柔らかな午後は
風のにおいが鼻をつく

何かを約束したような
うたかたの時間の中で

愛のように
蓮華草の花が揺れた


柔らかなひだまりが
僕の手をつつみ

涙と共に消えた
あなたはどこへ

手をふった瞬間の
記憶だけが蘇る


届かなかった花言葉を
もう一度あなたに
贈りたい


柔らかな午後
風に揺れていた
小さい星の片隅で

僕の願いと共に
蓮華草の花が咲いた