| 詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
お前の顔 なんて 見たくない
何処へでも 消えてしまえ と
身一つで 放り出された 日に
ボロボロの お守り 胸に ぶら下げて
公園の近く を 歩いてたんだ
砂場には 幼い 子供達と
自慢話に 花を咲かせる 母親と
黙って 虚空を見つめる ホームレスと
野良猫
平和なニホンの風景 だね
だけど何故 ぎこちなく
時が過ぎてゆくの
無意識の内に触れた 十字架
腫れぼったい左目
火傷の痕 も
きっと すぐに 良くなるよ
当てもない願い 懸けて
その場凌ぎの 自分騙しの
慘めな光景の
ほんの序章
殴られた頭が 言うことを 聞かない
叶える為に 夢が在るのだ と
教えてくれたのは 誰だったろう
もう過去のハナシ
ベンチに腰掛け 唯 黙る
嵐の行方が知りたくて
でも
向かい風に 抵抗した処で
精神が消耗する だけ
何も得られないことを
20年の
ひっそりとした 歴史の中で
私は得たよ
御覧 周りには撫子
青い空に よく 映える
悪気なく 子供が
ポキン と 茎を折って
屈託ない笑顔で
それは 母の手へと
ねえ
不思議 だけど 時折
幸せだった あの頃の
微かな残像が
まどろんだ瞳に
映りこんで いたの
鳳仙花の マニキュア遊び
貴女は未だ
覚えていますか?
風が凪ぐ
心地よい 空気に 紐が 緩む
私の本心は 撫子
揺れて尚 心を乱す
愛しいあの人の 誕生花
私の花は オリーブだ と
教えてくれたのは 誰だったろう
もう過去のハナシだね
空が暗く なってきた
子供達は
母の手に引かれ
家路へと 急ぐ
野良猫は ホームレスと
身を寄せ合い
何時の間にか 私は 独り
ざわめく 木々の中に
小さな 声 を描き消して
祈る
ああ 嵐は去った かな
去った だろう
きっと 良くなるよ 全てが
重い腰あげ 引き返す道は
見慣れた 灰色
さあ 帰ろう
お守りをくれた
あの人の 元へ
帰る家は
何処を探しても 一つ