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[105032] 黒猫
詩人:ねこのひげ [投票][編集]

君はまたスルリと腕から通り抜け
何処かへ行ってしまう

昨日 君が違う名前で呼ばれてるのを見たよ

可愛い女の子だった

あの子は誰?
なんて野暮な問いかけ

君はいつだって一つの場所に留まろうとしない

甘えたい時だけ
お腹が空いた時だけ
人懐っこい顔で現れる

どうしたって独り占めしたくなるんだ

その毛並みも愛くるしい手も 声も
知れば知るほど
誰にも渡したくない


ある日突然現れた君
今までもそうしてたかのように擦り寄ってきて
その可愛さにそのまま家に迎え入れた…

必ず同じ時間に来ては甘えて
朝になると何処かへ出掛けて行く

このまま
同じ日がずっと続くと思ってた

あの日…

首輪を付けようとしなければ…

もう来ない
どんなに呼び掛けても

あぁ…どうして…
あの生活に満足出来なかったんだろう


今年最大の 後悔。

2007/07/12

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