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[105319] 楽園
詩人:番人 [投票][編集]

ある日
巨人のような力で殴られた
それも一発じゃなく
何度も何度も

髪を掴んでは叩き付け
骨は数箇所折れていた
恐怖と興奮の中で
なにか聞こえた

「現実をしれ」とか「戦え」
とかだったと思う

「現実」名を語るの偽者の私に
急につきつけられた本物
薄れゆく意識の中に久しい歓喜が沸き上がる

「現実は気持いい」

「現実」こそが夢そのもので
楽園に最も近い

2007/07/13

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