩人:アルバトロス | [投票][編集] |
あのとき君に なんて言ったっけ?
覚えてないや 楽しい響きだけが甦る
こんにちは 元気ですか?
僕はそこまで 悪くないかなって日常
会えない夜を 会いたい声が
埋め尽くして 眠りにつく
明日の君に なんて言うんだろう
分からないや 明るい色で空を描く
詩人:EASY | [投票][編集] |
間違ったことができるほど
ビックバンは馬鹿じゃない
余命88.5年
地球88.5週
数学はっぱ64
命88.5キロ
愛は88.5トン
余命88.5年
いつか死んでしまうから
命より強く抱きしめる
詩人:結愛 | [投票][編集] |
止めておいた方が良かったね
私はただ音楽がしたかっただけだよ
なかなか出来なくて
何度も何度も繰り返して
漸く出来上がった時の達成感
嬉しい気持ちが湧き上がって
調子こいちゃった
ただハモりの楽しさを味わいたかっただけ
歌を楽しみたかっただけだよ
私も思ったよ
「あれ、これしつこくしてない?」
「今までの事が有るだけにヤバくない?」って
自分に気持ち悪さを覚えた
嫌われてたことは分かってたんだ
本当は分かってたよ
分かってたソレを
ハッキリと示された瞬間
苦しさと共に納得もした
でも、もっと早く示してほしかったな
社交辞令でも中途半端な優しさなら
要らなかったから
あの人の分からないところで
この苦しみを吐き出す
仲良くなりたかったな…
辛いな…
吐き出したら切り替えよう!
これからは距離を取るべきだな、きっと!
嫌な思いをさせるのは もう嫌だし
辛いけど前向きに行こう
詩人:サエ | [投票][編集] |
あなたが想いを告げるとき
洗い立ての毛布のようにあったかい
電話を切ってもしばらくは
求めずとも
せがまずとも
降ってくる優しい言葉たちを
私はどう受け止めたらいい?
繋がっているから言わなくていいと
あなたの気遣いはわかるけど
私も想いを伝えたい
けど言葉にするには限界があって
離れてしまった今
抱き合うことができない今
言葉でしか繋がれない今
言葉を並べるほどに切ないの
伝えきれないことがもどかしいの
所詮抱き合うことでしか
繋がっていられない私たち
満ち足りない月のように
ほら 今夜ももがいてる
詩人:梅宮 蛍 | [投票][編集] |
遥かなる人よ 私はここにいる
尊き人よ 名を呼んでおくれ
それだけで あの高き山も
遠き空も
深き海も
渡っていける
遥かなる人よ 尊き人よ
幽き命よ
灯火よ
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
命あっての
全ては 命あっての
ある大人たちの判断が
もし 大きな大きな間違いで
まだ幼い 多くの命が危険になるなら
青く若い 輝く命が失われてしまうなら
「大丈夫 これならもう大丈夫だよ」と
専門家たちが 確かめてみて
それからでも 遅くないんじゃないか
みんなで一年 ちょっと我慢して
浪人したって 留年したって
いいじゃないか
生きていれば 頑張れる
生きていれば 希望がある
生きていれば 生きてさえいれば…
目を閉じて
胸にそっと 手を当てて
聴いてごらん
命あっての未来
命あっての世界
詩人:高級スプーンあと何年 | [投票][編集] |
とにかく
なんでも口に入れるから
困ったものだ
そのくせ
喉元過ぎれば
なんとかだもの
あなたは高いところが苦手
だけどバカ正直に笑う
世界は今日も平和です
そんなわけないのに
そんなわけないのにね
何十何百億年かけて
ここまで来たのは
わかっているけどさ
もう少し早く
より良い未来が来ればいいのにな
あなたはなんでも口にするから
すくすく育ち
あなたはなんでも口にするから
気持ちが良くて
あなたはなんでも口にするから
死んじゃった
口無しの死人
だけど化粧映えする顔立ちで
こんな時でも笑ってる