詩人:シゲヲ | [投票][編集] |
感情に翻弄されたまま
悲しみが大人になった瞬間
誰にも気付かれること無く歩む
誰よりも強くなりたいと願い
誰よりも君を守りたいと誓った
君と砕け散ってもかまわないと
君と心を貫きあってもかまわないと
煌く剣で薙ぎ払い
この草原を駆け巡ろう
たとえ故郷の歌が聞こえてこようとも
心の故郷はもはや違う場所にある
命を散らせるほど
血を流し、あたりに撒き散らす
それが自身の血でなかろうと
相手の血でなかろうと
君の赤い血さえ守られていればかまわない
人でなくなれば
人間という存在でなくなれば
人を殺すことなど容易く行えるのだから
そこには
慕う心がある
だから前を見続けていられるんだ