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[102557] 輪をなぞる
詩人:千波 一也 [投票][編集]


おもては

どこですか


みぎは

ひだりは

うらがわは



問いかけるほど

しずかになるから

物言わずには

いられない


すぐにも

あしたは来るけれど

ちいさな点は

さびしがり


きのうもそんな

十二時でした



まちがえることは

あたりまえであっても

正解では

ないもので


いまも

土星をかこんでいます


器用なゆがみの

うつくしい

だ円です



わらってください

あなたも

ひとつ


前でも

うしろでも



たくさんの

ゆびのなかの

あきらかな痛みだけ

どうにも苦手な

わたしです


数えるたびに

なぞられ、



2007/05/30

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