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[100133] 夕焼けアーチェリー
詩人:フィリップ [投票][編集]

夕焼けの中に溶けた
あの淡い恋に
矢を放ってみた

たまたま吹いていた
気流に乗ったそれは
高い高い上空へと上がり
太陽を射止めようとして
焦げてしまった


届かない想いが
また一つ増えてしまった

そうして出来た
黄色い未練は
時折、水色の液体になり
僕の目から溢れ落ちる

そうしているうち
閉じ込めていた愛が
いつしか消えてしまった


それから残ったものを
掻き集めて
隅の無い部屋に
溜め込んでいる

太陽の木洩れ陽が
照らし出してくれる
形有る記憶

カーテンを閉めると
また消えてしまうけど
開けた時には
また会える


夕焼けアーチェリー

忘れゆく思い出の中に
再び愛が溶ける日は
僕の放った矢が
今度こそ飛び去った愛を
捕まえてくれると
信じている

あの日溜まりの中で

2007/04/13

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