ホーム > 詩人の部屋 > 過去ログ > No.100000-100999 > No.100523「あの木の下で」

過去ログ  〜 過去ログ No.100523 の表示 〜


[100523] あの木の下で
詩人: [投票][編集]

小高い丘のポプラの木
あの木の下で会いましょう
小さな小さな私が
小さな小さなあなたと
交わした
遠い昔の夏の約束

秋を向かえ
冬が過ぎ
春になって
夏がくる

髪が伸び
背も伸びて
化粧を覚え
結婚をする

子供が生まれ
育児に悩み
どうにかこうにか
子供も巣立ち
伴侶を見送る

鏡を見れば
白髪が目立ち
曲がった腰に
皺皺の手

いつかの約束
忘れた約束

あのポプラの木の下
会いましょう

額の汗が
三本の足が
来る季節 過ぎた年月の
はかなさと切なさ

幻でしょうか
あの日のあなたが見えるのです
手を振り私を呼んでいる

語り尽くせぬ
以来の思い
されど無常なまでの
人の気持ち

忘れたわけではなかった
忘れてないわけでもなかった

今 会いに行きます
あの日の約束を果たすために


2007/04/20

前頁] [投票する] [次頁

- 詩人の部屋 -