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[101307] 目の前に広がる血眼を信じて
詩人:シゲヲ [投票][編集]

感情に翻弄されたまま
悲しみが大人になった瞬間
誰にも気付かれること無く歩む


誰よりも強くなりたいと願い
誰よりも君を守りたいと誓った
君と砕け散ってもかまわないと
君と心を貫きあってもかまわないと


煌く剣で薙ぎ払い
この草原を駆け巡ろう
たとえ故郷の歌が聞こえてこようとも
心の故郷はもはや違う場所にある


命を散らせるほど
血を流し、あたりに撒き散らす
それが自身の血でなかろうと
相手の血でなかろうと
君の赤い血さえ守られていればかまわない


人でなくなれば
人間という存在でなくなれば
人を殺すことなど容易く行えるのだから


そこには


慕う心がある


だから前を見続けていられるんだ

2007/05/03

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